日経新聞 国際「サウジ財政赤字縮小」=油価底打ちが寄与=

2016年12月24日 11時58分53秒 | 国際
日経新聞 2016年12月23日(金) P.8 国際1面
『サウジ財政赤字縮小』=17年予算、6.2兆円に=

『油価底打ちが寄与』

 世界最大の原油輸出国サウジアラビアは22日、2017年予算を決定した。

歳出から歳入を引いた財政赤字は1980億リヤル(約6兆2千億円)と、16年の実績見込みに比べ3分の2に縮小する。

石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を受けた原油価格の底打ちが寄与する。
石油以外の収入増や、歳出削減の効果も見込んでいる。

 ムハンマド副皇太子が原油だけに頼らない国を目指す改革構想「ビジョン2030」を4月に発表してから、初の予算編成となった。

17年の歳入は6920億リヤルと、16年の決算見込みに比べ約3割増えるとした一方、歳出は8900億リヤルと同8%増える。

 サウジが主導するOPECは11月末に8年ぶりの減産で最終合意した。
ロシアなどOPEC非加盟の主な産油国の協力も取り付け、原油価格の急回復につなげた。

年初に1バレル30ドルを割り込んでいた国際指標の北海ブレント原油は、足元では55ドル前後で推移している。

サウジも減産合意に沿って来年1月から生産量を落とすが、価格の回復が歳入を押し上げる想定だ。

 14年に始まった原油価格の低迷は、歳入の大半を原油に頼るサウジの財政を圧迫してきた。

資金繰りのため銀行からの借り入れに加え、今年10月には初の海外起債で175億ドル(約2兆円)を調達した。

10月の外貨準備高は1年前から16%目減りしている。

 歳出カットにも追い込まれた。

15年末に国内向けのガソリンなどへの補助金を削り、16年には公務員の給与・手当を削減した。

17年もこうした緊縮策を続ける方針とみられる。

 サウジはムハンマド副皇太子の改革に沿って、水道・電気料金への補助金を20年までに2000億リヤル減らす目標を掲げている。

 17年予算は原油価格の回復を追い風に、サウジの財政が改善に向かうことを示す。

半面、危機感が薄れて改革の手綱(たづな)が緩めば、「脱・原油」に向けた取り組みが鈍化する可能性もある。

(ドバイ=久門武史記者)

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