日経新聞 安心・安全「米国、抗菌せっけん販売禁止」=有効性疑問、日本も対処=

2016年10月17日 16時41分20秒 | 安心・安全
日経新聞 2016年10月16日(日) P.15 日曜に考える面
連載『メディアカル NOW』

『米国、抗菌せっけん販売禁止』=有効性疑問、日本も対処=

 米食品医薬品局(FDA)が9月に19種類の殺菌剤を含む抗菌せっけんやボディーソープなどの販売禁止を決めた影響が、日本にも及んだ。

厚生労働省は同じ成分を含む「薬用せっけん」について、来年9月末までに代替品に切り替えるよう製造販売会社に要請した。

 薬用せっけんは医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づく医薬部外品で、薬用ボディーソープや薬用洗顔料なども含む。

国内では約800品目が承認され、米国で販売禁止された19種類の成分の中では「トリクロサン」「トリクロカルバン」が使われているという。

 米国の抗菌せっけんについて、FDAがまず問題視したのは有効性の科学的根拠がないことだ。

9月の声明文では「病気や感染症を防ぐというデータはなく、消費者が通常のせっけんと水より有効だと考えているなら、それは不正確だ」と強調した。

 FDAはさらに、社会に有害をもたらす可能性もあると警鐘を鳴らした。
特に懸念を示したのが、日本でも使われているトリクロサンだ。

実験室レベルの研究だが、トリクロサンを使うことで新たな耐性菌が生じる可能性が報告されているという。

FDAは「抗生物質を使った治療に重大な影響を与える恐れがある」としている。

 このほか、トリクロサンが皮膚から浸透し、体内のホルモンに悪影響を及ぼすのではないかとの指摘もある。


この件については日本の厚労省は「健康被害は報告されていない」としている。

 同省によると、米国の対応を踏まえて日本化粧品工業連合会(東京・港)と日本石鹸洗剤工業会(東京・中央)から、19種類の抗菌成分を含まない製品への切り替えに取り組むとの報告があったという。

 これを受け、同省は来年9月末を期限に対応するよう求めた。

この間にメーカーが代替品を承認申請すれば、通常は6カ月かかる審査期間を短くする方針を示している。

 対象成分を含んだ薬用せっけんの流通状況なども調べる方針だ。
調査結果などを踏まえ、使用を規制するかどうかを検討する。

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