日経新聞 開発『投資に込める「誰かのために」』=「マイクロファイナンス」で人の役に立つ=

2017年03月21日 01時55分28秒 | 開発
日経新聞 2017年3月19日(日) P.19 The STYLE/Life面
『投資に込める「誰かのために」』=事業者に出資し貧困層を支援=

 この世界をより良くしたいという願いは、誰しも多少なりとも心の片隅にあるはずだ。
問題はその思いをどう具現化するか。

長年資産運用業界で働いてきた吉原和仁さん(58)の場合、キーワードは「投資」だった。

適切なお金の配分が、社会をより良い方向に動かすという金融マンの信念をプライベートでも実践、個人資産の一部を昨年、マイクロファイナンス機関に投じることにした。

 外資系金融機関の東京代表を務める吉原さんだが、以前はファンドマネジャーとして債券市場で活躍していた。

「金融資産の再配分という資本主義の根幹を担う仕事」と自負していたという。

経営者となり直接の投資判断から遠ざかる一方で「社会の役に立ちたいという気持ちは年齢を重ねるごとに強くなっていた」

 そんな時に、ある勉強会で出会ったのが慎泰俊さん(35)だった。
同社の株主のお金は海を越え、会社の「顧客」である貧困層への融資資金になる。

慎さんを「自分にはない根性と実行力の持ち主」と見込んだ吉原さんは、即座に同社への出資を決めた。

「自分にはない能力を持った人に投資して稼いでもらうのは長期投資の基本」でもある。

 出資後は融資先の一つ、スリランカに足を運んだ。

小口融資を受けて種苗を購入し、栽培した野菜の販売が可能になった人や雑貨店を開いた人などに会い「自分の投資が人々の生活に役立っていることを実感した」。

金銭的な見返りにとどまらず、精神的な満足感という報酬をもたらしてくれたのがたまらなかった。

 個人が社会に貢献する最良の方法は、仕事に励むことであるという考え方もある。

社会学者のマックス・ウェーバーが資本主義の成立に不可欠な勤勉さをもたらしたと指摘した、プロテスタントの「天職」の論理などはその一例だろう。

だが経験を重ね、見聞を広めることで仕事以外でも人の役に立ちたいという気持ちが強まることもある。

 明治時代の実業家、渋沢栄一(しぶさわ・えいいち、1840~1931)は企業活動と並行して600もの社会的な活動に関わった。

世界をよくする道を仕事以外の活動でも探ってみてはどうだろう。

▼マイクロファイナンス

 銀行を利用できず高利貸しに頼るしかなかった低所得者向けの小口融資などの金融サービス。

利用者は金利負担が伴い慈善事業とは異なる。

(文・北松円香記者)


●関連日経記事:2014年10月17日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 国際「マイクロファイナンス・貧困層融資 アジア底上げ」=先進国マネーも流入=』(2014年10月16日付)

●関連日経記事
:2013年6月5日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 国際「社会貢献事業と企業活動は表裏一体」=貧困撲滅を狙う事業活動の価値=』(2013年6月4日付)

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