日経新聞 海外メディア「ロシア下院選あす実施」=真の民主主義 ほど遠く=

2016年09月18日 04時29分43秒 | 海外メディア
日経新聞 2016年9月17日(土) P.6 国際1面
連載『英フィナンシャル・タイムズ特約』=9月16日付、社説=

『ロシア下院選あす実施』=真の民主主義 ほど遠く=

 ロシアの下院選挙で大規模な不正があったと見なされ、抗議デモがわき起こってから5年になる。

だが、このところの一連の事態は、18日実施の下院選が前回よりずっと自由でオープンになるという期待は失望に終わりそうであることをはっきりと示している。

 プーチン氏が率いる大統領府にとって、2011年の抗議デモの記憶は今も生々しい。
そこで政府は、前回よりもいくらか透明で公正な選挙に見えるように手を打っている。

今回は03年を最後に打ち切った小選挙区制を復活。
登録を認められた政党数も5年前と比べて大幅に増加した。

 だが、大統領府は勝利を確実にする手も打っている。

これまで12月に行われていた選挙を9月に前倒ししたのは、選挙活動の期間を縮めて国民の関心度と投票率を下げる狙いとみられる。

 当局は非政府組織(NGO)への締め付けを行い、疑わしい選挙結果に抗議する市民社会の力をそいでいる。

大統領府にとって最も厄介な野党指導者で汚職問題を追及するブロガーのアレクセイ・ナバルヌイ氏も排除された。

 こうした状況から、統一ロシアは前回より支持を減らしているが、勝利する公算が大きい。

小選挙区制が過半数獲得を助ける可能性もある。

比例代表制の議席獲得に必要な最低得票率は5%で、これを持たすのは統一ロシアと、いわゆる「体制内」野党を構成する3政党だけになりそうだ。

 これをすべて大統領府のせいにすることはできない。
「非体制内」の民主派勢力は依然、結束できずにもたついている。

 現実には、本物の近代化をまったく伴うことなく、プーチン氏が「管理された」民主主義に修正を加えている。

それができたのは、クリミア半島のロシアへの編入など、力ずくで大国の地位を取り戻す行動に出たことで、プーチン氏個人の人気が高まり続けたからだ。

 プーチン氏は政権幹部の一部を入れ替え、選挙で新しい議員が下院に入ることにもなるが、経済が悪化し、財政の逼迫(ひっぱく)が強まる中にあってもロシアの政治構造は一段と硬直化している。

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