日経新聞 経済「豪州産鉄鉱石スポット価格、1カ月で2割上昇」=中国の調達拡大=

2016年11月12日 08時59分39秒 | 経済
日経新聞 2016年11月10日(木) P.28 マーケット商品面
『鉄鉱石、1カ月で2割上昇』=豪州産スポット=

『中国の調達拡大』

 製鉄原料となる鉄鉱石が急反発している。

オーストラリア産のスポット価格は1トン当たり70ドルに迫り、この1カ月の上昇率は2割を超えた。

中国で鋼材価格が上昇し、現地の製鉄所が輸入を増やしているためだ。
原料炭の高騰もあり、日本の高炉各社の原料コストはさらに膨らみそうだ。

「原料炭の高騰も波及」 

 豪州産のスポット価格は現在68ドル前後で推移し、半年ぶりの高値。

世界最大の消費国である中国の1~10月の輸入量は前年比9%増の8億4330万トンとなった。

 中国では鋼材価格が上昇に転じている。
自動車向けの需要が伸びている冷延鋼板は約2年ぶりの高値をつけた。

公共投資の増加などで鋼材需要は底堅く、製鉄所は高水準の生産を続けている。

 人民元が対ドルで下落し、中国の製鉄所の輸出採算は改善している。

大手商社のトレーダーは「中国メーカーは鉄鉱石の調達コストが増えても、鋼材の輸出競争力を維持できると考えている可能性がある」と話す。

中国が再び鋼材の輸出拡大にカジを切れば、世界の鉄鉱市況で値上げ機運が後退しかねない。

 原料炭の高騰も、間接的に鉄鉱石価格の押し上げ要因となっている。
原料炭のスポット価格は現在、1トン当たり300ドル前後と7月末の3倍。

石炭高が収益を圧迫するため、中国の製鉄所は原料炭の比率を減らす一方「生産効率を上げるため、鉄分の高い高品位の豪州産の購入を増やしている」(マーケット・リスク・アドバイザリーの新村直弘・代表取締役)という。

 足元の急上昇には、投機マネーの流入も影響している。

鉄鉱石は供給過剰が続くが、大連の先物市場では先高観から個人マネーが流入し、鉄鉱石先物の売買高は10月初旬の2倍に膨らんだ。

「人民元安を受け、ドル建てで取引される鉄鋼石を投資目的で買うトレーダーなどの需要がある」(ゴールドマン・サックス)という。

日本の高炉各社が輸入する鉄鉱石の価格はスポット価格から算出し、2017年1~3月期は前四半期(53ドル)から上昇するのは必至。

原料炭の1~3月の契約価格も高騰が見込まれ、各社は収益確保のために厳しい値上げ交渉を迫られる。


●関連日経記事
:2016年11月8日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 経営「市場変動から経営を守れ」=価格変動リスクを軽減するデリバティブ利用=』(11月8日付)

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