日経新聞 開発「住信SBIネット銀:フィンテック先陣切る」=サブバンクの攻防 (下)=

2017年06月18日 05時21分51秒 | 開発
日経新聞 2017年6月16日(金) P.8 金融経済面
特集連載『サブバンクの攻防 (下)』

『住信SBIネット銀』=フィンテック先陣切る=

 「これまでにない、新しくて使いやすいサービスを作る」。

ネット専業の住信SBIネット銀行のモットーだ。
預金残高は4兆円を超え、今や中堅の地方銀行並みにまで成長した。

開業から10年となり、さらに新しい銀行のあり方を探る。

『外部人材を活用』
 住信SBIネット銀は三井住友信託銀行とSBIホールディングスが出資して2007年に開業した。

金利を抑えた住宅ローンやSBI証券と連携した円預金といったサービスを通じ一定の顧客をつかんできた。

 顧客の需要にこたえたいという円山法昭社長は14年就任時から「銀行員にはない新しい発想が必要だ」と言い続ける。

当時はまだあまり耳にしなかった金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックに取り組ませるのが狙いだった。

 外部の人材を積極的に活用し、15年にはコンサルティングなどを専門とし、金融機関での勤務経験は皆無だった吉本憲文氏を採用した。

その吉本氏を部長に据え、同年にフィンテックの専門部署「フィンテック事業企画部」を設けた。

 預金や融資などあらゆる部門の従業員が集まって構想を練る。
構想が固まると各部員は元の部署に戻って構想を具体的なサービスに落とし込む。

「伸縮自在な部署」(吉本部長)だ。

 16年にはクレジットカード決済のゼウスなどと連携し、日々の売り上げデータから企業への融資可能額を決定する仕組みを作った。

EC(電子商取引)店舗や中小の個店を対象に最大1億円まで融資する。
保証人や担保、決算書の審査も不要なので即日融資もできる。

『VBと次々提携』
 クラウド会計を手がけるマネーフォワードやfreeeとも相次いで提携し銀行が持つ口座情報などへのシステム接続を認めた。

その際に、IT企業が利用者からIDとパスワードを預からなくて済む仕組みにして安全性を確保する。

 3月にはスマートフォンなどを通じてマネーフォワードのソフト上から口座振り込みの依頼ができるようにした。

今後も顧客の利便性を高める取り組みを積極的に進め「(フィンテックの)インフラとなる銀行を目指す」と吉本部長はいう。

 フィンテックを活用した利便性を高めつつ、住宅ローンを販売する初めての実店舗「新宿ローンプラザ」を1月末に開いた。

一見、路線と逆行するが、体面を求める顧客がいるのも事実。
同店には4カ月で730組が相談に訪れ、申込件数は420件を超えた。

形にこだわらず「顧客第一」を貫く。

▼住信SBIネット銀はフィンテックの取り組みを強化している
【2015年8月】
・行内に「フィンテック事業企画部」を設置

【16年3月】
・家計簿アプリのマネーフォワードと提携

【同年8月】
・クラウド会計のfreeeと提携
・ブロックチェーン技術を活用した送金システムの連合体に参加

【同年10月】
・クレジットカード決済のゼウスと連携した小口融資

【同年12月】
・貯金アプリのネストエッグと連携

【17年2月】
・ロボアドサービスのウェルスナビと連携

(塩崎健太郎記者)


●関連日経記事
:2016年6月16日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 開発「セブン銀行、ATM多機能化に活路」=サブバンクの攻防 (中)=』(6月15日付)

●関連日経記事:2017年6月16日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 保険・年金・税金「確定拠出年金 個人型が30~40代層で大幅加入増」=対象が拡大・税優遇浸透=』(6月15日付)

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