日経新聞 海外メディア『仮想通貨支える技術「ブロックチェーン」』=さらなる普及へ進化必要=

2016年12月10日 10時55分25秒 | 海外メディア
日経新聞 2016年12月9日(金) P.12 アジアBiz面
連載『NIKKEI ASIAN REVIEW』=「寄稿」 リチャード・ラム氏=

『仮想通貨支える技術』=さらなる普及へ進化必要=

 仮想通貨ビットコインを支え、コンピューター間のネットワークで金融取引の記録を共有できる技術「ブロックチェーン」は、金融業界のコスト構造を一変する可能性を秘めた画期的な技術革新だ。

 アジア各国の金融機関は、この技術を様々な形で活用しようとしている。
韓国のKB国民銀行は国際送金へのブロックチェーン活用を検討中だ。

金融機関やIT(情報技術)企業によるブロックチェーン技術の開発費は世界全体で10億ドル(約1130億円)を超えると予想される。

 ただ、さらなる普及には規制の厳しい金融機関でも使いやすいよう、進化しなければならない。

ブロックチェーンは基本的にデータの追加はできない仕組みだ。

だが2013年にある暗号通貨のブロックチェーンのメタデータに、わいせつな画像が埋め込まれているのが見つかった。

窃盗行為も問題だ。

今年6月にスタートアップファンド「The DAD」から約6千万ドル相当の暗号通貨「イーサ」が盗まれた。

プログラミングミスによる技術上の弱点を突かれた。

 耐改ざん性は、分散型の暗号通貨システムにとっては信頼の土台となるが、技術の有用性を制限する恐れがある。

例えば、プライバシー保護は難題だ。

米国で事業展開する金融機関は個人の金融データを記録から完全に削除しなくてはならない。

ブロックチェーンを活用するなら、金融機関はこうした規制に適応する必要がある。

 鍵となるのは、特定のブロックチェーンを変更・編集できるシステムを持つことだ。

複数の機関や規制当局の信任を得た管理者がルールに従い、必要に応じて編集できる仕組みだ。

ブロックチェーンが広く採用されるには、金融業界にとって効率的かつ合理的で、安全性が高く、コスト面でも優れたシステムに進化する必要がある。

(Richard Lumb アクセンチュア金融サービス本部グループ・チーフ・エグゼクティブ)

・・・・・・・・・・・・・・
 英文は「Nikkei Asian Review」のサイト(http://asia.nikkei.com/)に掲載しています。


●関連日経記事:2016年8月23日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 インターネット「ブロックチェーン」=インターネット以来の発明=』(8月22日付)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日経新聞 国際『イラン外相... | トップ | 日経新聞 インターネット「... »

コメントを投稿

海外メディア」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。