日経新聞 開発「カシオ、国内にマザー工場」=中国・タイ、人件費上昇で=

2017年07月17日 10時27分10秒 | 開発
日経新聞 2017年7月15日(土) P.13 企業2面
『カシオ、国内にマザー工場』=海外生産を集中管理=

『中国・タイ、人件費上昇で』

 カシオ計算機はグローバル規模で生産体制を見直す。

山形県の工場に新棟を建てて高級腕時計の製造設備を集約し、空いた建屋で中国やタイなど世界の工場の工程管理や設備設計を行う体制を敷く。

日本企業が安い労働力を求めて生産移転したアジアは人件費の上昇が続く。
国内のマザー工場からアジアの生産拠点を管理し、品質やコスト競争力を維持・強化する。

 世界の産業界では、独アディダスが米独にロボットを使った靴工場を建設し、中国生産の一部を移転させるなど、アジアの人件費高騰に伴う生産拠点の見直しが出ている。

日本でもカシオと同様、国内とアジアの工場の役割を再定義する動きが広がる可能性がある。

 20億円を投じ、生産子会社の山形カシオ(山形県東根市)の敷地内に新棟を建てる。
7月に着工し、2018年5月に稼働させる。

この拠点は腕時計の高級ブランド「オシアナス」、主力「G-SHOCK」やアウトドア向け「プロトレック」の高価格帯品を生産してきた。

 新棟建設の大きな狙いは、山形カシオに腕時計や電子辞書、電卓、楽器などすべての品目の生産工程の管理、生産設備の設計の統括機能を持たせることだ。

新棟建設で空いた建屋に機能を集める。
従来は事業部や羽村技術センター(東京都羽村市)に散らばっていた。

 カシオは現在、ブランドのつかない腕時計や電卓を主に中国とタイの4拠点で生産している。

17年度内に一部生産ラインを自動化する。
国内から海外拠点の生産を管理すると同時に、ラインの自動化も進めて高品質を確保する。

現地の人件費が高騰し、現在の体制のままでは品質を維持できないと判断した。

 さらに、楽器の音質やプロジェクターの映像の質を検査する工程には人工知能(AI)も活用していく。

AIを使い、人よりも確実に品質を保証できるようにする。
18年度から導入する計画で、実証実験を始めた。

 新棟では高級腕時計の生産の効率化も狙う。

これまでは部品の加工や着色、時計駆動装置(ムーブメント)の製造、完成品の組み立てといった一連の工程は敷地内の建屋で個別に進めていた。

生産を一本化することで、建屋間のやり取りで無駄をなくす。

 現在の高級腕時計の生産能力は最大で月産1万6千個で、新工場の稼働後も当面は維持する。

ただ、組み立て工程の面積が1.5倍に広がるため、将来はラインを追加し増産できるようになる。

ブランド品の腕時計は利益率が高い。


●関連日経記事:2017年7月17日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 インターネット「少ない雇用、処方箋見えず」=ニュー・モノポリー 米ITビッグ5 (下)=』(7月15日付)

●関連日経記事:2014年1月23日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 経営「キャノン流『地球儀経営』」=生産現場で自動化極め、為替変動に柔軟に対応=』(2014年1月22日付)

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