日経新聞 海外メディア「英EU離脱の影響、ASEAN開発事業に影」=バンコク・ポスト紙(タイ)=

2017年04月06日 03時47分52秒 | 海外メディア
日経新聞 2017年4月5日(水) P.11 アジアBiz面
連載『バンコク・ポスト(タイ)』=4月3日付=

『ASEAN開発事業に影』=英EU離脱の影響=

 英国が欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)という引き金を引いたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)にはどうアプローチしてくるのだろうか。

東南アジアは経済統合がある程度進んだが、EU型の単一市場ではない。
英国はASEAN各国と個々に交渉すると考えて間違いない。

 ASEAN事務局によると、2015年のEUとASEANの貿易額はASEANの貿易全体の約10%にあたる2276億4000万ドル(約25兆円)。

EUはASEANにとって、中国、日本に次ぐ3番目の大きな貿易相手であり、米国や韓国をしのぐ。

 一方、英国はその上位10位に入っていないが、ASEANは英国にとって8番目に大きな輸出先であり、15年の輸出額は174億ドルで、インドへの輸出額の2倍以上だった。

現在は英企業3000社以上が域内で事業を営んでいる。

 英国とASEANの外交関係は非常に重要だ。

英国はキャメロン前政権下でベトナムとの戦略的パートナーシップなど数多くの協定を結んだ。

また、インドネシアとも戦略的パートナーとなり、ラオスとは外交関係を再構築した。
そして13年にEUが対ミャンマー貿易制裁を解除した裏で主要な役割を果たした。

 英国はASEANでのEUによる開発活動の主要財政支援国であり、EU離脱はASEANにとって痛手かもしれない。

英国際開発省は16年から17年にかけてEUによる東南アジアでの25件の開発プロジェクトに1億4600案ドルを投じた。

離脱後にこれらの運命はどうなるのだろうか。

 ASEANが優先すべきは英国か、それともEUか。
貿易統計にもとづくと当面EUを優先するのが賢明かもしれない。

各国は独力でやっていかなくてはならない。


●関連日経記事
:2017年4月6日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 『ジブラルタル海峡』(4月5日付)

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