日経新聞 英語「ヤマは当たったが壁厚く…/失敗恐れずプロセス楽しむ」=50代、英検1級にトライ ⑤=

2016年12月10日 05時34分33秒 | 英語
日経新聞 2016年12月9日(金) P.30 くらし面
連載『体・験・学』

『50代 英検1級にトライ ⑤』=ヤマは当たったが壁厚く…/失敗恐れずプロセス楽しむ=

 英検1級2次試験のスピーチで、問題用紙には5つのトピックが印刷されていた。

どれもスピーチできそうにないテーマだが「日本の若者の兵役は将来、義務になるか」を選び、試験官に伝えた。

「プリーズ・ビギン(初めて)」と試験官。

左に座った白髪の試験官が、よく聞こえるようにと右耳に手をあて始める。
緊張し声が上ずってくるのが自分でもわかる。

出だしの調子は良かったのだが、途中から自分が何をしゃべっているのかわからなくなり、スピーチの途中で時間切れ。

 無念……。

 次は計5問の質疑応答だった。

第1問は白髪の試験官から「なぜ、スイス、韓国、シンガポールには若者の兵役義務があるのか」。

いきなり難問である。

日本語で答えを考え、英訳して話そうと思ったが、「Why? Why?(なぜ、なぜ)」と回答を促される。

グッと言葉に詰まらされる。

試験官もあきらめたらしく、第2問、第3問の質問に移るが、何を言っているのかサッパリわからない。

 気の毒そうな表情を浮かべた女性試験官から、「戦争は正当化できるか」と最後の質問。
これには答えることができ、その試験官は満足した表情でうなずいてくれた。

当然のごとく不合格。

 そして先月の2回目の2次試験の日をあっという間に迎えた。
この4カ月間、ひたすら模範解答の暗記に取り組んだ。

面接待機席の若い女性が先に呼ばれると、試験室の中から笑い声が漏れ、楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

「前の女性は冗談が言えるくらい英語が上手なんだろうな。 それに比べ自分は……」と沈んだ気持ちになっていると「入室してください」と係員に促される。

 「ハロー」と挨拶だけは、元気よく入室すると、今度の日本人面接官は「よくぞ自分の試験を受けに来てくれた」というようなフレンドリーな対応。

ネーティブの試験官は、ちょっと気難しそうだった。

 7月の試験と同じように緑の問題用紙を裏返すと、なんと事前に暗記したトピックがあるではないか。

そのトピックは「地方の共同体を活性化できるか」。
まさに合格してくださいといわんばかりの、ど真ん中のストライクボールだ。

1分間の考慮時間中には笑いがこみ上げてきた。
しかし、いざスピーチを始めると途中でつまり、7月と同じく、途中で時間切れに。

結果は不合格である。
スコアが、初回に比べて30点アップしたのが、せめてもの慰めである。

 今後、グローバル化が進展すれば「日本人も様々な問題に自分の意見を、英語ではっきりと述べることが大切になる」と英検2次専門校のテソーラスハウス(東京・渋谷)の小林蕗子校長は強調した。

筆者も早く2次の壁を突破したいものである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ひと言:
 合格には幅広い時事問題について、原因や何が問題なのか、対処方法は何かと常に考えることが求められる。

(この連載は竹内正直〈54〉が担当しました。)


●関連日経記事:2016年12月9日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 『日経新聞 英語『入社試験以来の面接に緊張/開き直り元気よく「ハロー」』=50代、英検1級にトライ ④=』(12月8日付)

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