日経新聞 インターネット「アマゾン、競争力強まる」=時価総額5000億ドル=

2017年07月31日 09時46分32秒 | インターネット
日経新聞 2017年7月28日(金) P.3 総合2面
『アマゾン、競争力強まる』=時価総額5000億ドル=

『協力か対抗か』=迫られる他社=

 インターネット通販最大手、アマゾン・ドット・コムの時価総額が初めて5000億ドル(約56兆円)を超えた。

アップル、グーグル、マイクロソフトに次ぐ額で今の米国を代表する「ビッグ4」企業に名を連ねたことになる。

膨張を続けて強まる競争力に、競合他社は協力するか対抗するかの選択を迫られる。


 26日、米市場でのアマゾンの株価は1052.80ドルで引け、時価総額が5032億1000万ドルとなった。

現在、時価総額で5000億ドルを超える米企業はアップルからアマゾンまでの4社のみ。

かっては石油メジャーのエクソンモービルやゼネラル・エレクトリック(GE)が占めた地位を今はIT(情報技術)企業が席巻している。

 アマゾンの2017年1~3月期の純利益率は2%と、直近のグーグルの持ち株会社アルファベット(14%)、アップル(21%)などと比べると格段に低い。

それでも株価が上がるのはネットを超えて小売市場で強まる圧倒的な支配力だ。

 「アマゾン効果で食材宅配ベンチャーの株価が急落」。
7月17日、米国でこんなニュースが話題になった。

アマゾンが食材の宅配事業を始めたことが明らかになり、競合企業の成長期待がそげ落ちた。

アマゾンが家電の据え付けサービスを始めると報道された時も競合他社の株価は下落した。

 ネット通販で築いた地位をテコにアマゾンは消費のあらゆる場面に食い込もうとしている。

6月16日には高級生鮮スーパーのホールフーズ・マーケットを約1.5兆円で買収すると発表。

実店舗との融合ビジネスに本格的に乗り出す姿勢を明確にした。
14年に発売した人の声で操作するスマートスピーカーは市場シェア7割を獲得している。

 中小小売店は雪崩をうってアマゾンを通じた製品販売に向かい、ネットを通じた多くの受注と整った物流網に傾注していく。

6月にはスポーツ用品大手の米ナイキがアマゾンで一部商品を試験的に公式販売すると発表した。

スポーツ用品を扱う実店舗チェーンの衰退につながる可能性もある。

 一方、米ウォルマート・ストアーズのように巨大な店舗網を持つチェーンストアがウェブ上での通販を広げ始めた。

ネットとリアル店舗の双方でアマゾン経済圏に対抗する姿勢を鮮明にしている。

日本でセブン&アイ・ホールディングスとアスクルがネット通販事業で組んだのも膨張するアマゾンを止める一手と受け止められている。

実店舗の勝ち組はこぞってアマゾン対策を迫られる。

 巨大化するアマゾンには、その代償も伴う。

ライバルを次々と押しのける姿に仕事を奪うとの批判がつきまとい、1月には今後1年半で10万人の新規雇用に踏み切ると発表した。

雇用拡大を掲げるトランプ米大統領に配慮したとみられている。

 アマゾンを含めグーグルやフェイスブックは個人データを大量保有し、コンテンツ検索や買い物の場として独占的な存在になっている。

グーグルは欧州で独占禁止法違反による制裁金を科された。
時価総額「ビッグ4」入りは、社会責任を負うリスクと裏腹ともいえそうだ。

▼アマゾンはリアルの事業に手を伸ばす

・ホールフーズの買収

・書店の運営
・コンビニ「アマゾンGO」運営

・人工知能による音声アシスト「アマゾンエコー」

(シリコンバレー=中西豊紀記者)


●関連日経記事:2017年7月2日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 インターネット「アマゾン、新陳代謝促す」=高級スーパーのホールフーズ買収=』(6月30日付)

●関連日経記事:2017年7月27日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 インターネット「IT業界 競争保てるか」=「監視強化、創造に余地」 米イェルプ L・ロウ副社長=』(7月25日付)

●関連日経記事
:2017年7月17日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 インターネット「少ない雇用、処方箋見えず」=ニュー・モノポリー 米ITビッグ5 (下)=』(7月15日付)

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