日経新聞 開発「世界最大級の金ETF」=イスラム法に「適合」=

2017年02月24日 06時43分48秒 | 開発
日経新聞 2017年2月23日(木) P.25 マーケット商品面
『世界最大級の金ETF』

『イスラム法に「適合」』=中東などからの投資 期待=

 金市場に新たな資金が流入へーー。

米運用会社のステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、金に投資する上場投資信託(ETF)が、イスラム法(シャリーア)に適合しているとの認定を受けたと発表した。

ETFは従来、イスラム法に適合するか曖昧(あいまい)だったが「お墨付き」を得たことでイスラム圏からの投資が活発になりそうだ。

 金融商品がイスラム法に適合しているかを判断する、世界的に権威のあるマレーシアの助言会社アマニー・アドバイザーズが代表的な金ETF「SPDRゴールド・シェア」を認定した。

ステート・ストリートが営業を展開しており、純資産残高は約300億ドル超。
金地金に裏付けされた世界最大級の金ETFで、ニューヨーク証券取引所に上場している。

東京証券取引所にも2008年に上場、日本の投資家にも人気のある金融商品だ。

 イスラム教では教義上、利子の受け取りなどが禁止されている。

ETF投資はイスラム法に適合するかが不透明で、イスラム圏の投資家が投資に二の足を踏む例もあったという。

 今回の認定の下地となったのが世界的な金の広報調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の活動だ。

WGCは中東に拠点を置くイスラム金融機関会計監査機構(AAOIFI)に、金取引に関するイスラム法上の基準の策定を打診。

昨年12月にAAOIFIは基準を公表し、アマニー社の認定に至った。

 イスラムでは伝統的に金の現物取引は活発だ。

アラブ首長国連邦(UAE)やエジプトなどのスーク(市場)には多くの宝飾店が軒を連ね、金地金や金貨、宝飾品が取引されてきた。

WGCでETFを担当するジョセフ・カバトーニ氏は「2兆ドル規模のイスラム金融市場での金需要に応える重要な一歩。 イスラム教徒の金ETFへのアクセスが可能になった」と強調する。

 今回の認定で戒律に厳格なイスラム教徒はイスラム法に適合するETFを運用資産に組み込むことができるようになる。

アジアでイスラム教徒の人口は急増しており、新たな投資家を生み出す可能性がある。

 WGCによると16年の世界の金需要は約4300トンと15年比2%増加した。

金ETF関連の需要は約531トンと09年以来の高水準。

英国の欧州連合(EU)離脱決定やトランプ氏の米大統領選出など、地政学的な不安の高まりが背景にある。

 世界的に需要が高まる一方、中東は前年比で16%減少した。
原油安や観光客の減少が響き、特にUAEの需要は19年ぶり低水準だった。

ただ、足元では産油国の減産で油価は堅調。
今回の認定も追い風となり、中東などイスラム圏からの金投資が活発になりそうだ。


●関連日経記事:2017年2月24日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 開発「商品ETFという革命」=現物の金を裏付けにした「SPDRゴールド・シェア」=』(2月21日付)

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