日経新聞 健康「問題を縦に並べる」=こころの健康学=

2016年10月25日 11時12分10秒 | 健康
日経新聞 2016年10月23日(日) P.14 日曜に考える面
連載『心の健康学』=認知行動療法研修開発センター 大野裕=

『問題を縦に並べる』=シングルタスク実践=

 同時にいくつかの作業をするマルチタスク状態よりもひとつの作業だけを行うシングルタスクの方がはるかに効率的だと先週書いた。

今の時代、いくつもの問題が同時に起きることも多い。

そうしたとき、私たちはつい、同時に複数の問題に取りかかって一気に解決したいと考えがちだが、それはしない方がよい。

いくつもの異なった作業をするよりも、ひとつの作業をする方が、ずっと集中力が高まるからだ。

 それに、ひとつの作業をする方が自然な形で作業を流すことができる。
自動操縦的に実行できる部分が多くなる。

「12345」と数えてから「あいうえお」というのと、「1あ2い3う・・・」と言っていくのとでは、全然スピードが違ってくる。

シングルタスクの効率性を体験的に理解することができるだろう。

 以前、問題が複数あるときには「縦に並べることが大事だ」と、お天気キャスターだった倉嶋厚さんに教わったことがある。

倉嶋さんは、妻を亡くした後に重いうつ病になり、その体験を書いた『やまない雨はない』(文春文庫)がベストセラーになったので知っている人も多いだろう。

その倉嶋さんが講演でよく話すのが、「問題を縦に並べる」という対処方だ。

これは、専門的には課題に優先順位をつけるということだが、それをこのようにわかりやすい表現にしているのが優れたキャスターだった倉嶋さんらしい。

 これもまたシングルタスクの大切さを伝えている。

この表現を私も講演で使わせてもらっているが、聴衆の心にストンと入っていく感じがする。


●関連日経記事:2016年8月16日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 健康「語り合い 気持ち和らぐ」=こころの健康学=』(8月14日付)

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