松田聖子：「Pineapple」

「Pineapple」、J-POP史に残る奇跡的な名盤。収録全10曲シングルカットしてもおかしくないくらい一切手抜きなしのハイクォリティ。作詞家松本隆はじめ、来生たかお、原田真二、財津和夫、松任谷由実という今では考えられないくらい豪華な作曲家陣、そしてプロデューサー以下アルバム制作に係た全員が全力を尽くしたというのが伝わってくる。

少女から大人に成長するちょうど狭間にあった20歳の松田聖子。その溢れるばかりの才能とまだ未完成の危うさとが絶妙にマッチして、彼女にしか表現できない透明感と爽やかな明るさを生んだ。発売から27年経った今でも全く色あせない。

アイドルの顔をした正真正銘のアーティスト松田聖子。突き詰めてゆくと上質なワインのように奥深く、味わえば味わう程魅了される。

「Pineapple」
1982年5月21日リリース、5枚目のアルバム。オリコンLPチャート5週連続第1位（1982年5月31日付～6月28日付）

「P・R・E・S・E・N・T」（作詞:松本隆　作曲:来生たかお　編曲:大村雅朗）
アルバムのオープニング曲。イントロのドラムを聞いた瞬間に1982年にトリップ。