地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

2009-07-04 00:00:00 | ギリシャ語

Καλοκαιρι(カロケーリ)

 もうギリシャには夏が到来。おまけに夏休みがスタートしている。初めてこの時期を迎える頃、皆が口々に「カロカロケーリ」と言っているのを耳にした。カエルみたいだな・・と思いながら友人に何?と訪ねると紙に書いて説明してくれた。良い「καλο(カロ)」と夏「καλοκαιρι(カロケーリ)」、つまり夏休み前の挨拶。二つの言葉がつながって聞こえるので「カロカロケーリ」というわけ。すぐに覚えて使った。

 6月半ばに始まる学校の休みは9月半ばまで続くので、長い休暇前には必ずどこで夏を過ごすかの話題が出る。別れ際にはカロカロケーリの他、良い休暇を! 良い旅を!などと合わせて声をかけ、頬を合わせる挨拶で締めくくるのがギリシャ流。

 夏と言えば島。エーゲ海だけでも52の島々があり、それぞれに魅力的なビーチや神々の遺跡、散歩したくなる街や村、木陰を作るオリーブや松の森が待っている。青と白のサントリーニ、白い小径と風車のミコノス、映画「マンマ・ミーア」の舞台となったスキアトス・スコペロス、甘いワインと世界遺産の神殿があるサモス、聖ヨハネ騎士団と関わりの深かったロードス、医学の神様を祀るコス・・・と個性溢れる島は枚挙にいとまがない。

 島にはアテネから飛行機で行くこともできるが、時間が許すのなら船が安価で便利な交通手段だ。大型フェリーにはレストランやカフェの他、ソファーのあるラウンジやプールまであって輝く大海原を眺めるのに飽きても大丈夫。おしゃべりに興じる人、本を読む人、泳ぐ人・・様々だ。

 到着後は海と昼寝と散歩、シーフードと美味しいワインとの食事を飽きるほど楽しむ。夏場は船の数も多く、島から島への旅もオススメ。例えば、ロードス島に滞在している間にコス島やトルコのクシャダシまで、またミコノスに行く途中に各駅のように停泊する近隣の島に寄ってみるなどアレンジの幅も広がる。こんな風に長い休暇を思いきり満喫できるのがギリシャの夏。皆様もカロカロケーリ!(さ)

いろいろな夏をどうぞ。イタリアエジプトスペイン日本

 いつもありがとう!Ευχαριστω!エーゲ海に浮かぶ島の数だけクリックよろしくね!人気ブログランキングへ

 

 



最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (miriyun)
2009-07-04 08:51:19
耳に残ります!
「カロカロケーリ」
音がはずんで、そして待っているものが予感できそうな楽しげな言葉ですね。

☆さらささん、地球散歩の皆さん!

   カロカロケーリ!!
返信する
Unknown (オルサ)
2009-07-04 14:45:09
「カロカロケーリ」、これなら覚えられそうです。ギリシャ語は、英語にもラテン語系の言語にも似ていなくて、単語が頭に入ってこないです。夏(カロケーリ)という単語に「カロ」という言葉が入っているということは、「夏は良いもの」という認識があるのでしょうか?

ちなみに、「悪い」は、何と言うのですか?

シーフードと美味しいワインを堪能できる船旅、行きた~い!
返信する
夏ですね~~ (yuu)
2009-07-04 16:08:12
なんか蛙のウタみたい!?(笑)カロカロケーリ、私もまた旅に出たいな♪
返信する
miriyunさん (さらさ)
2009-07-04 23:19:32
私たち皆に夏のギリシャ挨拶をありがとうございます!!

「待っているものを予感させる」とてもいい表現です。ギリシャの夏の楽しさは格別なので。考えるだけでワクワクしたあの感覚を思い出します。

miriyunさんもカロカロケーリ!
返信する
オルサさん (さらさ)
2009-07-04 23:34:12
カロケーリ、覚えてくださって嬉しいです。「カロ(良い)」という言葉は夏の前に限らずよく使われます。夏休みが終わると次は「カロ・ヒモナス(良い冬を)」という挨拶(秋は短いので)。また一日の挨拶でも「カロ・メスィメリ(良い午後を)カロ・ブラディ(良い晩を)」という具合。

悪いは「カコ」です。(アクセントはコ)

島巡りの船旅、楽しいですよ!
返信する
yuuさん (さらさ)
2009-07-04 23:38:29
語感が面白いですよね。私もまずカエルの歌を思い出しました(笑)

今はこの言葉を聞くとギリシャの夏を思い出して飛んで行きたくなります!
返信する

コメントを投稿