壊れかけのポートレディオ

  大雨



 州で猛烈な大雨が降り続いている.

 それに伴い,主に山間の地域では壊滅的な被害を受けており,幾人もの人が避難を余儀なくされている.

 昨晩から夜通し仕事をしていたが,仕事場で流れるテレビの映像を見て,その恐ろしい光景に目を疑った.

 始めのうちは,大雨で道路が冠水したりしている様子が映っていると思っていたが,やがて増水して氾濫した川が町を飲み込み,あっと言う間に町全体が根こそぎ流されていた.

 今朝改めて映像を見ると,大量に濁った水や流木が画面いっぱいに広がっており,多くの家や田畑がその中に埋もれていた.

 ―――なんということだろう.

 正直,言葉が出なかった.こんなにもひどいことになるなんて.

 台風や地震による津波で町全体が大きな被害を受けることはあるけど,長く激しい大雨で川が氾濫して,これほどまで甚大な影響を及ぼすことはさほど多くはない.それだけに,今回の事態は驚きを隠せず,被害に遭われた方々を本当に痛ましく思うのだった.

 心配に思う一方で,自分の地域でもいつこんなことが起きるか分からないと不安にも思う.自分は都市部にいるが,近年はゲリラ豪雨がいつ起きてもおかしくなく,ひとたび起こるとあっと言う間に地下通路が冠水したり土砂崩れが発生したりして,常に危険と隣り合わせな状況である.

 一度,仕事場のビルの手前の道路が大雨で大きく冠水して,交通機関がストップし取り残されたことがあった.


 
 冠水し水に浸る車.左の乗用車は流されて道路の真ん中に引きずり出された


 やがて,冠水しているエリアは自分のいるビルの周り一帯だけだという情報が入り,車でなんとか抜け出して帰ることになった.タイヤの半分以上が水に浸かった状態で車を走らせた.よく大雨の中継映像で見られるような,水を掻き分けて進むあの状況でアクセルを踏んだ.途中,信号待ちでブレーキをかけた瞬間,冷や汗が出た.

 ―――止まらない!

 ブレーキを深く踏み込んでも,まるで氷の上を滑ったかのような感じで車がなかなか止まらないのである.スピードは出していなかったこともあり,最終的にはちゃんと止まったものの,制御の利かないその事態に焦りを隠せなかった.

 きっとこんなことは当たり前の知識だったと思う.昔から常識がないのが災いしたのか,水の溜まったところに車を走らせることでブレーキが利きにくくなる現象を,自分はこの年になるまで知らなかった.いま思えば,なんて危ない行為だったんだろう.

 ともあれ,大雨による災害は決してあなどれるものではないし,多大な危険を伴うものだということを改めて肝に銘じるのだった.

 改めて,このたびの被害に遭われた方々を心から案じる次第である.

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