「舞妓Haaaan!!!」

久しぶりの映画。最近は邦画ばかり見てるはぎおですが、これは「邦画」の域を超えてるぞ～
率直な感想を言えば「ずるい～」
内容、演出はもちろん、出演者もはまりすぎ。もう「笑うな！」と言うほうが無理な話で
（以下、内容あり）

子供の頃から「舞妓」好き。お茶屋遊びが一生の夢という男が、京都に転勤になってからと言うもの、面識のない社長に取り入り、認めてもらうために好成績を上げて念願のお座敷へ。
そこで待っていたのは、泥酔状態でお茶屋遊びを楽しむ、自分の舞妓ＨＰ荒らしのプロ野球選手。
そこから、２人の「お座敷」にかける対決が始まる・・・

こんな文章では、ちっとも面白くないですが、もうあり得ない展開。
野球選手が舞妓のスポンサーになるといえば、社長を抱きこんでプロ野球チームを作り自ら中心選手となってみたり、ライバルが引退して俳優になれば自分も映画作りの道へ。挙句には京都市長選で対決。それはそれは怒涛のような展開で、もうお腹抱えて笑いました。

もう阿部サダヲさんは、登場し、動き回るだけで可笑しい。でも嫌味じゃなくて可愛い。この映画のために生まれてきたような、はまり役。ストーリー的に続編は期待できないものの、まだまだ見ていたいキャラです。

プロ野球選手は堤真一さん。酒の勢いで暴言を吐くも、実は陰のある寂しそうな男。こういうのって巧いですよね。でも阿部さんに引けをとらないくらい、この映画を楽しんでいたのかも。

舞妓好き男に振られた腹いせで舞妓になる女の子は柴咲コウちゃん。いじらしいけど意地っ張り。舞妓姿も可愛かった

他に気になったのが、置屋の娘の舞妓役、小出早織さん。はぎおはほとんど始めてみる人ですが、芝居も巧いし、芯が強そうで、これからどんどん出てきそうな予感。そういえば「時効警察」に出てた？

他にも・・・
伊東四朗、生瀬勝久、真矢みき、吉行和子、京野ことみ、大倉孝二、キムラ緑子、橋本さとし、蘭香レア、秋山菜津子、北村一輝、木場勝己、山田孝之・・・等など（敬称略）
主要からちょい役まで、ある意味、舞台・芝居好きにしてみれば超豪華な出演陣で。もう２度とない映画かもね。
みんな味があって、面白すぎる

ちょっとした１シーンに登場したのが、先日亡くなった植木等さん。これが遺作となったそうです。
観客のみんなが知っているだけに、登場した時はざわついたほど。はぎおもドキッとしました。何だか、あの姿を目に焼き付けたくなって、じっくり見てしまいました。

これだけ、見終わった後にいい意味で何も残らない映画もいいですね。笑うために、また観にいきたいくらい。もう思い出しただけで、笑いがこみ上げてきますわ。阿部さんが今晩夢に出てきそう。