ずっと現役の、ベテランの役者さんの訃報が続いているせいかもしれませんが・・・
昔のドラマばかり見てると、
「今ではベテラン・重鎮と呼ばれる方たちも、若い頃はこういう小さい役を演じてたんだよなぁ」
というのを感じます。
逆にそういうのを発見するのが楽しくて。
今ではすっかり「大御所」になってしまった(以下敬称略)
水谷豊
渡辺謙
役所広司
みんな主役級になっちゃいましたよね。
まぁ、若い頃のゲスト出演でもそれぞれ個性が光ってて、後にメインになりそうなのはわかってるんですけど・・・
年齢を重ねて、渋い役を演じるのは仕方ないにしても、やっぱり水谷さんは、はぎおにとっては「軽やかにステップを踏んで飛び回る」印象が強いので、「相棒」だけじゃなく、たまには違う色のお芝居が見たい。
いっそのこと「その後の『刑事貴族』」なんてやってくれないかな~
2時間ドラマでおなじみの、
船越英一郎
橋爪功
などなど。
船越さんは主役もいいんですけど、正直、今でも主役の横で光ってる存在であってほしかったな。
橋爪さんはすっかり「渋い役者」さんになっちゃったけど、ご本人もおっしゃってるように「薄利多売」的に仕事は選ばないそうですので、もっともっと「悪役」とか「コメディタッチ」なものを見ていたいです。
そして今やスターの域に入った松重さん・笹野さん・小日向さん・吉田鋼太郎さんとか、舞台出身の方たちって、大ブレイクするのは遅いけれど、売れちゃったらもう勢いが止められないんですよね。
嬉しいけど、なんだか寂しくて。複雑。
もちろん、今と昔ではドラマの現場は違うんでしょうけど、製作側もあんまり「大御所感」を出さない方が、役者さんももっと自由に演じられる気がするんですけど。
いや、やっぱりみなさん、役者になったからには「主役」を狙ってるものなんでしょうか
はぎお的には、内藤剛志さんくらいのスタンスで、主役・脇役両方を、違和感なく演じられるポジションが良いなぁと。
主役級までいかないものの、八嶋さんとか高橋克実さんくらいの軽さと重さ、六角さんの謎めいた存在とか・・・
あとは、竜雷太さんくらいの、オーラと迫力はありつつ、主役を立てるような・・・
元悪役さんも、温かみのあるいい味の役者さんになってますよね。
エンケンさんとか、石橋蓮司さんとか、寺島進さんとか、亡くなった蟹江さんとか・・・
もっと、ギラギラした悪役を見たいんですけど、そういう場がなくなってるのかな
(2006.2「主役ではないけれど、息の長い役者さんたち」にも書き連ねてます。)
そういえば、男優さんは年を重ねるとマイルドに、渋さを増してくるけど、女優さんは・・・そういう激しさが衰えないというか、年々増すというか。
例えば、女優で今一番の売れっ子の一人、キムラ緑子さんとか。
挙げればきりがないけれど、舞台では主役を張ってほしいけど、映像では、脇で主役を喰うような存在が好きかと
とりとめのない話の最後に。
バラエティに出るのも面白いのですが、俳優さんはやっぱりある程度私生活はベールに包まれていてくれないと、作品見ていてもそれが思い出されるようじゃ・・・なんて思うのは、もう古いのかしら