科学絵本

国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータたちが楽しい科学絵本を企画&ご紹介します!

キリンがくる日

2016-01-12 11:44:42 | 本のご紹介

こんにちは

AYAです。

寒い日が続きますね。

今日は、ある寒い地域にある動物園が舞台の絵本をご紹介いたします☆

 

【キリンがくる日】

 

主人公のけんとは、キリンが大好き♪

けれども、今、動物園にキリンはいません。

けんとは、キリンがくる日を ずっと楽しみに待っているのです。

 

ある日、来園が決定したキリンは、けんとくらいのこどものキリン」だと

園長さんが けんとに教えてくれました。

喜ぶけんと。 けれども、 園長さんは、心配顔。

 

「キリンは、運ばれて来る途中で具合が悪くなって死んでしまうこともある・・・

 この寒い地域の動物園で、寒さになれることができるだろうか・・・

 お母さんと離れ離れになって寂しくないか・・・」

 

これを聞いて、けんとは、動物園の他の動物たちへも思いを巡らせます。

 他の動物も寒くて凍えたり、寂しかったりするのだろうか・・・

 

すると、園長さんは、まっすぐに けんとを見て言いました。

 「それでも、わたしは、ここに キリンを よびたいんだ」(原文)

・・・・・・

 

どうして園長さんは、そんなことを言ったのでしょう?

 

動物園は、とても楽しいところです

けれども、ただ楽しいと思えばよいのでしょうか?

それとも、人間に飼育される動物がかわいそうと思えばよいのでしょうか?

 

この絵本では、「命を通して、動物園の楽しみ方を考える」ということを伝えてくれています。

上で原文のままご紹介した

「それでも、わたしは、ここに キリンを よびたいんだ」

と言った園長さんの想いが私の心に響きました。

 

動物園が好き♪という方は、ぜひご覧になってみてください

 

 

「キリンがくる日」

ポプラ社 2013年8月発行

志茂田景樹・文

木島誠悟・絵

 

対象:生死を理解しはじめた子ども~大人まで

(特に、動物園が好きな方にオススメ☆)


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