ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

中学生の職場体験

2016年10月06日 | 劇場の話題

兵庫県内の中学生が地域に飛び出し、様々な職業を体験する「トライやるウィーク」。

9月13日(火)~16日(金)まで受け入れた尼崎市立立花中学校・尼崎市立南武庫之荘中学校2年生の4名が、4日間の感想を書いてくれました。
                                          
尼崎市立南武庫之荘中学校 北口さん
ピッコロシアターでトライやるウィークを体験させていただいて、印象に残ったものは舞台見学です。
舞台の裏側をみるのは初めてですごくワクワクしました。舞台で使われているマイクや舞台の中央から人が飛び出てくるしかけを見て、いつもの俳優の方が使っているのかと思うと感激しました。俳優さんに照明を当てる機械を動かしてみると意外と重くて大変でした。それをいつも動かしている照明さんはすごいと思いました。
いつも舞台に立っている俳優さんに目がいきますが、裏方の人がいるからこそ舞台が成り立っているんだと思いました。
この4日間、貴重な体験をさしていただいてこれからの生活に活かせることも沢山ありしました。経験したことをもとに、頑張っていきたいと思います。

尼崎市立南武庫之荘中学校 上村さん
職場体験はどれも初めてなので印象に残っています。毎日行っていた消火点検も、いつ火事が起こるか分からないからすごく大切なお仕事だなと思いました。間違えると大きな被害にあうかもしれません。私たちはとても重要な仕事をやらせていただいているんだなと思いました。
中でも新聞スクラップが一番印象に残りました。この仕事は朝日、読売、産経、日経、毎日、神戸という代表的な新聞から、舞台芸術についての記事を探し切り取り、貼って保存する作業をします。この仕事は38年前から続いており、昔と今での芸術の文化についての変化をみることができます。この仕事も毎日行うのですが、次の世代に舞台技術の歴史をつなげる大切な仕事だと思います。私は普段、新聞を読まないので勉強になりました。
また、台本やチラシの整理もくまなくおこなっていることがわかりました。チラシがあるコーナーに行くと軽くのぞいて、興味あるもののみ取る。ただそれだけなのにこれだけお客様のことを考えて丁寧にしているとは知りませんでした。
舞台を見に来るお客様をお迎えすることや、舞台の成功の手助けし見守ることなどピッコロシアターにいる職員さんたちはとても大切な役割を果たしていることがわかりました。とても良い経験ができてよかったです。

尼崎市立立花中学校 今井さん
一番印象に残ったのが、毎朝の新聞チェック・スクラップでした。
ピッコロシアターでは開館した38年前から毎日、新聞をチェック・スクラップしており、スクラップした新聞を貼りつけたスクラップブックは現在120号目。私は「すごい…。」の一言でした。その長い新聞の歴史の一部として、私がチェックしスクラップするという大変大きな仕事をやらせていただきました。新聞は毎日、朝日、読売、日経、産経、神戸新聞の6紙で、さらに朝刊と夕刊両方のチェックをします。今まで見たことがないくらいの新聞の量でした。その新聞を1ページごとに目を通し、舞台芸術やピッコロシアターの事が取り上げられた記事に印をつけ、それを切り取るという単純な仕事に見えますが記事を切り取ったり切る際に曲がったりしたり、思ったよりも大変な仕事でした。この仕事を38年間も続けているのは感慨深かったです。この仕事を4日間やらせていただきました。
4日間、貴重な体験をさせていただきました。この経験を日々の生活の糧にしていきたいと思います。

尼崎市立立花中学校 池田さん
9月14日に、小学生のみなさんが見る「星の王子さま」の準備をしている舞台裏見学をさせていただきました。舞台をいつも普通に見ていましたが、照明の調整している所を見ると、舞台の見る目が変わったと思います。
9月15日、「星の王子さま」を見に来る園田南小学校のみなさんをお迎え、お見送りをしました。小学校のみなさんに「こんにちは」や「おはようございます」、「さようなら」と言っていただけるのがこんなも嬉しいと感じた事がなくて、初めて味わいました。劇中も役者さんに答えを教えてあげたりするのがかわいかったです。
 私はこの4日間、いろいろな仕事をさせていただきましたが、どれも勉強になりました。この事を学校生活で活かしていけたらいいなと思います。

阪急塚口駅前でチラシラックの整理の作業などをしてもらいました。


最新の画像もっと見る