花のある生活

毎日更新!花屋Piantaのブログ。お花情報いっぱいです。

感謝する心

2017-05-21 | School
いけばなのお稽古の心得というものがあります。

華道は
茶道や装道、香道などの日本の伝統的な諸芸のひとつ。
花を美しく生けるだけではなく
心を磨くことを、とても大切にしています。

初心を忘れず精進し
礼儀作法を身に付け
草木に心をよせる心ある人に。

礼儀作法の中でも
感謝の気持ちの表現の仕方も大切です。

「華道は謝礼とか包んでめんどくさそう」
という声も多く聞きますが
高額な謝礼を用意しろということは一切ありません。

高額に値するということは
それだけ自分に費やしてくださった時間や労力を
自分の対価に換算するとこれくらい〜というだけ。

今回、Piantaに来ている小学生のお弟子さんが
お母さんよりも年上の姉弟子にお礼をすることに。
親御さんが適当な菓子折りを用意するのではなく
本人のお小遣いで買えるものを買い
感謝の気持ちをお手紙に書く、ということをしてもらいます。

大人だとついつい消えものの食べ物を用意しそうですが
小学生の彼女は
ガラスに貼るジェルステッカーを選んでくれました。
そして、きちんとお礼のお手紙を書き
姉弟子にお渡ししました。

きっと姉弟子も
こんなお礼が届くとは思いもせず
お手伝いをしてくれていたと思います。

こんな上下関係を築くのも
みんなで作る花展に参加しているからこそ。
少人数でお稽古していると
ついつい独りよがりになりがちですが、
みんなで作り上げる花展から
たくさんのことを学びます。

いけばなを通じて感謝すること覚え
いけばなから離れた後にも
美しい心ある人になってくれたらな、と思います。




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