『みちしるべ』 by 阪神間道路問題ネットワーク

1999年9月創刊。≪阪神道路問題ネット≫交流誌のブログ版。『目次』のカテゴリーからの検索が便利。お知らせなども掲載。

『みちしるべ』1・17のつどい19回目に思う**<2014.1. Vol.82>

2014年01月17日 | 山川泰宏

1・17のつどい19回目に思う

2014(平成26)年1月2日
  山川 泰宏(西宮在住)

 毎年開催している1・17のつどいの竹灯篭についてわたくしの関わりについて少しお知らせさせてください。

 私が参加したのは、1999年1月17日、まだ会社勤めの現役時代の頃でした。震災当時、関西アサノポール株式会社大阪本社技術課長でコンクリートパイル建設技術協会(コピタ)の関西支部の技術委員長の役職を兼務、阪神淡路大震災でのコンクリート建築物の被害状況調査を担っていました。同業会社の技術者と手分けし西宮市、芦屋市そして神戸市の耐震設計以前の建築物の被害状況を調査していたとき、偶然目にした震災モニュメント交流うぉーくの看板に興味がわき参加。その時、今は亡き中島正義氏とその仲間たちとの交流が始まりました。ローソク作りや竹灯篭の準備作業に誘われて以来、2011年2月24日肺がんで死去した中島正義氏の葬儀の一部を執り行い、神戸・市民交流会の事務局長として継続し15年の長き歳月を経て今日に至っています。

 振り返れば1999年、毎日新聞の宝満記者の協力で、この西宮市内で開催した、震災モニュメント交流うぉーく。阪急夙川駅から夙川小学校、大社小学校、西宮震災記念公園、そして最後は大手前大学の教室をお借りして交流会を開催。初めて新聞記事に自分の名前が紹介された、懐かしい思い出ででもあります。この運動がのちの東遊園地に建立された希望の灯りの一翼となったのです。(震災モニュメント設置場所の訪問うぉーく)

 阪神淡路大震災から5年目の2000年は、NHKの実況生放送で阪急夙川駅から芦屋の津知公園や精道幼稚園、芦屋の如来寺を巡る希望の灯りのリレーでした。最終到着場所は淡路、須磨区、北区の仲間と合流し希望の灯りに点灯されたのです。

 2001年当時、西宮市役所秘書課に市民による追悼行事の開催を打診したのですが、当時の秘書課は実績のない追悼行事開催に難色を示し、賛同を得ることが出来ませんでした。市行政の姿勢は、新しい試みを受け入れようとする対応なく失望し、神戸市の市民活動に巡りついた経緯がございます。《参画と協働の言葉は聞こえますが、役所主体、失敗を恐れる市行政の姿勢には、問題が多いと感じます。》

 NHK神戸放送局のデレクターと最終打ち合わせをして、希望の灯りにともす灯を遺族の西宮市民に、阪急夙川駅前に持参する段取りの準備をして、郷里の父の見舞いで帰郷。函館に到着したその日、夫婦で父を見舞い帰西の計画でしたが、2000年1月14日、長男夫妻の見舞いを待つように父善司(享年91歳)は天国に旅立ちました。毎日介護していた母や妹は、死に目に会えなかったのです。そのような理由から2000年のつどいは喪主として故郷古部で過ごし、神戸のつどいには参加できませんでした。

 さて、1・17のつどいの竹灯篭は毎回10,000本程が、県下社協や諸団体からの無償提供で賄われています。ローソクは使い古しのローソクを再生して、毎年、多くのボランテアの皆さまによって準備されています。その多くの支援に対して感謝をこめて、団体名を竹灯篭に書かせて頂いたのが2001年の1・17つどいからで、点の場所に飾らせていただいています。

 その団体名がテレビや新聞紙上で広く報道されました。神戸に送られた竹灯篭の名前を見て、多くの支援者の輪が広がったのです。このことが多くの団体からの竹灯篭や再生ローソクの原料提供につながっています。

 2002年、斜めに切断した竹の内側に、追悼・鎮魂・祈り・命の文字を書き込んだのが、NHK神戸放送局の毎週火曜日18:00〜放映の震災メッセージのオープニングで流され続け、忘れがたい私の書体を通じた、メッセージになりました。

 メッセージを書いた最初のつどいで、偶然に目にした相生市に住む方が、入院加療の病室で自分の提供者名に、病気に負けてはならないと希望をもらい、毎年、東遊園地に一家総出の協力が今も続いています。そして人の輪が大きく育っています。私の発案で生まれた竹灯篭に名前を書く作業準備も無償の奉仕活動です。あの震災から生まれた、思いやり、絆、そして命の大切さを伝える大きな追悼行事なのです。

 追悼行事のもう一つは、多くのボランテアの活動と国内外で起きた、自然災害への支援の心を育てる場所でもあると思います。どうか、此の追悼行事に足を運び、身を以て体験して下さることを願います。神戸だけでなく、神戸から発信する人の優しさを伝える希望の灯りなのです。

 今、神戸の希望の灯りは岩手県陸前高田市、岩手県大槌町、福島県南相馬市、宮城県川崎町で「3・11希望の灯り」として地域の復興を願い、燃え続けています。

 

2012年東遊園地と神港学園硬式野球部の選手たちの準備風景です。

 

毎年再生される水に浮くローソクの出来上がり具合です。

 今年は阪神淡路大震災から19年目の1・17のつどい開催です。東日本被災地への竹灯篭の追悼行事に東遊園地で使用した、竹灯篭を再利用して(短く切断)宮城県名取市閖上での3月11日や8月14日の追悼行事を参加支援しています。

  

東遊園地の「希望の灯り」

 

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