ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

中津アンディムジーク ピアノコンクール

2017年11月20日 | レッスンメモ
11月18・19日の2日間にわたって「中津アンディムジークピアノコンクール」が行われました。今年は教室から3名の生徒が出ました。もちろん結果はそれぞれですが、私が嬉しかったのは3名ともそれぞれに自分の良いところを本番できちんと出してくれたことです。教室に通ってくる生徒たちはみんなそれぞれの感性と特徴を持っていますので、そこから出て来るそれぞれの良いところの芽をできるだけ伸ばしてあげたいと心がけています。日ごろの練習の中で、良いところを伸ばすことと、弱点を克服することの両方をきっちりバランスよくこなすのは簡単なことではないですが、そのバランスが結果的にどうだったかを知る、一つの機会がコンクールです。

審査員一人ひとりが丁寧な講評を添えて審査結果を発表してくれる今回のようなコンクールは生徒にとっても教師にとっても、とても有難いです。審査員の先生方の採点を細かく見ていくときに私が注目するのは採点の「ばらつき」です。同じ生徒の演奏を聴いた各審査員の採点がどれくらいばらついているか、というのをチェックします。例えば4人の審査員がAさんに対して、100点、100点、80点、80点。Bさんに対して、90点、90点、90点、90点とつけたとします。どちらも合計は360点、平均は90点で同じです。この例では全く同点なので順位も同じでしょう。でもAさん、Bさんそれぞれの明日からの課題は全然違ってきます。多少粗削りなところもあるけど、キラリと光るものを見せてくれたAさんには、もっと細部を丁寧に。そつなく、レベルの高い演奏でキチンとまとめてくれたBさんには、ここぞというところではもっと思い切った表現を! という感じ。そうは言ってもこれも個性であり、それぞれの持ち味です。今回のコンクールではそれぞれの良いところが出せたという収穫がありました。これからもこの調子で頑張って欲しいと思います。
【審査結果】
幼児部門:3位

中学生部門:1位 An die Musik賞
高校生部門:優秀賞


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音をイメージする

2017年11月16日 | レッスンメモ
ピアノに向かって「さあ、弾こう」というとき、その最初の音をしっかりイメージしてから指を鍵盤に降ろす。これが出来ている生徒、どれくらいいるかな? 教室にレッスンにやって来た生徒たちの最初の音を聴いて、う~む、これは全然なんにもイメージしてないなあ、ただ音を出しているだけ、と感じることがしばしばです。そもそも弾く前に、出したい音のことを考えているのかどうか、それさえ疑わしいときもあります。生徒には最初に出したい音がどんな音か、頭の中でまずシミュレーションしてみてほしいのです。

楽譜を正確に読み、正確に弾くということをした上で、その曲の表現を磨く時に、どんなことが求められるでしょう? ディナーミク、アーティキュレーション、ペダリング、そのほか色々な指示をきちんと飲み込むということもあるけれど、その音の集合体が全体として(バラバラにではなく)躍動的な流れとして、曲の最初から最後まで、通してイメージ出来ているということが大切なのではないでしょうか。もちろん、ただチャラチャラ~っとBGM風に鼻歌風にイメージするのではなくて、ホールでの音をイメージして、聴いている人にどう聴こえるかということまで想像して、実際にそんな音に近づけるような、そんな濃い練習が日ごろから出来ているといいなあと思います。

あんまりこういう難しいことばかり言っていると、「面倒臭いなあ~」と感じる生徒も出てきます。「ああ、もうさっさと弾きたい、どんどん弾いたほうが気持ちがいい!」と。でもそれでは、ワンランク上の演奏に到達することはできません。楽譜の隅々にまで目を凝らして、聴く人が感動するような音、曲全体の流れ、そして匂い立つような雰囲気などを嗅ぎ取ってそれをイメージする。そしてそのイメージに実際の音を近づけるという作業をやりましょう。

とまあ、要求ばかりしていても、生徒がついてきてくれなかったら、意味がありません。生徒に今ひとつうまく伝わらない、食いつきが良くない、というときは必ずその理由があります。そしてその理由は生徒によってそれぞれ違います。指導する方としては同じことを教えるにしても、その教え方をそれぞれの生徒によって(上手くいかない理由に応じて)、変えていかなくちゃいけないということです。先生としては大変苦労するところですが、これがマンツーマン教育のいいところだとも言えます。そこで私が繰り出すのが「あの手この手」に「あの口この口」、我ながらまるで芸人さんみたいなことやってるよなあ、と思うことさえあります。あるときはあまりにも指導の際の身振り手振りが大きくなりすぎて、すってんころりん。とても恥ずかしかったです。とにかく、最初の音からしっかりイメージ作りをして、音に気持ちがのせられるような演奏をたくさんの生徒たちが出来ることを夢見ながら、今日も「あの手この手」を繰り出そうと思っています!

紅葉の始まりの京都。幻想的な空間の中、色んなイメージが浮かんできました!

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大分県音楽コンクール 本選会 2017

2017年11月14日 | レッスンメモ
11月12日、第45回大分県音楽コンクール本選会が開かれました。9月に行われた予選を通過して、この本選の日に臨んだ教室の生徒は合計7名でした。皆さん最後のレッスン時の演奏よりも、本番での演奏の方がしっかりしていて、それがとても嬉しかったです。自分のピアノの音をしっかり聴いて、ホールの隅に消え入るまで、その響きを耳で追うことの大切さ、そして何と言っても音楽全体の流れ、推進力が大切だとつくづく思いました。とにかく本番で自分の持っている力を発揮するのは決して簡単なことではありませんから、自分なりにしっかり良い演奏ができたことは、大いに褒めてあげたいと思います。もちろん審査の結果は人それぞれ。一人ひとりが、喜びも悔しさもしっかり受け止めて、また新たな一歩を踏み出してほしいと思います。
教室生徒の審査結果
小学5・6年生の部 2位
中学生の部 1位、奨励賞
高校生の部 3位、奨励賞





皆さん本当によくがんばりました!

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全九州高等学校音楽コンクール 2017年

2017年11月12日 | レッスンメモ
11月11日の土曜日に行われた全九州高等学校音楽コンクールに、大分県の代表として出場した村上鈴花さんが、見事、金賞グランプリに輝きました。演奏した曲はベートーヴェンのピアノ・ソナタ8番終楽章と、ショパンのエチュード作品10-1です。この二つの曲は彼女にとって何度か出し入れしながらずっと温めてきた曲です。そして今年の夏のPTNAでようやく花開き、その後さらにいい感じで仕上がってきました。本番前の最後のレッスンの時、実は内心とても頼もしく思っていました。そうは言っても決してこちらの思い通りになってくれないのが、ピアノのコンクール。だからそんなことは本人の前ではおくびにも出さず、いつもどおり、しっかり頑張ってきてねと言って送り出しました。私は彼女がその曲とどう向き合い、どう取り組んできたか、ずっと見てきました。この曲との出会いは彼女にとって、一生の宝物になると思います。このように、本人にとって宝物になるような曲とどれだけ多く出会えるか、それが大切なことなのです。彼女にはもっともっとたくさんの素晴らしい曲に挑戦して、自分の宝物を増やしていってほしいと思います。その努力をずっと続けていれば、音楽の神様が、また今回のような立派なご褒美をくださることもあるでしょう。

グランプリ受賞、おめでとう!

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発表会、楽屋での一コマ

2017年11月01日 | レッスンメモ
発表会の日のスナップ写真です。
ほんとにかわいい愛すべきちっちゃな生徒さん達。そして少しずつ年齢が上がって、かっこいいお姉さんお兄さん軍団!
頼もしい、大好きな生徒さん達に囲まれ、嬉しくて仕方ない私。
さあ、次の曲に取り組んでまた頑張りましょうね。











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発表会2017無事終了しました!

2017年10月30日 | レッスンメモ
今年も無事発表会を終了しました。この日に向けて、それぞれが曲作りに励んで、積み重ねてきた努力の成果を、見事に披露してくれました。音の泉ホールの大きなステージの真ん中で、とにかくみんなよく頑張りました。小さな子の中には今回初めてステージの上で弾くという子もいて、その子たちがきれいなドレスを着てニコニコしながら大きなピアノに向かっている姿を見ると、もうそれだけで、「かわいい!」と声を上げたくなる大甘の先生になってしまいます。

昨日使用したピアノはベーゼンドルファーの「モデル290インペリアル」です。迫力の低音とキラキラ輝く高音部のコントラストが鮮やかで、スタインウェイとはまた違った個性をもつ素敵なピアノです。全体に伸びがあってよく通る音がたくさん聴けました。生徒たちにも良い経験になったと思います。それにしても一年間はあっという間です。演奏を聴いていると、その生徒一人ひとりと過ごしたこの一年間の歩みが思い出されて、思わず涙が出そうになりました。大人の生徒も子供の生徒も、みんな一人ひとりにドラマがあって、それぞれの思いがこもった音楽を聴かせてくれました。私の教室に通ってきてくれてありがとう、一緒にピアノに励んでくれてありがとう、とつくづく思いながら聴きました。。。
2017年10月29日 於、音の泉ホール
発表会当日の進行や運営につきましては、毎回のことではありますが、生徒の皆さんや保護者の皆様に何から何までお手伝いいただきまして、心から感謝しています。いつも本当に有難うございます。さて、発表会は愛野教室の一年の区切りの日。昨日は愛野教室の大晦日です。今日から心新たに新しい一年が始まります。来年の発表会の予定ももう決まっていますよ。2018年の発表会は12月9日(日)場所は今年と同じ音の泉ホールです。さあ、皆さん、また新しい一年に向けて頑張って行きましょう!

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大学受験とピアノ

2017年10月21日 | レッスンメモ
PTNAのホームページに「ピアノから考える大学受験」という特集記事が掲載されています。これは2020年から実施される大学の入試制度改革が、ピアノを学ぶ生徒たちにとってどういう意味を持つかということを取り上げた記事です。これまでは音大受験を目指す生徒は別にして、一般大学への受験を目指すのならばピアノは何の役にも立たない、だからピアノはやめてしまうか、ほどほどにして、塾通いを中心にするというのが普通だと思います。ところが2020年の大学入試改革では、次のような方向性が示されているというのです。

「ピアノに関して言うなら、コンクール入賞や継続で表彰された高校生は、大学入試でも評価されます。『受験のためにピアノを止める』のは、今は昔となる時代が目の前に来ています。そもそも、リベラルアーツ(基礎教養)として音楽を学べる大学も徐々に増えています。今までの一般的な学部と同じような意味合いで音楽を専攻する学生も増えるでしょう。」ピアノ継続を促す大学入試改革

私はこうした改革の方向性をとても嬉しく思います。小さな頃から真面目にコツコツと毎日ピアノの練習に取り組んで、コンクールでも成果を上げてきた生徒たち。それがどれだけ大変なことか私は目の当たりにして知っています。そしてそのことをもっともっと学校や世間に認めてほしいと願っているからです。音大を目指す生徒はもちろんですが、一般大学を目指す生徒も、自分がこれまで一生懸命打ち込んできたピアノの実績が入試で評価されるというのは素晴らしいことだと思います。

もちろん現在の入試制度のもとでも、AO入試という制度が設けられているのはご存知の通りです。私の教室からも昨年、県立の普通科高校から、国立の長崎大学をピアノのAO入試で受験して見事に合格した生徒がいます。その生徒は実技試験の当日、コンクールで愛用していたロングドレスを着てピアノを演奏したそうです。小さな頃からずっとピアノを続けてきて、コンクール経験も豊富。いざという時の舞台度胸は満点です。他の受験生はみな高校の制服姿だったそうですから、試験官の先生方もびっくりしたことでしょう。そんな彼女は大学ではピアノがすごくうまいということで、色んな伴奏を頼まれ、イベントに引っ張りだこで大忙しなのだそうです。彼女の大学生活はピアノのおかげでとても豊かなものになっていると思います。

「受験のためにピアノをやめる」という時代から、「ピアノを頑張った成果が受験で評価される」という時代へ。詳しくは是非このPTNAの記事、「ピアノから考える大学受験」を読んでいただきたいと思います。音大はもちろん、一般大学でも、「ピアノを続けてきて本当に良かった!」と言える生徒さんが益々増えていくと嬉しいです。 


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可愛い連弾、「シーソーしよう」

2017年10月18日 | レッスンメモ
教室の発表会は10月29日の日曜日、いよいよあとわずか。大人も子供も皆さん本気モードになってきました。私の教室の発表会では全員にソロ演奏をやってもらうのですが、子どもたちにはその後に連弾もやってもらいます。さて、連弾の場合兄弟姉妹でペアを組んでもらうことが多いのですが、昨日はその中でも一番年少の姉妹の連弾のレッスンをしました。お姉さんは小学1年生で、妹ちゃんはまだ習い始めて間もない4歳の女の子です。こういう組み合わせのときは曲選びが大変なんです。妹ちゃんに無理をさせないで、お姉ちゃんと楽しく仲良く弾ける曲。そういうのを一生懸命探していたら、見つけました。この二人にピッタリの曲がありました。後藤ミカさんの作品集、「こどものためのピアノ曲集『 新しいくつと青い空』」に入っている「シーソーしよう」と「木いちごの実」の2曲です。

特に「シーソーしよう」は、プリモのパートはシとソしかない(だからシーソー!?)ので4歳児の妹ちゃんでもばっちり弾けます。もちろんこれに合わせるセコンドのハーモニーが本当に素敵でとてもかわいらしくて、素晴らしい連弾曲に仕上がっています。習いたての小さな妹ちゃんとお姉さんというペアにぴったりの曲だと思います。

というわけで昨日は二人であまりにも可愛らしく弾いていたので写真をパチリ! 教室の発表会では小さな子供たちの可愛い演奏や、大きい生徒たちの迫力の演奏など、様々な個性あふれる演奏をお楽しみいただけます。一人でも多くの皆さんに是非、聴きにいらしていただきたいと思います。

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しろくまコンサート無事終了

2017年10月16日 | レッスンメモ
福岡市の社会福祉法人白熊園で行われた「しろくまイブニングコンサート」、無事終了しました。たくさんのお客様にご来場頂き、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。会場やお客様の雰囲気がとても良くて、口下手な私のトークも熱心に聞いてくださって、気持ちよくステージをつとめさせていただきました。
スタッフの方々の行き届いた準備や心配りに心から感謝申し上げます。中でも田中ひとみ先生には事前のプログラムの打ち合わせから当日の段取りまで、何から何まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。



開演前のリハーサル

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しろくまイブニングコンサート

2017年10月11日 | レッスンメモ
10月13日の金曜日、福岡市の社会福祉法人白熊会さんにお招きいただいて、ピアノソロのミニコンサートを行います。リクエストをいただいたショパンのノクターン、幻想即興曲の他、シューマンのパピヨン、ブラームスなどを演奏いたします。お近くの方はぜひいらしてください。
「しろくまイブニングコンサート Vol.6 音楽のおもてなし」
出演:愛野由美子(ピアノ)
日時:2017年10月13日(金)、19時開演
場所:特別養護老人ホーム 白熊園内 しろくまホール、福岡市城南区


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ピョートル・アンデルジェフスキー 北九州響ホール公演

2017年10月10日 | レッスンメモ
昨日は私の大好きなピアニストの一人、ピョートル・アンデルジェフスキーのリサイタルを聴きに行きました。初めて彼のCDを買ったのは今から7年前。衝撃のモーツァルトピアノ協奏曲20番を聴いたその日から、ずっと彼の生の演奏を聴きたいと願っていたのが、やっと今回実現しました。

昨日のプログラムは、前半、モーツァルトの「幻想曲」と「ソナタ14番」そしてショパンの「幻想ポロネーズ」。後半はヤナーチェクの「草原の小径にて2番」とバッハの「イギリス組曲6番」という構成でした。アンコールで弾いたショパンのマズルカを含めて、まあ、本当に素晴らしい、私があらかじめもっていた大きな期待をさらに上回る、とにかく素晴らしいリサイタルでした。演奏会の終わりには拍手のしすぎで手が痛くなってしまいました。彼の演奏をどのように言葉で表現すればいいのか、とても悩んでしまいますが、一番強く感じたのは、彼の出す音の多彩さです。幻想的な音、浮遊感、そんな夢の世界のようなまろやかな香り高い音、そして色々な思いがぎゅっと内包された力強い骨太の音。どこまでも届く小さな音。そして迫力満点の大きな箱鳴りのする音。この人は一体どんなにたくさんの音の形と、色彩をもっているのだろうと驚きました。そしてもっと大事なことはそんなにたくさんの種類の音の中から、厳選してここぞとばかりにそこで出してくる音。その選び方、その感性、これこそが彼の真骨頂だと思います。アンデルジェフスキーが厳選した色どり豊かな音に包まれて、彼の作り出す音楽の世界へひきこまれる幸せを感じました。

特に圧巻だったのは、バッハです。シフのバッハもペライアのバッハも大、大、大好きな私ですが、アンデルジェフスキーのこのバッハは、また独特でした。さらさらっとではなく、立体的に、きちんとした構造物のように組み上げていきます。しかも、音は自由に飛び回りピアニスティックな繊細さを保っています。各声部を明瞭に弾き分けて、何か違う楽器が何台かあってそれらを一人で演奏する魔法を使っているような錯覚に陥りました。天まで続く細い道のようなピアニシモ、そして骨のある、強い意志に裏打ちされた強い音、本当に感動して、益々大好きになりました。

というわけでまたCDが増えちゃいました


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「発表会」のご案内:10月29日(日)

2017年10月07日 | レッスンメモ
さあ、今年もいよいよ教室の一大イベント、「発表会」の日が近づいてまいりました。

「愛野由美子ピアノ教室発表会」
日時:2017年10月29日(日)
子供の部、午後2時開演
大人の部、午後6時30分開演
場所:音の泉ホール
入場無料

大人の生徒も子供の生徒も、みんなそれぞれ本番に向けてラストスパートに入っています。そんな生徒たちの心のこもった演奏を、一人でも多くの皆様に聴いていただきたいと思っています。どうぞお誘いあわせの上、お気軽に聴きにいらしてください。

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ウララ・ササキ先生の特別レッスン

2017年10月05日 | レッスンメモ
先日、東京からウララ・ササキ先生をお招きして、教室の生徒たちに特別レッスンをしていただきました。イタリア育ちでウィーンで学び現在は、東京でご活躍のウララ先生が、どういうわけか、九州の別府の私の教室で生徒をみてくださる。ご縁というのは不思議なものですね。今後とも末永く大切にしたいと願っています。
学びの秋。いつもと違う経験をして生徒たちもたくさんのことを吸収してくれればと思います。

丸二日間ビッシリとレッスンが詰まっているので、お昼はもりもり食べて元気満タンです


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基本に戻る

2017年09月29日 | レッスンメモ
秋になって、空気がからりと乾燥してきました。ピアノにとってはこれからが本調子の出せるシーズンです。先週コンサートが終わって、次のコンサートが来月13日なので、この合間を縫って久しぶりにピアノの調律をお願いしました。湿気の多い夏の間に除湿器をフル回転してピアノに苦労をかけたので、しっかりケアしなければいけません。仕上がったピアノを鳴らしてみると、やっぱりすっきり気持ちよくて、ピアノに向かうこちらの気持ちまでリフレッシュされます。

音の鳴りがいいか悪いかというのは、もちろんピアノの状態も関係しますけど、その前に、まずはピアノを鳴らす自分の技術がどうなのかということを真摯に見つめることが求められます。小さな音だけどスーッとどこまでも通っていく音、会場いっぱいに広がる大きな力強い音。丸い音、美しい音、張りのある音、暖かい音、透明感のある音など、求め出したらキリがありません。でもそんなに幾種類もの音を簡単に弾き分けられるようになるなんてことは、まずありません。そんなとき、どうするか。私の場合は、求めている音が出なくて出なくて、壁にぶつかったら、とにかく「基本」に帰ることにしています。具体的に言うと、とりあえず、一音から。ぽ~んと一つの音を出して、こんな音?あんな音?と自問自答してたしかめていく作業。これは結構根気がいることですけど、一音だけでも求める音が出せたらもうけもの。その次は、スケールをします。スケールは私にとってそれこそ基本中の基本。メカニックな準備運動の一つとして毎日欠かさずやっています。その日の始めに行うスケールでは、その日の調子がそれでわかるときもあります。自分の出す音と、その時の身体や腕や指の調子にも耳を傾けていく。こんな一連の「基本動作」はどうしても内向的になりますが、ピアノと自分が向き合うとても大切な時間だと思っています。

生徒さんたちも同じ。ある程度弾けてきて、次の段階にステップアップする時に時折やってくる壁。八方塞がりのような壁を感じたら、基本に戻る。スケールを弾き、自分の調子に耳を傾ける。楽しく弾けていた曲を弾いてみたり、自分を慰める音を出してみたりする。そうしたけど、何にも変わらない!と感じるかもしれません。それでも、淡々と基本をやる。やり続けているうちに、いつか、ふと抜けていたり、いい音で弾けることがあります。壁にぶつかったときは、自分自身と向き合うこと。それには基本練習が一番。そこで何かを自分自身で見つけて、感じて、そうしてトンネルを抜けていくものだと思います。

話変わって、陸上競技の桐生選手のエピソードをご紹介します。桐生選手は今年の日本選手権では4位と惨敗して失意のどん底にありました。その結果にものすごくショックを受けて、しばらくは練習場に足が向かなかったそうです。でもその後、何とか気を取り直して練習を再開したときの様子が次のように報道されていました。
「7月に入った、ある日だった。真夏の日差しが照り付けるグラウンド。ひたすらに走る桐生がいた。午後1時から3時間半。ひたすら50メートルを走っていた。その数は70本に及んだ。『何も考えずに走っていた』とフォームも体への負担も関係ない。がむしゃらに走ったのは京都・洛南高の時以来だった。気持ちは原点に返った。」記事
その後、この桐生選手が日本初の9秒台という大記録をたたき出したのはご存知の通りです。

壁にぶつかったら、基本に戻る。これ、鉄則ですね。

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ラン・ラン、右手で連弾!

2017年09月27日 | レッスンメモ
今、世界で最も売れているピアニストの一人、ラン・ラン。左手の故障でドクターストップがかかって、4月から演奏活動を休んでいました。その後初めて、今月16日に行われたフィラデルフィア管弦楽団のガーラコンサートに出演しました。左手が完治したのかなと思ったら、そうではなくて、ラン・ランは右手だけ、そしてもう一人が左手で弾くという、ちょっと変わった連弾で演奏したとのことです。そしてその連弾のパートナーが、ラン・ランが創設したラン・ラン・インターナショナル・ミュージック・ファンデーションで学ぶ神童、14歳のピアニスト、マキシム・ランド(Maxim Lando)です。この日二人が演奏した曲は、チャイコフスキーのくるみ割り人形から「金平糖の精の踊り」、サン・サーンスの動物の謝肉祭から「水族館」、そしてガーシュインのウエストサイド物語から「アメリカ」など、楽しそうな曲ばかり。年に一度のガーラコンサートということですから、会場の雰囲気も大いに盛り上がったことでしょう。

Concert review
それにしてもラン・ランの、次世代を担う若手を育てようという様々な活動、そして、若い人たちに少しでも多くの機会を与えようという姿勢、これは本当に素晴らしいですね。ピアノの世界にはどちらかというと取っつきにくい「巨匠」タイプの人は多いのですが、子供たちが一目で「カッコイイ!」とあこがれるようなスター性の高い人は決して多くありません。ラン・ランの魅力は超絶技巧に裏打ちされた、全身からほとばしる音楽のエネルギー、そして音楽の分かりやすさ、一言でいえば「カッコ良さ」にあると思います。特にピアノを学ぶ若い人たちにはもっともっと注目して欲しいピアニストです。というわけで、ラン・ランの左手、まだ完治してないようですが、一日でも早くよくなることを祈らずにはいられません。

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