ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

音楽の流れ

2012年01月31日 | レッスンメモ
曲を弾く時に、一つ一つのフレーズを大切に丁寧に、歌いながら弾こうと思います。文章や言葉を丁寧に相手に語りかけるようなそんなつもりで、弾こうと思っています。

フレーズを大切にしようと思うと、フレーズの終わりは当然丁寧に終わるよう心掛けます。あまり、丁寧に扱い過ぎて、フレーズの運指がのってりしてもたついたようになってはいけません。注意しなければならないのはフレーズとフレーズの間。フレーズの終わりを丁寧にしていたら、次に続くフレーズの最初もきちんとしたくなるものです。そして、フレーズとフレーズの間にブレスをするのですが、そのブレスが長くなりすぎると曲に流れがなくなってきます。別につっかえているわけではないのに、なんだか曲が滞っているような、曲がスムーズに流れていない感じになってしまいます。

フレーズの頭が拍とは関係ないところから始まっている場合、特にそれは顕著。拍を身体の中で感じながら、音楽を回転させていかなければなりません。拍を感じていても流れにのれない時ももちろんあります。

これを、打開するためには、色々な事をしなきゃいけないのですが、まずは自分の弾いているのを録音して客観的に聴く、CDやテレビでいい音楽を聴く、コンサートに行く、そして、連弾でもアンサンブルでも何でもいいので他の人と合わせて演奏すること。そうすることによって独りよがりにならない「流れ」をつかむ練習になります。


ああでもない、こうでもないと頭を悩ましていると、私のことをきょとんと眺めて「ママ、どうしたの?」と心配している愛猫ランが目に入りました。いつもありがとね。ランちゃん。

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トンカツ

2012年01月30日 | レッスンメモ
昨日は、家族三人で焼き肉を食べに行きました。我が家はもともとあまり外食しない方ですが、焼き肉となるともっと外食しません。「焼き肉なら庭でバーベキューするのが一番!」と、出不精の夫がすぐ家でお肉を焼きたがるのです。しかしさすがにこの寒さでは庭でバーベキューというわけにもいかないので、久しぶりに焼き肉屋さんに食べに行きました。

で、ここの焼き肉屋さん、なぜか名物は「トンカツ」なのです。一通り各種焼き肉を美味しくいただいた後、夫曰く、この店では最後の〆はトンカツと決まっている、なのだそうです。なんで焼き肉屋さんで最後の〆がトンカツなのか、わけが分りませんでしたが、まあ、言っても無駄なので従うことにしました。

そして出てきたのがこれ。


こんなに大きなトンカツ見たことありません。チラッと写っているのは私の手。このトンカツ、どれだけ大きいかがわかりますよね? しかも、すごく美味しくてびっくりしました。もちろん焼き肉をたっぷり食べた後なので、このトンカツを一人で食べたわけではありません。親子三人で分けて食べました。もう満腹! 大満足!

出てきた時はその大きさにたじろぎましたけど、「えいや!」の気分で完食しました。相変わらず寒いけど、この特大トンカツのエネルギーで乗り切るぞ!!

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えいや!の気持ち

2012年01月29日 | Weblog
今朝は、愛車を洗いました。タオルでごしごし拭きあげると寒い朝でも身体がポカポカに温まって気持ちよくなります。元々、洗車はちっともしないだった人のですが、昨年末、新車にしてからは気持ちを入れ替えて少しはやるようにしています。

ここのところ、いろいろ自分の心の中で整理できないもやもやがあって、暗くなっています。こんな時は、掃除に限る! 掃除をすると身も心も軽くなります。それにダイエットにもなる気がします。お掃除を本気でやると、かなり体力使いますからね。

心のもやもやが解決するわけではありませんが、気持ちが軽くなるんです。そうすると前向きな発想や「こんなこともあるよね」と、嫌な事でも受け容れる心が生まれてきます。

自分の思っていることがスムーズに運ばない時、自分は何か間違っているだろうか?という自分自身への疑問が膨らみます。そして自信がなくなってきて、どんどん悪い方向に考えが行ってしまいます。これはよくありません。

こういうのを断ち切るために、「えいや!」と一声出して、とりあえず掃除から始めます。悶々とする暇があったら身体を動かすんです。日本では昔から掃除というのは、大切な修行の一つとも言われてますものね。掃除をするというのは身の周りを綺麗にするだけではなくて、同時に自分の心の中の掃除もしているんだと思います。家の中、車、そしてお庭も、さっさと整理整頓しながら掃除をすると、いつのまにか自分の心の中に溜まったチリやゴミまで片付いて行くような気がします。

まだまだお掃除が下手な私。全くきれいさっぱりにというわけには、なかなかいかないのですが、最初は、この「えいや」の一声から流れを変えて、そして、心の余裕を持って待つという姿勢を身につけたいと思っています。

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黄金スパイラル

2012年01月28日 | レッスンメモ
レッスンに来ている生徒たちをみていて、つくづく感じるののは、練習すればするほどピアノが面白くなっているということです。逆に練習を怠っていればいるほど、ピアノは、その生徒から離れていき、つまらなくなっているという現実。

私はいつも、「ピアノと仲良くなっていつもピアノと一緒に遊んでいたら、ピアノと親しくなって、最後はピアノのことが大好きになるんですよ」と生徒に言っています。いったん「ピアノの練習いやだ」の態勢になってしまうと、練習しない、だからうまくならない、だからおもしろくない・・・という負のスパイラルにはまってしまい、だんだんピアノから離れてしまいます。

練習すればうまくなり、面白くなるという黄金スパイラルに、どうやって変えていくか・・・。

負のスパイラルがちらっと見えた時に、これを断ちきる工夫がまず必要です。私自身もピアノは大好きですが、時々練習するのが苦しくなったり、つまらなくなったりることはあります。たまには遊びたいし、友人とゆっくりおしゃべりもしたい・・・。楽しい誘惑はたくさんあります。その時は一応、自分に期限というものを設けて、時間を調整しながら、自分にプレッシャーをかけるしかありません。でもそれは、私の場合、うまくなりたいとか、この曲をこんな風に弾きたいとかいう欲求があるから、割とすんなり自分自身にプレッシャーをかけることができるのです。

そういう「何とかうまくなりたい!」という欲求、その欲の強さが大事なのかも知れません。あんまり欲のない生徒は、プレッシャーをかけるのも、かけられるのも苦手なようです。

そんなに欲の無さそうな生徒でも、たまに自分の好きな曲に出会うと様子が変わってくることがあります。そういう時は、譜読みが大変でも一生懸命頑張ってきます。多少プレッシャーをかけても、きちんとそれを受けてくれます。でも、そんな曲になかなか巡り合わない時はどうしたらいいか。あの手この手と知恵をしぼります。ある程度ルールを作って、ご家庭での過ごし方も含めて話し合って、練習時間の確保を確実なものにさせるという期間を設けてもらいます。

とりあえず練習してからです!まだピアノの魅力を知る前に諦めるのは、早い、早い。そんなの早すぎると思っています。

最近、本当にピアノが好きになってくれた姉妹がいます。去年、本人とお母様と三者会談の中で練習時間を一日のタイムテーブルの中に入れることや、実際に練習した時間をパフェのぬり絵に記録して、毎週私に見せてくれるということを約束しました。そして、それを続けてくれました。このずっと続けるということが大事です。そして一年後の今、タイプの違う二人ですが、二人そろってものすごく伸びてきました。「ピアノが大好き!」と言ってくれるようになったんです。

まだ、小学生の二人。もちろん、お母様のお声かけのご協力もあったと思います。でも、お母様もそんなに厳しいプレッシャーはかけてないはず。ほんの少しの規律と心がいつもピアノに向いているということが鍵です。その結果、上達して成果が出て、ますますピアノが好きになってきたのでした。

ピアノに向き合うこの二人の姿は確実にその前の一年とは違っています。黄金スパイラルの効果を見事に証明してくれました!


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電車の中から

2012年01月26日 | Weblog
おはようございます。早朝の電車の中にいます。昨日は、ずっと雪が散らつく寒い1日でした。今日も出張ですが、車での雪の山越えは、さすがに諦めて、電車に乗っています。

窓から見える外の景色は、うっすらと白く雪化粧した家の屋根や田畑、そしてまるで薄いレースのカーテンをかけられたような山々、とてもきれいです。

こうして、ゆっくり外を眺めながら行くのも悪くないなと思っています。

早朝、寒さ、雪、これは、静けさを感じる絶好の時。ドビュッシーの美しい曲を想いながら、電車に揺られています。

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嬉野でのコンサート終了

2012年01月25日 | コンサート
今年初の演奏活動のお仕事は、嬉野(うれしの)の老舗旅館「大正屋」のパーティー会場でのコンサートでした。陶磁器で有名な有田焼の窯元さんなどを中心とした「有田女性焼き物勉強会」の新年イベントの会にお招き頂いたのです。

私のトークを織り交ぜたなごやかな雰囲気のコンサート。プログラムは今年生誕150年を迎えるドビュッシーの前奏曲から始めて、グリーグの抒情小曲集、ショパン、レクォーナなど。

お客様が、とても喜んで下さり本当に嬉しかったです。その後、皆様の会食にもご一緒させていただき、話がはずんで楽しかったです。会話の中でも今日のコンサートを喜んで下さってる事が伝わり幸せでした。皆さん本当に有難うございました。


楽屋に充てられた素晴らしいお部屋の中から撮った外の景色。今回は写真があまりとれなくて残念。

しかし、今年も私の雨女(雪女)ぶりは健在です。初コンサートがいきなり雪の日スタート! 帰りの高速がどうなるかとものすごく心配でしたが、無事に帰ってこれました。とにかく九州は昨日、今日とこの冬一番の寒さです。私の本番って、どうしていつもこうなんでしょう・・・。でもお客様にたくさん喜んでもらえたので、外は寒くても心はポッカポカ、帰りの車の中はとても温かくて気持ちの良いドライブができました。

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オフ会

2012年01月23日 | Weblog
昨日は福島から、あつ子先生が九州へ旅をされるとのことで門司港までお会いしに行ってきました。

門司港は、駅も町もレトロな雰囲気を醸し出していて素敵な場所でした。そこで福岡のミカ先生、山口のゆか先生と集合して4人で会食。4人ともそれぞれピアノの仕事に関わっていてネットを通じて知り合ったネット友達です。


ピアノの生徒や、コンクールの話などもしながら楽しくランチしました。

実際にお会いする機会はほとんどないにも関わらず、お互い旧知の間柄という気安さで、さっと楽しくおしゃべりができる。ネットで培ってきたこれまでの積み重ねのおかげです。ピアノという共通項をきっかけに、ネットのおかげで貴重な関係を築くことができてとてもありがたいと思っています。

あいにく私は火曜日に本番を控えているため、2時間くらいで皆様とお別れして帰路につきました。この時代ならではのネットなご縁に感謝しながら帰りの電車に揺られました。

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アナログの私

2012年01月22日 | Weblog
私がブログを始めたのは2006年の1月9日。もう丸6年を過ぎて7年目に入っています。こんなに長くパソコンを触っているのだから、パソコンの操作ももうすっかり慣れて、スイスイ楽々使いこなせているだろうと思われるかも知れませんが、これが大間違い。ウェブの閲覧以外に出来ることと言えば文字を書くことと写真を取り込んでアップすることだけです。インストールとか色んな設定とか全く何にも出来ません。この辺は全部息子か夫に頼りっぱなしです。

ということで、先日新しく購入したスマートフォンのセットアップに息子が大活躍。自分の持っているスマホよりも新しいせいか、興味津々で喜んで力を貸してくれています。

でも、操作方法を教えてもらう段になると、あんまり私の覚えが悪いので、ついに呆れて、「え~~!さっき教えたじゃん。何度言ったら分るん、もうちょっと自分でやってみて!」・・・。彼が小さい時に、私が言ってた言葉、そのまま。(トホホ)

う~ん、このスマホ、ちゃんと使いこなせるようになるかしら。これまでの印象では、これは携帯電話というよりは、むしろ携帯パソコンで、それに電話がくっついているという感じですね。うまく使いこなせればとても便利なものだと思うので、早くスイスイ使えるようになりたいです。私の場合最大の問題点は「時間」です。操作を覚えてそれに慣れる時間の余裕が欲しい!

スマホデビューから一週間。まだまだ先は長そうです。

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モーツァルト・チョコレート

2012年01月21日 | グルメ
実は、私は大のチョコレート好き。甘党か辛党かと言えばどちらかというと辛党の私ですが、チョコレートには目が無いのです。練習の合間に「ちょっと、一粒」つまむチョコレートは我が家の必須アイテムの一つ。

先日、ドイツとオーストリアに旅行に行った方から、お土産にチョコレートをいただきました。これこそまさに本場のモーツァルト・チョコレート!!


なんだかおそれ多い気もしますが、モーツアルトさんに想いを馳せながら美味しくいただいています。感謝です。

これから、バレンタインが近づいて色んなチョコレートが出回りますね。楽しみな季節でもありますが、体重管理に気をつけないと・・・。

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道具を磨く

2012年01月20日 | レッスンメモ
ピアノを弾いていると、こう表現したい、あんな音を出したい、もっとこうしたいなど、あんなこんなの欲求がたくさんでてきます。

ピアノを弾いて演奏するということは、作曲者のシナリオに沿って、自分の言いたいことを、ピアノに音をだしてもらって表現するということになります。そのつなぎをするのが手を中心にした身体。主に指が道具となります。ピアノと自分の間の物理的な接点の一方を担うのが「指」という道具です。

普通、ピアノ演奏の道具はピアノという楽器ですが、今日は、あえて踏みこんだ考えで道具という言葉を使ってみます。

この道具である指が、自分の思惑通りに動いてくれないと、まず、自分が言いたいことを表現できません。私たちは、指がキーに触れてその指の動きを通じてピアノという楽器を鳴らしています。ピアノを通してしか音を出すこと、音で表現することができません。ピアノに自分の代わりに歌ってもらっている訳です。ピアノにいかに自分の思ってることを忠実に表現した音を出してもらうかは、この指という道具の働きいかんにかかっています。

この道具、包丁を研ぐ料理職人さんのように、ちょっと研ぐのを怠ると錆びてきます。また、研いでいればそれでいいという訳でもなく、道具自体を進化させないと、結局自分が演奏したいことの半分しかピアノに伝わらない、そうなると、お客様にはもっと伝わらないということになります。

どんな立派な道具でもそれを使う人の「腕」がよくないと、宝の持ち腐れ、猫に小判と言われてしまいます。私の道具はなかなかいうことをきかない万年反抗期を続けている指ですが、この指となんとか折り合いをつけようと、何十年も研いだり鍛えたり冷ましたりしながら、磨き続けています。

頭(脳)にある音のイメージをそのままピアノに伝える役目を果しているのが指として、頭からの情報は一応指に伝えようとします。でも問題はその先です。頭から渡した情報通りに指がちゃんと働いてないということが起こると、ピアノが思うようになってくれず、表現もしてくれません。だから、其の道具は、常に進化していなければなりません。

道具を進化させて、心にしみる音楽を作り出して行きたいと思っています。

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コンサートに行こう

2012年01月19日 | レッスンメモ
昨日は、NHK交響楽団のコンマスである篠崎史紀氏の率いる「MAROプロジェクト」のコンサートに行ってきました。MAROプロジェクトは若い演奏家を育てる事を目的として始められた活動で、昨日は、県内からオーディションに合格した若い演奏者たちとの共演で、室内楽のコンサートでした。

小学生から、大学生まで出演者の皆さんは、見事に演奏していらっしゃいました。

昨日のプログラムの冒頭にあいさつとして載っていた文章を読んで同感だと思ったことがあります。「教育とは、個人の可能性を引き出すこと、方向性を導くことであるけれど、外部からの刺激が無いと成長・発展はない」と書いてありました。

外部からの刺激、この中の一つに、「コンサートを聴きに行く」というのがあると思います。

子供たちは、学校や部活や塾などで忙しく、ピアノの練習時間を確保するのも大変な時期です。でも、ピアノを習っている生徒たちにとっては、ピアノの練習時間の確保だけでなく、やはり音楽的な刺激を受けることは必要。そういう意味で、時々、教室内の弾き合い会をしたり、コンクールに出演してもらったりしています。しかし、それだけではなく、いい演奏を聴く事が大事です。CDを聴いたりするのもとてもよいことですが、やはり、生の音を聴きに出かけて行って、そこで聞こえてきた音、雰囲気などを感じた方がもっと印象的だし、大きな刺激になることだと思います。

なんとか、時間をつくり、コンサートに出かけましょう。

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今年の初コンサート

2012年01月18日 | Weblog
来週は、私にとって今年初のコンサート。レッスンの仕事に加えて、いよいよ演奏の仕事の方も始動です。今回はある会からお招きを受けて演奏するコンサートです。一般公開のコンサートではありませんが、今年の初ステージに変わりありません。本番は来週の火曜日です。

今年は、ドビュッシー生誕150周年なので、プログラムの最初にドビュッシーの前奏曲を弾く予定です。大好きな曲集のひとつですが、なかなか手ごわいです。ピアノに向かって練習に励んでいます。むむ、本番まで、あと一週間・・・。もう少し透明な音、もう少し明るい音、逆にもう少し陰りのある音、いろんな音がもっと自由自在にできないものかな。まだまだ音色が定着しない、もっと豊かな音を出したい、と欲求は増すばかりなのに、結果が思うようには伴わなくて苦しんでいます。

今年は、以前仕上げたことがあるけれど、もう一度きちんと勉強し直そうと思う曲を中心にプログラムを組んでいこうと思っています。この曲集もその一つ。もう一歩、深みのあるいい演奏を目指していきたいと思っています。前に、これで限界までやったかな?と思った曲をいくつも箱の中にしまっています。その箱の中から、もう一度取り出して、もう少し以前とは変わった、もっとよくなった演奏にしたいのです。一定期間おいておくと熟成して味も香りも増していく上質の赤ワインのように・・・ならないかなあ!

静かにコツコツと音楽と向き合う、この姿勢を貫きたいと思っています。さあ、練習練習。

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パフォーマーとして、それに遭遇したら?

2012年01月17日 | レッスンメモ
先日のブログでニューヨークフィルの演奏中、iPhoneが鳴りやまなかったので演奏を止めたという「事件」についてご紹介したところ、たくさんのメールやコメントをいただき、その反応の多さに驚いています。

その中で、実際に日本で似たような場面に遭遇したという、あつこさんからのコメントを改めてご紹介します。以下、私の先日のコメント欄に寄せて頂いた文章です。

「私も去年、テノール歌手のリサイタルに行った時、同じような場面に遭遇しました。ホールは満席、ピアノと歌の繊細な美しい音楽の中で、急におちゃらけた携帯の音が鳴り響き、 すぐに止めばいいのに鳴り続けて、聴衆はキョロキョロ、やがてざわついてきたので 歌手が、歌を止めました。そして、やはり耳が良いのですね、どこから鳴ってるか一発でわかられてたようで、『お客様、音を止めてくださいますか?』と 本人に向かって仰り、慌てて気づいた初老の女性が携帯を止めていました。すると、歌手『あら…皆さんそんな怖い顔で、責めるような顔しないで下さいね。明日は我が身ですよ(笑)私は慣れてますから、大丈夫です。では、歌いますね』と仰り、一気に会場は笑いも出て和やかになりました。 そのトークの仕切り直しのおかげで、またその後の演奏も楽しむことが出来ました」とありました。

これはまたこれで立派な態度ですね。感心します。私も、コンサートの観客として音楽を聞く立場とは別に、自分自身が演奏してコンサートをする立場でもあるので、実際、何度も携帯の音に邪魔された経験があります。これ、その瞬間は本当にびくっとするんです。演奏家というのはいったん始めた演奏は、何があっても絶対に止まらずに最後まで演奏するのが鉄則ですから、私自身はそのような雑音によって演奏を止めたことは、これまで一度もありません。それにしても自分の弾いているメロディとその携帯のメロディーとがまったく相いれないのに、同じひとつの空間に存在してしまうと、正直、とても苦しい時間になって動揺します。「早く携帯を止めてほしい」と思いながら弾いているので、そのうちに集中できなくなり、ミスったりします。

私の場合はこれまで不幸中の幸いで、しばらく我慢していると音も止んでくれて助かったのですが、それがあまりにも長く続くと、やはりどこかに限界というのが出てくるんだと思います。そういうときにはどうしたらいいのか・・・。いったん演奏を止めてやり直すにしても会場の雰囲気を険悪にしないための配慮というのは大切ですよね。いったん途切れた演奏者自身と聴衆のみなさんの集中力が、再びスムーズに戻っていけるような配慮が必要です。

すべてのライブパフォーマンスに言えることですが、舞台では何が起こるか分からない。何が起きても、お客様のハートをがっちりつかむという根本のところをしっかり胸に抱いて、対応していきたいものです。

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スマホデビュー!

2012年01月16日 | Weblog
iPhoneがらみのブログをアップしたからというわけではないのですが、たまたま昨日、携帯を初めてスマホに変更しました。何が何だかちっともよく分からない中、ついに決断したのです。

私はメカに弱く、自慢じゃないけどパソコンやスマホの機能を全部使いこなせるという自信はありません。それで、これまでずっと手を出しそびれていましたが、息子が「もうそろそろ変えたた方がいいんじゃないの?」と勧めるので、機種変してきました。


私のスマホはドコモなので、ドコモ同士の通話料は誰が相手でも無料になるんだそうです。ただし、他社製品との通話料は割高になります。ということで、ソフトバンクを使っている子供たちとは、これからは長話出来なくなるのが玉にキズかな。でも、緊急でなければパソコンのスカイプで無料でテレビ電話ができるんだから、そんなに気にすることもないと思っています。

しかし、操作を覚えるのが大変・・・! まだ半日しか使ってませんが、いつもよりうんと時間がかかるし、肩はこるし、ストレスがたまる一方です。ああ、コンサート前に買うのはやはりまずかったかな…と思いつつ、もう買っちゃったんだから、やるしかない、弱音を吐いてたら、いつまで経ってもできるようにならない、と思い直し、なんとか奮起してスマホと格闘しております。

ちなみに今朝、目覚ましにセットしたアラーム、すぐに止めることは簡単にできたのですが、スヌーズを解除するやり方が分かりませんでした。もう起きてるから、分かってるからっていうのに、またしつこく鳴りだ出すんですよね。止めても止めても、しばらく間をおいて、また鳴るんです。

ああ、ニューヨークで話題の「パトロンX」さんの気持ちがわかるかも・・・。

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ニューヨーク・フィルの演奏を止めた iPhone !

2012年01月15日 | レッスンメモ
クラシック音楽の殿堂、ニューヨークはリンカーン・センターのエイブリー・フィッシャー・ホールで、1月10日、前代未聞の「事件」が起こったそうです。この日ニューヨーク・フィルハーモニックの定期演奏会が行われていて、指揮者は同楽団の音楽監督を務めるアラン・ギルバート(Alan Gilbert)でした。マーラーの交響曲第九番の最後のところ、神秘的なまでに静かな音の流れに聴衆が耳を澄ましている時に、突然、iPhone の、あの軽快なマリンバの音が鳴り出したのです。このこと自体は、もちろんあってはならないことですが、よくあることとも言えます。この日の夜の場合、何が違っていたかというと、このiPhone は鳴り続けたのです。ちっとも鳴り止まなかったのです。ついに指揮者、アラン・ギルバートは後ろを振り向いて「携帯を止めるように」と客席に向かって言ったそうです。それでも音は鳴り止みませんでした。ここに至って、ついに、なんと、アラン・ギルバートは演奏をとめてしまったのです。

オケの演奏中に指揮者が演奏をストップするということは、これは大変なことです。聴衆の間からは、音のする最前列の方に向かって、「出て行け!」、「さっさと携帯止めろ!」、「罰金1000ドルだー!」と、やじが飛んで騒然となりました。ようやく一人の男性客が何とか iPhone を操作して音が鳴り止みました。指揮者のアラン・ギルバートがそれを確認した後、途中から演奏をやり直しますと聴衆に告げると、場内からはわれんばかりの歓声と拍手が起こったそうです。

その後、ニューヨークではこの話題で持ちきりのようです。このあるまじき事件を引き起こした当の「犯人」は、ニューヨーク・タイムズによるインタビューに答えて、本当に恥ずかしい限り、こんなことが自分に起こるなんて信じられない。指揮者、楽団、そして聴衆の皆様に心から深くお詫びしますと平謝りです。実はこの方、大のクラシックファンで、年齢は60代。二つの会社を経営する立派な紳士でいらっしゃるそうです。もう20年以上もニューヨークフィルのパトロン会員になっていて、この日もご夫婦でみえていたのだそうです。

そういう方ですから、コンサート会場に入ると同時に携帯をマナーモードにするなんていうことは当然のこととわきまえていて、このときももちろんそうしていたのだそうです。だからまさか自分の携帯が鳴っているのだとは夢にも思わなかったということです。ではなぜiPhone は鳴り続けたのでしょうか? このときのマリンバ音は実はアラームの音だったのです。この方(今では「パトロンX」と呼ばれているようです)運の悪いことに、ちょうどこのコンサートの前日に会社全体の携帯端末をブラックベリーから iPhone に変えたばかりでiPhone の操作にまだ慣れていなかったんですね。そもそもアラーム機能のことなんか全然知らなかったし、セットした覚えもない、だからアラームの止め方もなかなかわからず、あんなに長く鳴り続けてしまったというわけです。

コンサート会場で携帯の音が鳴り響くというのは本当に心臓に悪いですよね。自分に限ってそんなことはしないと思っていても決して油断はできません。何しろああいう機械というのは日に日に進歩(?)していて、その使い方をマスターするのに一苦労するからです。

というわけでこのパトロンXさんに少し同情したい気分にさせられるようなお話でしたが、それにしてもオケを止めた指揮者も思い切ったことをしたものです。指揮者アラン・ギルバートさんのことをWikipedia で調べてみると、ミドルネームはタケシ(Takeshi)。母親は日本人でそれもニューヨーク・フィルのバイオリニストと書いてあってこれにもびっくりしました。

ところで、マーラーの交響曲第九番の最後のところを演奏中にiPhone のマリンバのアラーム音が鳴り響くと一体どんなふうになるのでしょうか。この事件のあと、早速それを YouTubeにアップした(物好きな)人がいるので、ご紹介しましょう。演奏はバーンスタインの指揮によるもので、その動画をもとにしてアラーム音をかぶせて加工したようです。当日の指揮者、聴衆の皆さんの気分になって聴いてみてください!

Ending of Mahler 9 with iPhone Marimba Sound


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