ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアノの練習と歯磨きの違い

2017年04月21日 | レッスンメモ
私達は「練習、練習!」といつも言ってますが、果たしてその「練習」の中身とは???

まずは、どんな「練習」であれ、ピアノに向かう時間が毎日の生活の一部となるよう習慣づけること。これは問答無用でとても大切なことです。今日はそこから先のお話。つまり、毎日ピアノに向かって練習していて、その習慣は身についている、だけど思うようにうまくいかない、という場合のお話です。

ピアノは毎日ちゃんと練習していますというお子さん、だんだん上手くなってきたら必ずと言っていいほど壁に突き当たります。毎日練習するということが習慣になってくるとどういうことが起こるか。ほかの習慣の場合をみてみましょう。朝起きたらパジャマからお洋服に着替えて、顔を洗って、歯磨きをする。通い慣れた通学路ではあそこで右に曲がり、次を左へ、など。こういうことは最初は慣れなくてもいつの間にか習慣になって、毎日ほとんど無意識にできるようになっているはずです。習慣になるというのはそういうことです。それと同じようにピアノの練習もただ毎日毎日練習することだけを繰り返していると、一日の流れの中でほとんど何も考えずに機械的に練習時間を過ごすことができるようになってしまいます。そう、まるでお風呂に入ったり歯磨きをするようにピアノの練習をする、みたいな。こういう練習は頭の中では全然別のことを考えていたり、ぼんやりしたままでもきるし、一定の時間のんびりと過ごす休憩時間になってしまっていることさえあります。本人もご家族も「熱心に練習してる」と思っているのですけど、実は休憩しているのとかわらないのです。

こういうことって私にもあるんです。最初はいつものように、「ここをもっとこうしたい」とか「あれ、何でこうなの?」、「ここはもっとこうした方がいいかな?」などと自分自身で問題提起して、自問自答しながら、ああでもないこうでもないと求める音を目指して練習するのですけど、繰り返し繰り返し同じ曲を練習しているうちに、ふと白昼夢みたいになって、指は動いて、勝手に曲が進んでしまって、「あれ?いまどこだっけ?」となったりすることがあります。

漫然とした白昼夢のような練習になってしまっているかどうかは「自分の音が聴けているかどうか」ですぐに分かります。「聴く」ということには集中力が必要です。集中力が途切れるとすぐ聴けなくなります。大体自分勝手でなかなか言うことをきいてくれないのが自分の指ですから、この指に言うことを聞かせるために、しっかり集中して自分の出す音に耳を澄ませておかなければよい練習はできません。いくらたくさん弾いてもそれを漫然と聞き流す練習は指を甘やかすだけです。

毎日きちんとピアノの練習が日常化している良い子の皆さん、もう一度、自分の練習を見直しましょう。毎日の練習の前に、きちんと課題をおさえて、目標設定をして取り掛かりましょう。自分のピアノをよ~く聴けば必ず課題が見つかります。それでもわかりにくいときは、自分の演奏を録音して聞いてみてください。「うそ~!」と思うこと、たくさんあると思います。録音してきいてみるというのは自分の演奏を集中して聴くための手っ取り早い方法です。

目をつぶっていても毎日自然とピアノの前に座るという習慣(歯磨きみたいに)をまず身につけて、そして、その練習の中身は毎回新しいワクワクドキドキの集中した工夫と挑戦の繰り返し。これが理想です。若い成長期の貴重な時間をたくさん使うんですから、効率よく使って、毎日、新鮮な気持ちで練習できるといいですね。

ケイトウの若い苗。これからぐんぐん大きくなります!

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