映画食い倒れ。

〜映画は人生のデザートです〜

覚え書なので、ネタばれありです。

全然更新していませんが・・・。

2010-04-05 07:55:16 | Weblog
生きてます、あたくし。

本数は少ないものの、それなりに面白い映画も見たのですが、全然更新せずに今に至ります。そのうち、気が向いたら更新いたします(ホント?)。

とりあえず、更新したいなぁと思っている映画は以下↓

・Proposal (あんたは私の婿になる)…なんちゅう邦題だろう。
・Hurt Locker
・アバター
・UP (カールおじさんと空とぶ家)
・Alice in Wonderland
・Waiting
・Sunshine Cleaning
・Sherlock Holmes
・This is It
・崖の家のぽにょ

さて、更新はいつのことになるやらですが…。

更新の無い間にもサイトにお越しくださっている皆様、本当にありがとうございます。期待せずに次回の更新をお待ちいただければ幸いでございます。
トラックバック (0) | 

「ラーメンガール 〜The Ramen Girl〜」

2010-01-30 08:31:05 | 映画〜ら〜
2008年 アメリカ映画


ブリタニー・マーフィー主演のコメディです。ポーランド人の友人からDVDを借り、鑑賞しました。なぜなぜポーランド人の彼女がこの映画を選んだのかは謎ですが、この映画なかなかよくできていました。


アビー(ブリタニー・マーフィー)は日本で仕事をしている恋人を追って来日するが、あっさり振られてしまう。傷心の彼女を癒したのは、アパート近くにあったラーメン屋さんのラーメン。初めてのラーメンはスープまで飲み干し、翌日から毎日通うように。食べた人が笑顔になるこのラーメンに魅せられ、日本語が全くできないのにそのラーメン屋に弟子入りを志願。ラーメン屋主人のマエズミ(西田敏行)の厳しい修行を受けることになる。

まず感心したのが、スタッフに日本人が大勢いるとはいえ、アメリカ資本でアメリカ人監督の作品であるにもかかわらず、描き方が日本人目線であるということ。アパートから見たラーメン屋の光景は、強風にやたらにごみが舞っていたりして不自然な感じはあるけど、それ以外はほとんど違和感を感じられないほど日本を自然に描いていて驚かされました。ラーメン屋主人が日本料理の料理人並に様々な包丁を持っていて手入れをしているシーンもあったけれど、そのくらい。

タイトルも『ラーメンガール』って、なんのひねりも無くそのままだし、思い切りB級の匂いがするし、どうなのよ…と思っていたのだけど、映画を見てこのひねりの無いタイトルがぴったりだと思いました。だって本当にそのままなんだもん。ストーリー展開も、結構ベタだし。それでもこの映画、ダレてないのよ。コメディー映画として面白いのね。

それはひとえに出演している俳優たちの演技力によるものだと思います。とにかくブリタニー・マーフィーが抜群にかわいい。彼女のイメージというと『8マイル』が一番強いのだけど、コメディーにも強いなぁと感心させられます。これまでも『アップタウン・ガールズ』や『ジャスト・マリッジ』などのコメディにも出演していたけど、彼女の出演しているコメディの中では、この映画がダントツで1番です。アビーの能天気な面、頑固な面、素直な面を一人の人間の様々な魅力としてしっかりと表現していて、さらにちょっとした間のとり方や表情の変化のつけ方にいちいち唸らされます。彼女のほかにも外国人出演者はいるのだけど、(主演女優と比べるのは間違っているけど)根本的な演技力の違いが歴然です。さらに、脇を固めている日本人俳優たちが豪華。西田敏行の頑固親父ぶりは文句なしだし、お店のお客たちの個性的な顔ぶれも抜群。

タバコをすいながらウィスキーを飲み交わすアビーと師匠のエンディング、日本人同士なら絶対にありえないんだろうけど、そこに「異文化」だから許されるというエッセンスが入っていて印象深いです。

ニューヨークでラーメン屋というのも実際にありえる話で(確か一風堂はニューヨークに出店してますよね?)、ラーメンに見せられたアビーが頭にタオルを巻いて起業するのも応援したくなっちゃいます。

この映画の後、確実にラーメン食べたくなります。はあ、インスタントラーメンでも食べようかな…。

ブリタニーといえば、昨年末に32歳で亡くなってしまいましたね。もともと糖尿病を患っていたそうで。個人的に好きな女優さんだったので、本当に残念です。



おすすめ度:☆☆☆☆

ブリタニーが抜群にいい!
トラックバック (0) | 

「ジュリー&ジュリア 〜Julie & Julia〜」

2010-01-11 01:23:09 | 映画〜さ〜
2009年 アメリカ映画

実話を映画化したコメディー・ドラマです。フランス料理のレシピ本と彼女のフランスでの生活を綴った本を出版し、アメリカで人気を博した料理家ジュリア・チャイルドと、1年間で500以上ある彼女のレシピにある料理を作りブログに綴ったジュリー・パウウェルという別の時代に生活する2人の女性の生活を描いている。特に料理好きな人には興味深い映画なんじゃないかと思う。私もその1人で、この映画を見たいと思っていた。結局公開中に映画館に足を運ぶことはできず、今回飛行機の中で見ることができた。

率直に言うと、「がっかり」感が大きかった。全体的にというよりは、あるシーンによりものすごくがっかりさせられたと言う方が妥当なのだけど。

映画はジュリア・チャイルドが夫の仕事に伴いフランスに移住。そこでフランス料理に感化され、料理学校に通い、アメリカでフランス料理本を出版するまでが描かれている。また、ジュリーは現代のニューヨークに住む料理好きの女性。仕事に行き詰まりを感じていたところ、ボーイフレンドから彼女の趣味である料理を通じて自分を表現し、自信を取り戻しては?と言うアドバイスから、ジュリア・チャイルドの本にある524のレシピをすべて作ってみることに。さらにそれをブログでアップし、期限を1年と決めた。映画自体はジュリーのブログが軸になっており、映画の全体のリズムをつかさどるのもジュリー側。ジュリアはある種伝記のような感じで映画の中で紹介されているように感じた。

ジュリアの料理に対する情熱、、彼女の持つかわいらしさは彼女を演じるメリル・ストリープにより存分に表現され、所々にジュリアの人生の中の苦悩なども垣間見ることができる。また料理好きな人にとっては、映画に登場する料理の数々も見所。見ているだけで幸せな気分になる。

料理が存在感を発揮する映画と言うと、最近では『かもめ食堂』『めがね』などがあったけど、これらの映画とはまた違った存在感を料理たちが放っていて、それも印象的だった。

最初にも触れたけど、1つものすごくがっかりで、私としてはこの1シーンが映画全体を壊してしまっているといっても過言ではない部分が。それは現代のジュリーが恋人といっしょにテレビを見ているシーン。テレビではジュリア・チャイルドの真似をしたコメディアンが料理をし、誤って自分の指を切ってしまい当たり一面を血の海にするというもの。まな板に置かれた丸ごとの鶏肉も血だらけ。それを恋人と爆笑しながら見ているジュリー。

これ、面白いのか?仮にこのシーンが原作の中に盛り込まれていたとしても、必ずしも必要なシーンだとは思えなかったし、料理好きでブログをはじめたジュリーがこれに爆笑していると言うのに、ジュリーの人格を疑った。仕事に生き、成功している友達に後ろめたさを感じていたジュリーは、料理のブログを通じて自分を確立していく。彼女の料理好きは映画からよく伝わってくる。しかし、本当に料理好きならあんなコメディーを笑えるどころか胸糞悪くなると思うのだけど。それを「感性の違い」と言われればそれまでなのだけど、私はこのシーンを目にしてから一気に冷めてしまった。

救いなのは、このシーンがメリル・ストリープの登場シーンではなかったこと。これまで散々苦手意識を持っていたのだけど、『マンマミーヤ』から彼女を見る目が変わった(よい意味で)ので、ここで変に彼女のイメージをまた自分の中で変えたくなかったから。


あのシーンは本当に残念だったけど、メリル・ストリープもジュリーを演じたエイミー・アダムズも、ものすごくよかった。ブログの原作者である本当の(ちょっと言い方がおかしいけど)ジュリー・パウウェルは、ジュリー役にケイト・ウィンスレットを希望していたそう。確かにケイトでもいいなぁ…と思う。でもエイミーの初々しさが、「仕事は辛いけど、料理が生きがい!」みたいな素人っぽさをうまく表現していたように思います。


個人的には、あのシーンを除いては結構楽しめました。原作も機会があれば読んでみようかと思います。それでも、どうしても私にはあのシーンが許せなくて、がっかり感が強く残ってしまいました。と言うことで、



おすすめ度:☆☆


本当に料理好きなひとは、DVDで鑑賞する時はあのシーンを飛ばした方がいいんじゃないかと本気で思います。
トラックバック (0) | 

「アドヴェンチャーランドへようこそ 〜Adventureland〜」

2009-11-19 06:15:58 | 映画〜あ〜
2009年 アメリカ映画


1980年代後半、アメリカはペンシルバニア州の田舎町を舞台にした青春映画です。主人公ジェイムズは、コロンビア大学に進学しジャーナリズムを専攻することを楽しみにしていた矢先、両親から金銭的な援助は出来ないと告げられる。挫折感を感じながらも、夏休みの時間をアルバイトをしてすごすことにした彼が見つけたのは、アドベンチャーランドというものすごくしょっぼい、地元の遊園地。そこで個性豊かな同僚たちと出会い、同じゲームコーナーに勤務しているエムに恋心を抱くようになる。


新聞の映画批評のページ(英:デイリー・テレグラフ紙)で5つ星で紹介されていたので見に行ってきました。名前も内容も全く聞いたことが無かったのですが、何となく見てみたい衝動に駆られ2ヶ月ほど前に映画館で見ました。


80年代、アメリカ、青春映画…というと咽返るような青臭さに、見ているこっちが恥ずかしくなる、と言うようなイメージを持っているのですが、この作品はとにかくいろんな意味でバランスがよく一味違います。

まず、主人公のジェイムズのキャラクターが、抜群にいいのです。全然目立つタイプではないが、頭の回転が速く言葉選びがうまくて笑いが取れる。更に年齢の割りに冷静だけど冷めているわけではない。10代の若者が主人公の青春映画というと、目を覆いたくなるような情熱の強さと若気の至りとしか言いようがなくとにかく勢いだけで突き進む、と言うのが定説でそれが「こっ恥ずかしさ」の原因でもあると思うのだけど、この作品ではうまい具合に中和されています。だからと言って若者らしさが無いと言うのではなく、過剰すぎないのです。

映画の中に引き込まれて登場人物に感情移入をする類の映画ではなく、「ああ、この感覚!10代ってこんな感じだったかも」と見ている側は一歩ひいて冷静に、それでいて自分の人生経験の何かと重ね合わせたりして、どこか身近に感じられるような不思議な映画です。懐かしさを感じさせるような。


好きになったエムに隠し事があり、それに気づいたジェイムズ。エムの持つ闇の部分も、ジェイムズの若さゆえの不器用さも、過剰な演出をせず、しかしながら軽すぎることも無く、うまい塩梅で描かれています。


ジェイムズを演じているのは、ジェシー・アイゼンバーグ。ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』に出ていたそうですが、私の記憶の中ではあいまいです。しかし、この彼の演技力の高さは今後注目です。エムを演じているのがクリスティン・スチュアート。私は見ていませんが、『トワイライト』のシリーズに出ているそうです。また、ジョディー・フォスターの『パニック・ルーム』でジョディーの娘役を演じたのが彼女だそう。当時とは顔が違っているだろうし、ウィキペディア見るまで知りませんでした。


また、この映画の監督は、『スーパーバッド』の監督だそう。この映画も大好きで何度も見ていますが、同じく10代の若者主演の青春コメディーでもスタイルが全く異なっていると言うのが面白いです。この監督、10代の若者の心の揺れを描くのがものすごくうまいなぁと思います。しかもそれを「笑い」が中心となるはずのコメディーの中うまく描き出しているのだから驚きです。『スーパーバッド』はややグロい部分もあるので嫌う人も多い作品ですが、コメディー好きで見ていない方は是非!

そして脇を固めている俳優陣も本当に個性豊かで、最近サンドラ・ブロックと『プロポーザル』(まだ見ていないけど、ものすごく見たい)で共演していたライアン・レイノルズが重要な役どころで、遊園地の管理人は『スーパーバッド』で警官を演じていたマーティン・スタール(この読み方であってるのかしら?)。彼の存在で映画のコメディー部分が強化され、作品全体にメリハリが出ています。ほかにも、ジェイムズの幼馴染たちやエムの家族など、ちょい役なのだけれど個性がしっかりあって作品のスパイスになっているところも要チェックです。


日本での公開の予定は今のところなさそうですが、すっきりとした新しさのある青春映画でおすすめです。




おすすめ度:☆☆☆★


*日本では結局劇場公開されなかったようですが、DVDは発売されているようです。(2011年1月17日追記)
トラックバック (0) | 

「レイチェルの結婚 〜Rachel Getting Married〜」

2009-11-07 05:42:01 | 映画〜ら〜
2008年  アメリカ映画


アン・ハザウェイ主演のドラマです。主人公キム(アン・ハザウェイ)は、薬物依存のためリハビリ施設に入所しているが、姉のレイチェル(ローズマリー・デウィット)の結婚式のために一時帰宅をする。しかし何年もリハビリ施設に入所しているキムと家族との間には溝があり、当然自分が花嫁の介添え人(メイド・オブ・オーナー)に選ばれると思っていたキムだったが、姉のレイチェルは別の友人に頼んでしまう。中毒患者である妹を信用できないのだ。


この映画の予告編を映画館で見たときの衝撃を、今でも忘れられられません。その予告編の中にいたアン・ハザウェイに、私の目は釘付けになりました。私の中のアン・ハザウェイのイメージが一瞬にして崩れ去ったほど。個人的にアン・ハザウェイはあまり好きな女優ではなかったのです。どの映画を見ても華やかで優等生で、何を見てもどんな役柄も同じ。きれいだけどそれだけ。そのうち消えていくだろうと思っていました。『プラダを着た悪魔』でも、頭がいい役のはずなのに、全然賢そうに見えなかったし(映画自体はそれなりにすきなのだけど)、「これは演技力による配役ではないだろう」と。それと前後して彼女の実生活でも彼氏が詐欺行為で逮捕とか、「やっぱり頭悪いんか…」と妙に納得したりして。女優としての奥深さを全く感じなかったのです(ああ、私ボロクソに言ってるわ…でも正直な感想です)。

それが、この『レイチェルの結婚』のなかのアン・ハザウェイはこれまでの役柄とは180度違う。同一人物とは思えないほど全く違う表情の彼女がそこにいました。私の中ではこの役が今までの彼女の映画の中で一番合っていると思います。華やかさの全く無い、むしろ汚れ役。ヤク中でセックス依存症に虚言癖まで併せ持つ最強の汚れ役です。そしてどの映画の中でも、「あたし、きれいでしょ?」とキラキラと輝いていたのに、この映画の中ではそんな星が瞬くようなキラキラ感は皆無。誰も触れられないような深い過去を背負った陰のある役に徹底的に徹していて、彼女のこの役にかける女優魂をまざまざと見せ付けられました。もう、文句のつけようが無い。各映画賞の主演女優賞ノミネート、文句なしです。


話が進むにつれ、キムの薬物中毒だけでは収まりきらない、もっと根深い問題がこの家族には潜んでいることが見えてきます。ヤク中であることが原因で起こしてしまった出来事が家族をどん底へ突き落とし、それから10年経っても彼女はリハビリ施設に入ったまま。自分を責めるけれども、ヤク中を克服することができない自分の弱さへの憤りとそれでもどうにもならないことへの無力感。もしかしたらその出来事を防げたかもしれないと自分を責め、家族から距離を置くようになった母親(デボラ・ウィンカー)。嘘だらけの妹を信用できず、責めたてる姉。それをどうにもできない父親(ビル・アーウィン)。誰もがその出来事に罪悪感と悲しみと、そして表立って触れられない後ろめたさを感じている家族の姿を、本当に丁寧に描いています。

すごく地味な作品で、暗くて、見るタイミングを間違えると落ち込みすぎてしまうんじゃないかと思うほどの作品ですが、とても丁寧に、そして実はなかなか分かち合えないけれど愛に溢れていて、いつまでも心に残る作品です。

この映画を見ながら、『普通の人々』(アメリカ映画1980年)を思い出しました。


とにかく、アン・ハザウェイの演技がすばらしいです。そして脇を固めている俳優たちもすばらしく、すべてがぴったりとパズルのようにはまった配役です。
そしてこの映画の監督はジョナサン・デミ。『羊たちの沈黙』の監督です。この映画の批評で「(監督作品の中で)『羊たちの沈黙』以来の最高傑作」評されたそうなのですが、異議なし!です。



おすすめ度:☆☆☆☆☆    抜群です。『愛を読む人』以来の衝撃です。
トラックバック (0) | 

『40男のバージンロード 〜I Love You, Man〜』

2009-10-11 04:43:16 | 映画〜あ〜
2009年 アメリカ映画


友人が映画館にこの映画を見にいって、お奨めされたので観てみました。恋人との結婚が決まり、その準備を始めるカップル。婚約者のゾーイには大勢の女友達がいるのに、自分には親友と呼べる男友達がいないことに気が付いたピーター。ベストマンを探し出すべく、あの手この手で「男友達探し」をすることに。

ベストマンというのは、英語圏の結婚式で新郎側の一番の親友が務める役割で、指輪の交換まで指輪を預かったり、結婚の準備を手伝ったり、とにかく信用されている人でないと頼まれないもの。日本にはベストマンの制度は無いけど、たとえば「仲人」を頼まれることが名誉であるように、ベストマンと言うのはものすごく名誉なこと。


さて、感想ですが、ベタベタのコメディーです。率直に感想を述べると・・・「映画館行かなくてよかった」。私としてはあまり楽しめずに終わりました。話が面白くないわけでもないし、テンポが悪いわけでもない。でも、楽しめない。その理由は、キャスティングなんじゃないかと思います。なんかね、映画の中のどのキャラクターにも気持ちが入らないのよ、観ていて。じゃあ人物像がうまく描かれていなくて印象が薄いのか、と言うとそういうわけでもない。ただ、俳優たちの演技を見ていて、気持ちが乗ってこない。

内容がベタベタなので、キャスティングもものすごくベタな方が私としてはよかったんじゃないかと思います。ベタなコメディーだからこそ、「ここ、笑うところです!」と言うところで笑えないと、観ている方が辛い。その笑いどころをしっかり作ってくれる俳優が、この映画の中には存在しなかったと思う。主役のピーター(ポール・ラッド)に、男友達をなんとしても探さなくては!という必死さがあまり伝わってこないし、ひょんなことから出会ったシドニー(ジェーソン・セゲル)と友情を育んでいくことになるのだけど、どうしてこの2人がうまくいくのか納得がいかなかったり。気が合うようには見えないのよ。シドニーも映画の中ではちょっと風変わりな性格なんだけど、それがうまく表現しきれていなかったようにも思う。ただ失礼なやつなのか風変わりなのか、その違いもよくわからなかった。ベン・スティラーとオーウェン・ウィルソンとか、もうものすごくわかりやすいコンビの方が、こちらも安心して笑える。


主役のピーターを演じたポール・ラッドの経歴を見てみると、これまでに数々のコメディー映画に出演している様子(『ナイト・ミュージアム』『40歳の童貞男』、最近では『Year One』)。そして親友候補のシドニーのジェーソン・セゲルも数々のコメディー歴あり。さらにこの2人は過去数年間でコメディ映画で何度も共演している。監督は、『ポリーに首ったけ(Come along Polly)』の人らしい。ベンを以前に使っているのね…。

ただ、もうこうなると、趣味の問題なんだと思う。友人は代絶賛。私はちっとも楽しめなかった。あ、ピーターの弟役のアンディ・サンバーグはよかったです。



ということで、

おすすめ度:無星   

だめ、私にはお奨めできない。



* 邦題が『40男のバージンロード』となったようですね。もちろん劇場未公開ですが(公開されてても行かなくて良いと思いますけど)、DVDでは発売されているのかしら?ということで、題名部分に邦題を追加しました。(2011年1月22日 追記)
トラックバック (0) | 

「パブリック・エネミーズ 〜Public Enemies〜」

2009-08-23 23:25:38 | 映画〜は〜
2009年  アメリカ映画


ジョニー・デップ、クリスチャン・ベイル主演のクライム・フィルムです。監督はマイケル・マン。

舞台は1930年代のシカゴ。ジョニー演じるマフィアのボス、ジョン・ディリンジャーとベイル演じるFBI捜査官の攻防を中心に、当時のシカゴで横行していたマフィアによる犯罪、しかし大衆からは支持を得ていたと言う彼らの存在を描いた作品です。ベースになっているのはノンフィクションの書籍。映画の登場人物も実際に存在した人々です。


私の感想を単刀直入に言いますと・・・長い。とにかく、長い。2時間以上の作品なんです。まぁ、面白ければ長さなんか関係なく楽しめるんだけど、正直途中で飽きてしまったのよ。実在の人物の物語を映画化することの難しさは十分承知しているけど(例えば『レイ〜Ray』とか)、今回もほかの例に漏れず、でした。

この映画見たのは6月なんですが、もうほとんど内容を覚えてないくらい。そのくらい印象に残ってないんです。Wikipediaで確認するまで、クリスチャン・ベイルが出ていたこと自体もすっかり忘れていましたもの。それにしても最近のクリスチャン・ベイルはよく出てますね。もうすべての映画に出てるんじゃないかと思うほど、「またかよっ!」と突っ込みたくなるくらいに出てる。この前に感想を挙げた『ターミネーター4』にも出てるし。

映画の冒頭から引っかかっていたのだけど、配役もどうなんだろう…と。クリスチャン・ベイルがマフィア役だったらまた違った面白さがあったんじゃないかと思いました。クリスチャン・ベイルってこれまであまり悪役のイメージがないし、禁酒法時代の陰のあるマフィア役なら新鮮なんじゃないかと思う。ただ、確かにジョン・ディリンジャー本人の写真を見てみると、ジョニデが演じた彼と見た目が似ていると言えば似ているんだけどさ。


ジョニー・デップは、どのシーンを見ても「ジョニー・デップ」。マフィアなんだけど、なんだか悪そうにも強そうにも見えなくて、マフィアのボスとしての威圧感や存在感が薄いように感じました。娘が生まれてから『パイレーツ…』のような大作に出るようになったけど、個人的には昔のように小規模な癖のある映画の方がジョニー・デップにはあっているような気がします。彼の個性や存在感って独特で、正直なところなぜ彼が大衆受けするのか私には不思議でしょうがないんです。彼のことが嫌いとかそういうことではなくて、もっとわかりやすい男前とかかっこよさを持った俳優っていっぱいいるのに、なぜ彼がもてはやされるんだろう、と。それこそ好みなんて人それぞれ、と言われればそれまでなんですけど。彼の色を如何なく出せるのは、大衆作品よりも万人受けしそうに無い偏りのあるようなものの法があっているんじゃないかと個人的には思っています。前にジョン・キューザック主演の『1408号室』の感想を書いたとき、この映画はジョニー・デップ主演で見たかったと書いたら、「お前はただのジョニデ好き」という批判コメントが届いたことがあったけど、ああいうちょっとマイナー向けの、ちょっと変わった職業(まぁ、マフィアも十分普通ではないんだけど)や性格の人物を演じるのは抜群にうまいと思うのです。『シザー・ハンズ』や『ギルバート・グレイプ』とか。ここ数年だと、シャーリーズ・セロンと共演した『ノイズ』とか。


と言うことで、あんまり映画の内容には触れて無いので感想にもなっていませんが、私はあまり楽しめなかったと言うことです。会えて印象に残っている点を上げるとするなら、ジョニー・デップの相手役の女性はものすごく美しかったでと言うことでしょうか。ジョニー・デップは現在製作中で、お得意ティム・バートンとコンビを組んでいる『不思議の国のアリス』に期待しています。(『不思議の…』の中のジョニデの特殊メイク見た方いらっしゃいますか?期待が膨らまないわけが無い抜群のメイクで、絶対彼も楽しんでるはず)


パブリック・エネミーズの日本での公開は、2009年12月からだそうです。



おすすめ度:★


追記:2009年8月24日に一部文章を変更
トラックバック (0) | 

「ターミネーター4 〜Terminator Salvation〜」

2009-06-24 04:56:43 | 映画〜た〜
2009年  アメリカ映画


SFが苦手の私ですが、『ターミネーター』『ターミネーター2』は別です。2なんて、弟がビデオを持っていたので、20回以上観てるんじゃないかと思います。しかし3は未だに未見。なんだか・・・観るのが恐ろしくて。前評判がよくなかったので、がっかりしたくなくて。ということで、3を飛ばしていきなり4です。


ジョン・コナー。大人になったんですね。ジョンを演じたのはクリスチャン・ベイル。さすが、期待を一身に背負う大役ですが、そつなくこなしていました。それでも映画を見ている最中、どうしても頭から離れなかったことが1つ。それはエドワード・ファーロングのこと。T2でのデビューから18年。現在31歳の彼なら、4で描かれているジョン・コナーを十分に演じられる年齢なわけですよね。確かにその後の彼はあまりぱっとした作品には出ていなかったけど、その作品からしばらく経ってから久しぶりに姿を見た『アメリカン・ヒストリーX』での演技は申し分なかった。ただ若さだけでキラキラと輝くような魅力ではなく、陰りのある彼の表情や抑えた演技はほかの同年代の俳優たちに比べてもずば抜けていたと思う。どうも前作の『ターミネーター3』でもキャスティングはされていた様子。いろいろな問題があり降板せざるを得なかったと言うのはなんとも悲しいなぁ、と。順調にいっていれば、間違いなく彼が今回の主役だったわけだし、やっぱりエドワード・ファーロングのジョン・コナー、観たかったです。


映画の所々に、『2』を髣髴とさせるシーンが何箇所か。おまけ映像と言うわけではないけど、サービスショット的な。でもどうしても私には「わざとらしく」見えてしまい、ちょっとしらけたり。話の内容は期待を裏切ることなく、まぁ満足の仕上がり。

この映画のキーとなっている役柄を、サム・ワーシントンと言うオーストラリア出身の俳優が演じています。この映画ではじめてみる俳優なのですが、もう初っ端から、何処と無く「ベン・アフレック」に雰囲気が似ていて(私には、よ)もうそれだけで映画に集中するのが難しくなりました。ええ、ベンが苦手なんです。

ジョンの奥さんの女優さん(ブライス・ダラス。ハワード)が、なんとなくイメージと合わないように思ったのだけど、本来はこの役、シャルロット・ゲンズブールが予定されていたらしいです。シャルロットのほうが、間違いなく合ってるわ。なんだか所々残念だったわ。ブライスさん、どっかで観たことあるような…と思ったら、M・ナイト・シャマランの『ヴィレッジ』『レディー・イン・ザ・ウォーター』のあの方だったのね。独特の雰囲気のある方なのよ、この人。うまく説明できないんだけど、地面から1センチほど宙に浮いてそうな(わかります?この意味合いを共感してくださる方、いらっしゃるかしら?)。そう、そういう独特さがある人だからこそ、もっと癖のある役のほうが合っていると思うのよね。


重要な役どころのアジア系の女性(ムーン・ブラッドグッド)の、戦闘時のメイクが“REM”を思い起こさせたり、みんな生きるか死ぬかの戦時中だというのに、ジョンの奥さんは出てくるたびにファッションが違ってたり。シュワちゃん、別に無くてもよかったんじゃないか、とか。面白いことは面白かったけど、作品に集中できたかと言うと実はそうでもなかったと言うのが実のところです。まぁ、1や2がものすごく好きだったので、それと比べてみてしまうと言うのは仕方が無いし、否応無くその作品への期待値やハードルは高くしてしまっていたと思いますが。

でも、観て損は無い作品です。5も予定されているとのことなので、このシリーズのファンの方はぜひ。


写真はまた後ほど。

おすすめ度:☆☆☆
トラックバック (0) | 

「ドリームガールズ 〜Dreamgirls〜」

2009-05-18 03:45:01 | 映画〜た〜
2006年  アメリカ映画


やっと観ました。劇場で公開されていた時からずっと見たかったのだけど、今まで機会を逃してきたのよね。

モータウン・ミュージックの創成期から音楽のスタイルを少しずつ変えていく時代の流れを、3人の女性歌手を中心にその業界の当時の様子を描いた作品。


登場人物の役柄は、実在のモータウン音楽の歌手やプロデューサーたちがモデルになっているそうで、思い浮かぶ人物像がチラホラ。ミュージカル映画なのだけど、ミュージカル映画が苦手な人でも音楽好きなら楽しめる作品だと思います。そういうあたくしも、実はミュージカル映画苦手。確かにこの映画を見ているときも、「いや、今歌わんでも」と思うところは数箇所あったんだけど、それはしょうがないよね。だってミュージカル映画なんだから。それでも、ケイト・ハドソンやビヨンセ・ノウルズの歌とステージが盛りだくさんで、見ごたえ十分。エディー・マーフィーの器用さには、本当に驚かされます。なんか、この映画の中の役柄、いろんな意味で彼にぴったりで言いキャスティングだなぁと妙に納得です。ほら、メルB(スパイス・ガールズね)との間に子供いるし。


自分たちの成功のために、ケイト演じるエフィーを「あんたが私たちが抱える問題のガンなのよ!」と皆でよってたかって彼女をなじるシーン。ものすごくアメリカだなぁと感心したわ。確かに彼女の意思の強さは誰もが受け入れられるものではなくて、時に反発を招くと言うのもわかるんだけど、より華やかな外見を求めるために切った、歌のうまさよりも誰もが受け入れやすい歌声を、という彼らの「成功」のために理不尽な選択を迫られた彼女の気持ちや、彼女が強い態度を取ってしまう理由は無視。まぁ少しは考えたんだろうけど、彼女を囲んでなじる(しかもべらぼうにうまい歌声で!)のは、うーん、日本人とは違うかも。イギリス人とも違うような気がする。「ショウビズの世界だから」と言われたらそれまでなんだけどさ。

でもただ華やかなだけでこの映画は終わらなくて、映画が進むにつれて登場人物たちの考え方や性格が変わっていく様も描いているところはいいなぁ、と思います。

はじめはただ3人のうちの1人だったビヨンセが、どんどん磨かれて美しくなっていくのね。本当にこの人、美しい!驚きの美しさです。ケイト・ハドソンの歌唱力の高さは、誰もが納得で、そしてこの映画の中の楽曲もすばらしい。ある友達は、この映画を劇場で見た後、その足でサントラを買いに行ったといっていたけど、その気持ち今ならわかります。

ケイトのお兄さんCC役の彼(キース・ロビンソンと言うらしい)、うまかったなぁ。



おすすめ:☆☆☆☆
トラックバック (0) | 

「アメリカン・ヒストリーX 〜American History X」

2009-05-18 01:35:35 | 映画〜あ〜
1998年  アメリカ映画


10年位前に見て、今回2度目。とにかくエンディングが衝撃的で、いつかもう一度見てみようと思っていた作品。2回目ということもあって物語の概要は大体覚えていたし、今回は俳優たちの細かな演技を堪能できました。


物語の舞台はアメリカ。高校生だったデレクは、黒人に父親を殺されたことをきっかけに、異常なまでに人種差別主義に傾倒していく。ある日自分の車を盗もうとした黒人を殺害し、刑務所に3年間服役。その間弟のダニーは、デレクが所属していた白人至上主義集団に属し、ヒトラーを敬愛。兄の姿を追い求め、尊敬していたからこそ彼を真似たはずだったが、出所したデレクは全くの別人になっていた。


主演はエドワード・ノートン。弟役にエドワード・ファーロング。エドワード・ノートンを初めて見たのは、リチャード・ギアと共演した『真実の行方』。このときの役も衝撃だったわ。そして抜群に演技がうまくて、役柄の特徴を演じ分けられるのよね。演じられる役柄が幅広いだけでなく、同じ人物の中のいろんな側面を明確に表現できる。調べてみてわかったけど、この『真実の行方』が彼の映画デビュー作で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたそう。あの演技なら、納得よ。演技力の高さから、芸歴長いんだろうなと思っていたけど、映画デビューが1996年。この『アメリカン・ヒストリーX』が1998年だから、デビュー2年目であの存在感と演技力かぁ。あそこまで様々な役を演じきれる俳優って、なかなかいないわ。

彼本人の顔の作りは「優男」だと思うのだけど、それこそ今回のアメリカン・ヒストリーXで演じたDerekのような優男とは正反対の男も演じているし、それに違和感が全く無い。この映画の中だけでも1人の人物の3つの表情を、もう見事としか言いようの無いほどに演じ分けていて、その怪物振りには脱帽です。服役前・出所後、そしてデレクの高校生時代もエドワード・ノートン自身が演じているんだけど、そのシーンを初めて見たときは「似てるけど、いやー、若い俳優を使ってるんだな」と思ったほど。高校生役さえも違和感が無いの。なんかすごすぎて、すごい以外の言葉が出てこないくらい。黒人を殺害した後の彼の瞳孔の開いた「イッちゃってる」表情の恐ろしいこと!!!


そしてエドワード・ファーロング!最近見ないわよね。ターミネーター2で一気に知名度を上げて、当時は日本の女子中高生の間でもアイドルとして大人気だったのを覚えてるわ。彼がカップヌードルだったかインスタント・ラーメンの日本のCM(ホットヌードルでした)に出てたのを覚えてる方、います?それに、日本語でCDなんかも出しちゃったりして。同じクラスの同級生の女の子、買ってたもん。私はなんか恐ろしくて聴けなかったけど。ターミネーター2のあとしばらくして彼の姿を見たのが、今回のこの作品。彼も、ただ見てくれがいいというだけではなくて、演技がうまいし雰囲気があるというのを再確認しました。10代の男の子なんだけど、若さや初々しさではなく何処と無く陰りがあり、それと同時に透明感もある。アイドルはアイドルなんだけど、独特だったなぁと思う。最近は映画に出てるのかしら?最近の彼を見たことがないので今はどうなのかわからないけど、子役として本当にうまかったなぁ、としみじみ思うわ。


この映画を見ながら、思い出した映画が2本。『This is England』そして『クラッシュ』。10代の子供をある種「洗脳する」と言う意味で、ダニーが白人至上主義に傾倒していく様が、『This is…』の少年・・・に。『クラッシュ』はこのブログに感想をあげていないけど、こちらもアメリカの人種差別の負の連鎖を描いた作品です。これもものすごく衝撃的な映画で、私の感想を一言で言うなら「Helpless」。救いようが無い。映画が悪いとかそういうことではなくて、描いている内容がね。映画としてはいい作品です。でも何度も見たくはない。


話を今回の作品に戻して…。デレクがあれほどまでに人種差別主義に傾倒していったきっかけは彼の父親の死なのだけど、そうなっていったのは家族の中で彼だけなのね。そこにはやっぱり理由があるのね。アメリカの人種差別問題の根深さ。映画の中ではさらっと触れられているんだけど、その「さらっ」とほんの短いシーンの中に、その根深さがしっかりと描かれていて印象的です。刑務所の中の人間関係、「ああ、どの世界も一緒なんだ」と妙に納得させられたり。デレクは素直で、利害関係のためにその主義に走ったわけではないからこそ、深く深くそこにはまり込んでしまった。3年間も待っていたデレクの彼女の、彼に対する態度の豹変振り(理由はデレクが変ってしまったからなんだけど)は、その主義を主張する集団の「浅はかさ」がよく表現されているように思います。

そうそう、同じ集団に属しているふとっちょがいるんだけど、彼って『タイタンズを忘れない』に出てた彼かしら?どうやらEthan Suplee(イーサン・サプリー)と言う俳優さんだそう。タイタンズでは黒人差別が当たり前の時代に、誰よりも早く黒人チームメイト(アメフト)と打ち解ける役柄なのよね。間逆の役どころで面白いです。



おすすめ:☆☆☆☆★
トラックバック (1) |