"魔法のカメラ"

知れば知るほどカメラは魔法のように面白く、すごい力を秘めています。

初めてのカラーネガフィルム暗室作業

2017年01月14日 | その他の写真

「暗室」というタイトルに関して書き始めると、どんどんテーマが広がっていきそうなので、できるだけ端折って書きますね^ ^

初詣ももうピークを過ぎたと思われる1月7日の浅草。

過ぎたどころか、まだまだ・・・

想像を絶する人混みに驚きましたが、なぜここにいたかというと、カラーネガフィルムの暗室ワークショップに参加するためでした。

モノクロと違い、カラーネガフィルムの引き伸ばし後の処理は、プロセッサーという機械を使うのですが、このプロセッサーの部品をメーカーがもう生産してないため(プロラボ用を除いて)、いずれは消えゆく運命です。

引き伸ばし機ももう新しい部品は作っていません。

そんな絶滅危惧種のようなカラー暗室を私はまだ体験したことがありませんでした。

講師は東京カラー工芸社のヨシ子さんです。

ヨシ子さんのワークショップには以前から参加したかったのですが、なかなか予定が合いませんでした。

今回を逃したら、という思いでなんとか予定を調整してやって来ました。

 

ヨシ子さんのお名前はカラーフィルムの教本などでもお見かけしたことが何度かありました。

カラーネガの引き伸ばしとモノクロの違いは真っ暗な暗室で手探りですべてを行わなくてはならない点。モノクロの場合、安全灯でかすかに手元がわかります。

最初にフィルムがメーカーや種類によって微妙に色が違うことを確認します。

これがデジタルカメラでいうホワイトバランスの違いになります。

この色調整は、引き伸ばし機のフィルターで行いますが、フィルターをかけるとこんな感じです。

 

さて、暗室。

広さは2畳程度。人が3人立っているのがやっとでした。

個人のためのレンタル暗室なのでこんな感じだと思います。

フィルターのメーターが見えますね。

隣にある黒い蓋の箱に印画紙が入っています。

一番右奥にあるのがプロセッサー。

暗闇の中で箱から印画紙を出してイーゼルマスクの中にセットして、フィルムを挟んだ引き伸ばし機で露光するのはモノクロと一緒です。

そのあと、右側のプロセッサーに印画紙を滑らすと3分後くらいに焼き付けられた印画紙が出てきます。

プロセッサーの蓋が閉められていれば、この時点で点灯しても大丈夫です。

出てきた印画紙を水洗バットに入れます。

まずはベタ焼き(インデックスのようなもの)作り。

そのベタを見て、各自の選んだコマに、ヨシ子さんが神のようなカラー調整の数字を指定します。

そしてテストプリント。

 ここで再調整。

最後に本番です。

まずまずのプリントが出来上がってほっとします。

今日は同じコマをデジタルスキャンして、インクジェットで出力してみたのですが、比べてみると、インクジェットプリントはかっちりしてて、印画紙に焼き付けたものには、何とも言えない柔らかみがありました。

これは実物を見て比べないとわからないことなので、文章でしかお伝えできなくてすみません。

来月、もう一度プリントを見せ合うという二回目のワークショップがあります。

その後、このワークショップの会場になったPIPPOというスタジオは閉店するそうです。

寂しいですね。

暗室にこもると「時間を忘れる」という感覚はこのことだったと久しぶりに思い出しました。

写真科の1年目は年間365日のうち300日近くは午後から暗室にこもっていたような気がします。

プリントして思うのは、写真はやっぱり紙の作品なのじゃないかということ。

多くの写真家の皆さんがそう言いますが、私も同じです。

もし写真が液晶の中だけで見るものになったら、写真をやめるかも。

それはこの世から紙の本がなくなることと同じ運命。

紙の文化はエジプトのパピルスの頃から続いてきたもの。

樹木を長い目で育てて、紙を絶やさないよう、私にできることがあれば何かしていきたい。

写真をプリントするのもその一部です。

今日も魔法のカメラに来てくださってありがとうございます。

紙の話にばかりなってしまいましたが、カラー調整で大切なのは色の補色関係です。

C(シアン)とR(レッド)

M(マゼンタ)とG(グリーン)

Y(イエロー)とB(ブルー)

この3つの補色関係は、片方の色味を減らすと片方の色味が増えるということを覚えておくと、どこかできっと役に立つことがあると思います。

画像はこちらからお借りしました。

 

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白髭神社

2017年01月07日 | ジャパネスク

琵琶湖の厳島と言われている白髭神社。

「白髭神社」で画像を検索すると出て来る出て来る。

誰でもよく知っている風景、例えば富士山でもそうですが、それをどうしたら自分らしく写せるだろう、と考えることも写真の面白さなのじゃないかと思います。

Hasselblad 503CW PORTRA400

いつも魔法のカメラに来てくださってありがとうございます。

PORTRA400の中判のフィルムがとうとうほぼ一本1000円(12枚撮り)になりました。それで前回の台南ではFujiProに変えたのですが、どうもピンときません。

でも12枚撮りで1000円はきついなあと思います。

カラーフィルムでいつまで撮れるのか、未来は決して明るくないですが、撮れるところまで。

デジタルカメラでの撮影についてもいろいろ工夫の余地があると思いますが、最近は編集ソフトがどんどん増えているらしく。

カメラだけでは終わらないという流れが加速化しているのかもしれません。

でも人目を惹くためにただ派手というだけの編集は・・・・・?

と思っています。

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冬を撮る

2017年01月05日 | 受講生の方たちの作品

偏見かもしれないが、イルミネーションなどを別として、進んで冬を撮る女性は少ないと思う。

冬は総じて華やかさからは遠く、空気も冷たく感じてしまう。

けれども、冬の写真を誰よりも暖かく撮る人がいます。

受講生のkemeさんです。

こんなことを言うとkemeさんは少し気を悪くするかもしれませんが、kemeさんの撮る冬の写真には、それ以外の季節には見られないオーラのようなものを感じます。

この写真はモードを変えて撮ったわけではなく、早朝の逆光でシンプルにシャッターを切っているだけです。通常デジタルで逆光を撮ると、陰の側がつぶれ、光の側が白く飛んでしまいがちですが、ちょうど陽が昇りかけていた状態だったので、背景の淡い光の色も失わず、枯れた樹に留まる雀たちの姿も柔らかく捉えられています。

kemeさんが撮る世界は家からそう遠い範囲ではありません。

そのわずかな半径の中で、枯れていると思われる自然の中に美しい世界を見つけることができるのはkemeさんならではだと思います。

もっともっとkemeさんの撮る冬を見たい。

冬が巡る度にそう思う私です。

昨年のkemeさんの作品はこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/photohiromi/e/486da1d9166e53bede82e8119f3cdb10

今日も魔法のカメラに来てくださってありがとうございます。

 *私の思い入れが強い分kemeさんが照れてしまってはいけないので、タイトルを「冬を撮る」に変更いたしました^ ^

 

 

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机の上で作る年賀状

2017年01月03日 | 受講生の方たちの作品

昨12月は、テーブルフォトで年賀状を何パターンか作ってみました。

テーブルフォトはまずテーマを決めたら、テーマに合う被写体を探すところから始まるので、少なくとも2〜3日はかけてお店を回ります。

これはスタイリストの仕事です。

これで7割から8割が決まります。

私はストレートなイメージから何か崩したいと思う場合が多いので、そういうコンセプトでモチーフを探す場合がほどんどですが、今年の年賀状を作るにあたって、生徒さんのmichikoさんが持ってきてくださったモチーフは正反対でした。

特に背景となる縮緬の布は、お正月らしい絵が描かれ、鶏に敷かれた座布団との色合わせがぴったりで、ストレートであることがこんなにも気持ちの良いものだと思ったのは、michikoさんのスタイリスト力だと思いました。

どこで探されたのでしょう?

このお正月らしい柄を生かしてスタイリングしてみました。

ですから、この年賀状はmichikoさんと私のコラボレーションだと思っています。

お正月らしい明るいイメージが皆さんに届けられたらうれしいです。

撮影はmichikoさんのカメラ XPro2 XF60mm F2.4R Macro

 

プライベートレッスンのお問い合わせはこちらのアドレスへ

info@sawada-hiromi.com

お二人以上でも大丈夫です。

こちらもmichikoさんのスタイリスト力を生かして。

撮影は私のカメラで。 OLYMPUS OM-D E-M10 M45mm F1.8 

 

 

 

 

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新春

2017年01月03日 | 岐阜の風景

新年明けましておめでとうございます。

今年の元旦も昨年同様各務原大橋の初日の出からスタートでした。

最近生来の性格に戻って引っ込み思案気味です(笑)

今年も多少はにかみながら更新していければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします

元旦から晴天というのはなかなかないことなので、今年は幸先良く、これからもお天気に恵まれたらと願っています。

OLYMPUS OM-D E-M10 14mm-10mm F4-5.6

 

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それぞれの街の片隅で

2016年12月31日 | 岐阜の風景

今年も1年あっという間でした。

1年が過ぎて思うことは、またしても「あぁ私の知っている世界は本当にちっぽけなんだなあ」ということ。

その中でできることはどれだけのことなんだろう。

そう思うとため息が出るけれど

でもやはり来年もきっと身近なことから始めることでしょう。

どこに行ってもいつも何気ない感動を見つけたいと思っていても

それはどうしようもなく難しいことだと年々感じる。

それがサクサクできる人になれたら。

絶景よりも何よりも、そういうものをサラッと掬える人になれたら。

これが来年への願い。

出会った人、別れた人。

誰もが同じ空を見ている。

それぞれの街の片隅で。

あなたが元気でありますように。

いつも心の中で祈っている。

あなたが元気でありますように。

今年も魔法のカメラに来てくださってありがとうございました。

どうぞ良いお年を。

上の写真はOLYMPUS PEN OM-D E-M10

下はHasselblad503CWで撮影

各務原市学びの森で

 

 

 

 

 
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ブラボと泊昭雄さんのこと

2016年12月29日 | happy-go-lucky

今日は一日休んでいたので風邪はだいぶ良くなりました。

12月はマストなことが多すぎるのですが、それでも2回写真展に行けたのはラッキーでした。

まずは18日に終了したブラボ展

 

これは本当に見る価値のある写真展でした。

メキシコを代表する写真家ブラボのほぼ一生にわたる写真を時系列的に見ることができました。

ブラボは写真は詩的でなければならない、と考えていた写真家ですが、その写真の中にあるメキシコは時にやさしく、時に激しく、時に乾き、時に潤い、さまざまな角度からさまざまな視点でブラボの世界を見せてくれました。

私が一番印象に残ったのは「撮り続けること」というブラボの言葉。

ブラボほどの写真家でも10年も作品を発表しなかった時代があったそうですが、その間も彼は黙々と撮り続けたそうです。

つまり、作品とはじっくり時間をかけて自分自身と向き合いながら作っていくものだということを教えてくれたのです。

 

そして先週末の野外実習の中でのギャラリー訪問で見た「泊昭雄」さんの写真展。

http://lights-gallery.com/archive/2016/11/307/

なんとご本人からお話を聞くことができました。

元々スタイリストである泊さんの写真は絵画のように美しいプリントで表現されています。

泊さんはフィルムで撮ってごらんなさいとお話してくださいましたが、その心は、「デジタルは撮ったその場で結果が見えてしまう。それでは考える時間はどこにあるのだろう」という「思索の時間」のススメだと感じました。

効率や結果だけがすべてという現代の価値観へのアンチテーゼですよね。

私自身、台湾には何度行っても天気は悪く、カメラは調子が悪いし(今回はうっかり落として壊してしまいました)結果だけを見ると決して良い一年ではありませんでした。

でもだからこそ次はどうしよう、と考えながら前に進もうと思っています。

焦らず時間をかけて。

そんな紆余曲折こそが人生の楽しみなのだと思います。

円頓寺商店街にて。

OLYNPUS OM-D E-M10

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台南のこと少しお話しします

2016年12月21日 | 台湾

ようやく投稿できるかと思った時に風邪をひきました。

そのことは少し脇に置いて、台南という場所について少しお話しします。

台南市の場所を探してみてください。

南端ではありません。

⬇️

地図の出典はこちらです。http://taiwaning.zening.info/map/Taiwan-County-Map.htm

台北市の南、桃園市に空港があり、空港に着いたらシャトルバスで高速鉄道の桃園駅に移動し、そこから台南駅に向かいます。ただ高速鉄道「台南駅」は、台南市街区から遠く離れていて、「沙侖(シャーリン)」という台鉄のローカル駅と繋がっているだけなので、台南市街区に行くために、沙侖線に乗り換えて台鉄台南駅に向かいます。

こうやって書くと大変そうですが、2回も行けばノウハウがわかるのでスムーズに進みます。この移動に空港から3時間くらいかかりますが。

私が滞在していたのは、台南市街区の西の端の安平区という場所で、ここへは台鉄台湾駅からタクシーで移動するしかありません。

なぜ安平かという理由は幾つかありますが、それはこれから投稿する写真で少しでも感じていただければと思います。

この日も曇りでした。

漁光島という岬のある海辺の道で、真っ白なワンピースの美少女に出会いました。

ウェストレベルのファインダーを開くと、雨がポツポツ降ってきました。

急いでピントを合わせたのか、合わせることもしなかったのかよく覚えていません。

それで少しピンボケです。

後で名刺だけでも渡せばよかったと思いながら、雨からカメラを守るのに精一杯でした。

私の好きな台南のこと、少しお話ししました。

今日も魔法のカメラに来てくださってありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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夜を照らす灯り

2016年12月06日 | 台湾
結局お天気は回復しないまま、今日は日がな霧ともやに包まれていました。

この4日間で50キロくらい自転車で走ったと思います。もっとかな。
まるで小学生のように(笑)

台湾の道路は交通ルールが無茶苦茶なので半分命がけです。
バイクは歩道でも乗り込んで来るし、車とバイクと自転車は右側通行だけれど、ときどきちょっと左を走るバイクも。
歩く感覚で走っているんですね。


朝一番で友達に絵葉書を書いて郵便局まで持って行ったこともありました。
「近くに郵便局はありますか?」
なんと会話のお手本そのままの文章が使えました。
中国語は発音が難しいので、通じると英語の百倍くらいうれしい。

今日は最後に海まで自転車を走らせました。
晴れていたら夕陽がとてもきれいな場所。
でも9月も小雨でした。
かすかな望みを繋いで…
でもやはり最後まで晴れず、雨もぽつりぽつり。

でもこんな日なのに若い写真好きな人たちがやはりおおぜいいました。
私のカメラを珍しそうに見て話し掛けてくる男の子も。

帰りはもう真っ暗。
ホテルまで20分くらいの距離の途中。
あ、塾だ!
夜を照らす灯りです。
日本なら塾なんてどこにでもあるから感動も何もないけれど、ああ、台湾でも子どもたち塾で一生懸命勉強してるんだなあ…
きっと東アジアに共通しているんでしょうね。

ひとりでやってくる子。
お母さんのスクーターの後ろに乗っかって来る子。みんなこのドアの向こうに吸い込まれて行きました。


安平(アンピョン)の運河と海の関係、地図の好きな方はどうぞ。


もう明日の朝、帰ります。
もっと人も物も深く理解したい。
ファインダーのその先にある世界を豊かにするために。
今度の旅が私にそう銘じました。

今日も魔法のカメラに来てくださって本当にありがとうございます。

一番美味しかった豆腐花です。
炭色の豆腐花。
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ジブリの樹〜安平樹屋

2016年12月04日 | 台湾
南国のショーウィンドウにダウンジャケットが並んでいる。
ああ、この街にも緩やかな中にも四季があるのだろう、という思惑を裏切って、今日は摂氏28度。

見渡せば回りは半袖ばかりだ。

今日はホテルの自転車を借りて一日中走り回った。
最初に足を運んだのはここ。


まるでお化けが千もの手をぶら下げているようなガジュマルは熱帯と呼ばれる地域に自生している。

忘れ去られた倉庫に精霊のように絡みついて一体化したガジュマルを見て、誰かがジブリの世界だとつぶやいた。
そのつぶやきが世界を駆け巡り、この目で見ようと多くの人々が訪れるらしい。

世界中にあるジブリの世界観に近い場所のひとつと言われている安平樹屋。

ちょっと私には正直よくわからなかった。
写真はこのiPhoneで撮ったものだけです。



そして今日の足です。


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