臨床薬理学者が薬物治療を語る

病院薬剤師として働く者が興味を持った文献について紹介する。

ST合剤は一筋縄ではいかない。

2017-03-20 22:20:56 | 感染

ST合剤はステロイド内服患者や免疫抑制剤を併用している移植患者のニューモシスチス・カリニ肺炎(PCP)の予防に使われる。

もちろん治療にも使う古くから知られた薬だ。

治療量はスルファメトキサゾール75~100mg/kg/day・トリメトプリム15~20mg/kg/dayと成書に記載あり。

文献的にはTDMを行っている報告もある(´・ω・`)

Curr Ther Res Clin Exp. 2014 Dec; 76: 104–109.

Serum Peak Sulfamethoxazole Concentrations Demonstrate Difficulty in Achieving a Target Range: A Retrospective Cohort Study

しかし、上記のLow doseだろうがHigh doseだろうが目標範囲の到達率は下記の通りどっこいどっこい。

なかなか一筋縄ではいかない。

ぱっと見ると、治療だからと言ってHigh doseにする必要がないと感じるかもしれない。

ただ、High dose群ではBelow target が10%未満であったのは救いか?

この文献は臨床転帰については触れていないので詳細が気になるところ。

有害事象が減ったよ!とか何かメリットがあれば臨床でもST合剤のTDMが普及するんでしょうけどね。

予防量でTDMは…う~ん、まだまだですかね。

抗菌薬も新しい本が毎年のように出るな…定期的にアップデートせな!

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