デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



特別展 古代ギリシャ-時空を超えた旅-に行ってきた。古代ギリシャ文明の黎明期から古代ローマ時代の網羅した展示は充実したものだった。
スペドス型女性像には以前と同じことを思ってしまった。
日本でまさかアレクサンドロス大王頭部やアリストテレス像を見ることができるとは望外の喜びだった。映像による解説にはアレクサンドロスの父フィリッポス2世がマケドニアに一流の芸術家や学者を招いたこと、息子のアレクサンドロスの家庭教師にアリストテレスを招いたこと、アレクサンドロスは征服した土地にギリシャ風の都市を多く築かせそこにギリシャ人を移住させコイネ(ギリシャ語共通言語)の使用を奨励したことなどが紹介されていた。これらの事項は、習ったり読んだ本のどこかで目にしたことがあったにしても、実感として湧いてこなかったものだが、古今東西の帝国がやろうとしてきた改革のことを考えると、どうしてもマケドニア帝国の功績の展示に目が行ってしまった。
最近、塩野七生著の『ギリシア人の物語1』を読んだり、ギリシャ語には宝石の質量を量る単位のカラットの語源となるものがあるとか、二年前のギリシャがEUによる緊縮財政案を受け入れるか否かの国民投票の際に解説でよく出てきたギリシャの旧貨幣ドラクマとか、思わぬところでなにかとギリシャにルーツを見出せる言葉をよく耳にしたものだが、今回の展示に、紀元前700年頃の「1ドラクマ」の価格に相当する串型オボロス貨6本の展示があり、非常に興味深かった。ドラクマはギリシャ語で「ひとつかみ」という意味だそうで、オボロス貨6本は確かにひとつかみできそうな分量だった。
「テミストクレスの名が刻まれた陶片(オストラコン)」には思わず苦笑した。ギリシャの民主制を象徴する陶片追放の制度で憂き目に遭った指導者でも捲土重来を果たしたというか影響力を保ち続けた人は少なくないが、塩野氏の著書を読んですごい人だなぁと感じたテミストクレスの名を陶片に刻んだ人たちも存在することを思うと、決して英雄一人だけで世界がまわっていたのではないことがわかって、ちょっとホッとした。

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