Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

頂上へと一気登り降り

2017-02-17 | アウトドーア・環境
最終日は一番厳しかった。理由は小屋から林道を滑り降りて、駐車場で荷物をまとめて更に1000m以上を登り、降りてくるという行程であったからだ。それも二人が最初から断念して、残りの四人は二人が30歳以下で、もう一人が40歳そこそこなのでペースが早い。それに二人が下で待っていて、帰りの時刻があるので、途中でたった一回しか休まなかった。頂上でゆっくり腰を下ろせたのが幸いだった。

それでも頂上稜線に出るところの最後の登りも間隔を開けて登っていくのだが、前の者が登るのを見届けるのに足を止めても、自分の番になるとそのスピードで急いで登り終えると、足を止めても息が激しくなる。それが何度か繰り返されて稜線に出ると思わず息を付くしか法が無かった。頂上だと思っていたのに、まだ稜線を絡めて進んでから岩山に登らなければいけなかったのだ。

頂上を目指すスキーツアーこそが醍醐味だと思っているが、岩の下にスキーをデポして頂上に登るまでの20mほどの雪壁が厳しかった。標高は2550mほどしかない筈で、初日にその標高には既に達しているので高度順応している筈だった。それが慣れないスキー靴でそこを登るとなると息絶え絶えになってしまった。原因は分からないが、それなりに酸欠状態に近かったのかもしれない。ラッシュタクティクスの厳しさだろうか。壁の登攀の場合は確保するときに休んで、息を整えることが可能なのだが、所謂連続登攀の形になるととても厳しい。

頂上で写真を撮ったり行動食を片付けていると息は完全に正常に戻ったのだが、降りるとなると雪壁で足元が上手に定まらなかった。フラフラするようなことはなかったので稜線自体は問題なく歩けるのだが、スキー靴で雪壁を降りるのに少し苦労した。正直ピッケルが欲しかった。靴に慣れていないこともあるのだが、そのつもりで選択した靴であるから不甲斐なかった。雪壁を下りてからもう少し先の方へとシールを剥がしてからスキーを滑らせて降り口へと向かう。滑りはもう一つだったが、谷に近づくころには何とかなって来た反面 ― 初日は腰が引けていたけど大分よくなったと若い兄さんに言われても ―、足が大分疲れて来ていた。それでも駐車場を後にしてから二時間半ほどしか経っていなかったので、可成りのスピードで1000mを上下したことになる。道理でばてた筈だ。居残りの二人が、「だから行かなかったのだ」と嘯いていた。助手席に乗って帰るだけだった。帰宅は渋滞に巻き込まれても20時頃着で、スイスの山の頂上に登って降りてきたとは信じがたいほどの感覚も山スキーらしいスピード感である。



参照:
小屋から出でて小屋に入る 2017-02-06 | アウトドーア・環境
スイスの山小屋で露天風呂 2017-02-15 | アウトドーア・環境
山小屋での静かな休息 2017-02-03 | アウトドーア・環境
エネルギー切れの十四時間 2017-01-28 | アウトドーア・環境
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