Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

悪質新自由主義と戦う自由主義

2010-01-12 | 雑感
昨日マンハイムに行く途上でラジオはトップニュースを伝えていた。世界一の輸出大国ドイツ連邦共和国が中華人民共和国にその座を譲る事になったと言うのである。前々からこの日が来る事が予想されていて散々報道されていたのだが、それが現実になったのである。

資源もエネルギーもない敗戦国西ドイツ経済の奇跡もこうして幕を閉じようとしているが、将来に向けての基礎作りが必要な所である。その一つに自由党のブリューダーレ経済相は独禁法の効果を高めるために更に権限を強めた法改正を準備している。その最も大きな的はエネルギー業界に定められているが、寡占状態になった企業を十の条件を前提に解体出来る権限を与えるものである。そこで目標とされるのは企業の寡占化によって防ぎようのない経済犯罪の防止であり、自由競争を是とした経済活動の崩壊を防ぐことである。

中国絡みで次に訪れる経済問題として、過剰生産投資による世界市場での供給過剰が待ち受けられているとされるが、その前に中国が日本の国民総生産を抜いて世界第二位の経済大国になるのだろう。

日本航空の整理倒産が記事となっている。その中でデルタ航空やアメリカン航空との合弁の政府の拒否を扱っている。要するに国の中での合弁や大陸の中での合弁は日常茶飯化していても大陸間のそれはどのような問題が付き纏うのかとの疑問である。国際競争上の困難やその運営の難しさなども挙げられているが、もっとも早く大陸間を横断することをなしている業界においてこのようなプロテクショにズムが存在している事が不思議だと結んでいる。

ここにも、韓国や中国の航空会社と逸早く合弁の出来ない環境におかれている日本の航空会社の不利益が突出しているように思われる。



参照:
Kartellamt soll gestaekt werden, FAZ vom 11.01.2010
Japan zuerst, Gerald Braunberger, FAZ vom 11.01.2010
自由システム構築の弁証 2006-12-16 | 雑感
躁状態での酸状態吟味 2007-12-20 | 試飲百景
同じ過ちを繰り返す危険 2009-10-08 | アウトドーア・環境
八割ほどは、本当かな 2009-10-10 | ワイン
ワイン三昧 第五話 2006-11-04 | ワイン
フランスに掛かる強い圧力 2009-11-17 | 雑感

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2 コメント

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欧州共同体と東アジア (yokun)
2010-01-11 22:07:33

ふむふむ、おっしゃること良くわかります。

経済活動そのものの、捕らえ方が、
日本は十年あるいはもっと、
おくれていますよね。

まだ国策的に点でとらえていますねぇ。

アジアのエアラインと合弁なんて考え方、
日本人にはうけいれがたいのかなーっ??

今後われわれ日本の生きる道はどうなのか。
国際社会の中で、どのようなプレーヤーに
なって行こうとするのかが、
問われていますね。

JALの問題もしかりです。
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あまり戦略に奔ると (pfaelzerwein)
2010-01-12 02:39:28
これを書きながら先日の「国家理性」を思い出してました。国策はそのもの生き延びる道であることが認識されているのが大切でしょう。その意味からはアジアン構想は良いのですが、あまり戦略に奔ると慌てふためく事態になってしまいます。

リンク「ワイン三昧 第五話」にあるように、デルタ航空との共同購入になるとローゼンはどうなるのでしょう?

日航は皆で美味い汁を吸って虫食い状態にしてしまいましたね。金を貸している銀行団でもどれだけ安く飛ばして泊めて貰っていることか。
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