Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

アウトドーアに必要な経験

2012-02-18 | アウトドーア・環境
レッヒでの雪崩事故が報道されている。今週になってからの温かさで、かなり雪の表面が氷化していたのだろう。そこにア-ルベルク特有の重いどか雪が降るとたまったものではない。

起きている場所が下のザンクト・アントンやクリストフ、シュトーベン近辺でなく傾斜のゆるいレッヒであることもその状況を伝えている。要するに新雪雪崩とはいっても泡雪崩とかの乾いた新雪ではなくて、比較的緩斜面で氷の上に乗った春の雪が落ちたような感じだったに違いない。

そもそも上部にあるレッヒは緩斜面の綺麗なスロープが広がっていることから、ガイド無しで気楽にオフピステに入れる斜面が多くて、こうした事故も起き易い。

もしこの週にあそこに滞在していたら何をしていただろうと夢想すると、下のシュトーベンなどの谷を汗を掻きながらしこしこと滑っていたような気がする。雪は十分にあり、下の斜面が確りしているので、石を踏むことなどは無いから、思い切って稜線から崖を降りていくザンクトアントンのフルガ峰の下りなどが楽しめる。急傾斜のところにはあまり深い重い新雪は乗らないので比較的安全なのである。

アウトドーアの遊び方は、適材適所をジャストタイムに狙わないと遊びきれないのである。遊べないどころか一日異なるだけで同じ箇所がとても危険なゲレンデとなってしまうのである。

今頃アイスクライミングなど口に出すのがおかしいのであって、先の日曜日に登った氷柱などに近づこうものなら、十トン近いような氷の下敷きになりかねないのである。アウトドーアスポーツの核心は自然を観察して評価する経験値を上げることでしかないのである。

明日は久しぶりに外で走れると嬉しい。昨晩は先週に続いてクライミング終了後、駅前ビアホールで食事をした。日曜日の疲れがあって、腕に力が入らなかったが、それなりの進展度は確認できた。特にオーヴァーハングの下でのザイルを掛ける姿勢を作れるようになってきたので、これは外に出たときにフレンズなどの設置作業の姿勢にそのまま繋がる。いよいよ次からは第三クールに突入するので、戸外で登ることを想定しながら練習することを相棒にも伝えた。

第二クールは予想通りプラトー状態であったが、我慢して試行錯誤で色々とやっているうちに習得したことも少なくなく、第三クールでは第一クールで試みたものを強化さえた筋力等で確実に身につけて、戸外のシーズンと来冬シーズンに繋げたい。来月には新しいクライミングシューズを購入しなければいけない。

夏にイタリアへ一緒に行く本人が来ていたが、予想に反して練習が出来ていない。冬場に三度ほどしか登っていないのみならず、人工壁の登り方すら身についていないのである。戸外では経験は積めても技量をグレードアップするには時間が掛かり過ぎる。あの調子ならば、折角長い距離を登れても4bをリードするのが限度ではなかろうか。またその際リーダーとなる者は全く冬のクライミングシーズンを休んでおり、早めに南フランスでシーズンを始めても、本人の最高域6aまで短期間に持ってくるのは難しいだろう。



参照:
高めるべきは経験値 2012-02-14 | アウトドーア・環境
凍りも滴るいいおとこ 2012-02-06 | アウトドーア・環境

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