Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

違いが分るその出所の相違

2013-09-05 | 雑感
東京女子大学の制作した方言テストをやってみた。それに答えると幼少時代を過ごした地域が分るというものだ。全く聞いたことの無い方言から聞いたことがある方言まであったが、最終的には校区などの行政用語で判断するので全く方言とは言えない。そもそも自分自身標準語しか使わないので方言は知っていても使うことが無いと感じている。それでも幾つかの方言を使っていることにすると大阪府に着地した。大阪府は近くとも住んだことも無く、そこでの滞在時間も東京などよりも遥かに短い。それでも人の行き来は家庭内にあったのである意味正しいのか。地元の言葉はそもそも家庭内では使われなかったことにも関係しているのかもしれない。

スーパーでキッチン用のワインを購入した。予算はリットル2ユーロ以下であるが、残念ながらリースリング純正では見つからなかった。そこで、出所の分る南プファルツのハインツ・パッフマン醸造所という無名のものを2.99ユーロで購入した。前回の安売りヴァハテンブルク農協のラーゲンヴァイン「ケーニヒスヴィンゲルト」リースリング11.5%には及ばないのは当然だとしても、独特の苦味は葡萄の傷みと搾るときの方法によるに違いない。そもそも機械で収穫している限りありとあらゆるものが同時に絞られてしまう。勿論培養酵母も安物を使っているので話しにならない。それでも不思議なことに全く気泡が出ないのである。そして味わうと大樽のおおらかさがなんとなくする。

酸は酢酸のように荒いが間違いなくリースリングの風味がある。決して高級なワインではないのだがひなびた感じがよい。最近は少なくなってきたリッターヴァインの醍醐味で、アルコールも13%と高く、本格的な辛口である。加糖しているのだろう。飲む先から後頭部がずきずきしそうである。しかし、キッチンワインには中々よい。

VDP加盟の醸造所ではこうした荒っぽいワインは見かけなくなったが、これがこの価格であれば、まともな高級ワインはある程度の価格がしても仕方が無いのが納得できるだろう。喉が渇いてくるようなワインと、幾ら飲んでも気持ちよいワインではその中味も違えば、価格が違うのは当然である。



参照:
切れが良いSクラスのはなし 2011-11-24 | 試飲百景
グローセスゲヴェックスとは? 2013-04-18 | ワイン

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