Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

放射線の照射の威力

2012-09-07 | アウトドーア・環境
日本ではレバさし関連で、放射線照射拡大への運動があるようだ。所謂原子力ムラの逆襲の一つだろう。なるほど香辛料などには使われていることは多いようだが、そこには大きな問題があって、大資本の収益を優先する悪しきグロバリゼーションの商業主義に侵されている食品市場でしかない。

要するに長持ちして流通に都合がよいような食料品への試みの拡大であって、スローフードなどの運動と丁度敵対していて、不味いものを大量に食わせて多くの人間を飼育しようとする試みでしかない。

健康に関する科学的な考察などは本来は如何でもよいものであって、金をかけて不味いものを嬉しそうに買うかどうかの話なのである。高級ワインなどを嗜む者にとっては、結論は明白なのである。それ以前に生鮮食料品がなぜ美味いかに思いを馳せればその結論を否定する者はいないであろう。

生鮮食料品は、時間が経つと見る見る新鮮さが落ちていって、その新鮮さがあるからこそ瑞々しく美味しく感じるのである。それは何かといえば、自然食品である高級ワインを考察すれば一目瞭然である。放射線照射によってまるで時間が止まったかのように腐敗が進まないとしたら?勿論、高級ワインなどは買うに値しない。なぜならば瓶の中で熟成しないからである。まさしく、時期を狙って開けて、グラスの中でゆっくりと空気に触れていくときの開き方が高級ワインの醍醐味であって、そうした時の流れを消した物は、ステファン・キングの小説ではないがまるでゴムを噛んでいるようなものである。

食料品然りである。熟していって腐る手前が美味かったり、青いぐらいが美味いこともあるのだ。しかし、照射の処置をしたときで固定されてしまったとしたなら、もはや金を払う意味もなく、そのようなものを食していては生きている価値も無いであろう。



参照:
本当に価値のある商品とは 2012-08-25 | アウトドーア・環境
福島禍に見舞われたら 2012-03-28 | アウトドーア・環境
直ちに健康に影響が出る 2012-03-14 | 生活
エコと呼ばれる遺伝子工学食品 2010-01-16 | アウトドーア・環境
未熟な食品危機管理 2008-10-20 | マスメディア批評
希望も未来も無いTV放送 2006-12-03 | マスメディア批評
化け物葡萄の工業発酵 2005-12-23 | ワイン

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