Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

熟成するから偉大なのか?

2012-02-02 | ワイン
水曜日は本来ならばクライミングであった。しかし遅くなって相棒のスポーツ医から電話があった。なにか山の上まで駆け上って膝を逝かせたらしい。それほど酷くは無いようだがお休みということである。もう一人の二月から合流するはずだった熊親仁も先に断りがあり、実は自身もこの寒さで止めムードであった。

いつ山まで駆け上ったか知れないが、ここ暫くは温度が下がっていて、とてもではないが健康的な運動などは出来る状態ではなかった。もちろんスキーなどを考えれば決して控えていられないのだが、それなりに準備と心がけが必要だろう。

どうも本人は歳のせいかとしょげているようだが、素人ではないのだからはじめから注意しておくべきであったろう。自身月曜日に少し走ったときには、可也寒い印象があって、短めに軽く切り上げたのであった。

正月に開けた1989年産のリースリングの写真を上げておこう。色が重要である。客人の方は瓶のエチケットしか写さなかったが、それでは何も分らない。物はゲリュンペルのシュペートレーゼだったので、もともと貴腐感も少なく、弱めのものであったが、それなりに飲めた。当時は、収穫量もそれほど落としておらず、既に辛口の地所となっていたので、趣味で購入したものだろう。要するに砂地のようなゲリュンペルのミネラルはあまり出ないのが逆に特徴なのである。

同じ年度のガイスボェールの甘口などがまだ残っているので大体どのように熟成しているかこれで分った。酸がもっと確りしていれば新鮮に飲めるかもしれない。それがこの色で、甘みと酸のバランスが優れてミネラル成分の強いグランクリュ地所のものは良いはずだ。

結論からすると、熟成して偉大になるというのはとても希少価値があるもので、それを時が経てば皆熟成して偉大になると間違ってはいけない。高級ワインですら、数年に一度、数十年に一度しかそうした偉大な年は無いのであるから、人間も歳を取れば良くなるなんて言うのは特別なことであると肝に銘じておくべきだろう。普通は熟成する価値の無いものが普通なのである。



参照:
我楽多のリースリング 2004-12-13 | ワイン
グリュンペルの89年のシュペートレーゼです。 (saarweineのワインなどに関してあれこれ)
迷ったら飲むべきか、他のワインにするべきか・・・・☆  (Weiβwein Blog)

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2 コメント

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いい体験をさせて頂きました。 (Saar Weine)
2012-02-02 19:44:12
pfaelzerwein様、こんばんは。お宅に伺った時に頂いたワインですね。

BWのオールドヴィンテージを飲んだ事はなかったのでいい経験になりました。
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甘口リースリング (pfaelzerwein)
2012-02-02 20:47:51
ビュルクリン・ヴォルフ醸造所のオールドヴィンテージと言ってもまだ先代が存命中の年度で、その後の1990年代後半からのビオデキュナミ・ブルゴーニュシステム導入後とはあまり比較できません。更に2009年からは天然酵母醗酵ですから。

大商社のような商品構成でしたので、特に甘口などはバッサーマンヨルダン醸造所の方が定評があって、今でも甘口に関してはそうでしょう。

一方で商品構成に関係なく良い年となると2007年のようにトロッケンベーレンアウスレーゼなどを時々出すのも当時と同じです。出す量が少ないと良いものを試す機会も皆無です。

甘口リースリングを選ぶのは辛口よりも遥かに難しく、十年に一度ぐらいの機会を見逃さずに判断できるかどうかです。

辛口も甘口も同じで、良年のものは瓶で熟成させる価値がありますが、通常のものは五年以内に処理してしまうのが賢明です。
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