Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

生中継の録音マスターを保存

2017-06-08 | テクニック
AUDACITYで生中継を録音した。前回はタイマー設定録音だったので細かな設定は分からなかった。今回は出来る限りHiFiを心掛けた。そのために調べていると、この手のソフトウエアーつまりPCのオーディオカードから直に録音するソフトが最近のPCでは使えなくなっているということが書いてあった。理由はソニーを中心としてメーカーに圧力を掛けてということだが、実際に2015年以降のLENOVOなどでは使えないらしい。妥協策としてAUDACITYではWASAPI機構をつけてスピーカー直前から録音するようになっているらしい。だから以前のものと比較するとミキサーを一つ経由していることになるのだろう。

今回も故に直接入力で24Bit4800kHzで録音してみた。今まで使っていたドイツ製のソフトと異なるのはなによりもマルティトラックシステムなのでステレオの分離が優れていることだろうか。これは耳で聞いても、あのミュンヘンの大劇場の響きや広がりが感じられるようになっている。全ての効果機能を外して録音したので、リミッターが全く入らずにクリップが心配だったが一曲目は―2dbほどで留まっていたようで、SN比からすると可成りのダイナミックレンジが確保されている。劇場の曳き回しのアナログマイクのケーブルノイズがよく分かる。

その他様々な設定があるので使いこなさないと確信が持てないことがあるが、優れているのは録音したそのプロジェクトごと保存しておくと録音マスターとしておけるので、汎用の16BitWAVで保存するのか32BitWAVで保存するのかなどをあまり考慮しないでも済む。必要な部分だけを編集しても音質の減衰無しに使える。

問題はネットにおける中継の音質なのだが、少なくとも生中継をこうして吟味した限りは、通常のCD以上の音質は確保されているので、24Bit4800kHzで過不足ないと思われる。それに関連するが、このソフトで録音すると音色感も優れていて、今までミュンヘンの劇場からの中継で感じていた艶消し感が無くて美しい響きが堪能できる。

この録音の出来具合から今後はこのソフトをメインの録音ソフトとして使っていっても間違いないと思った。更にタイマー録音で可能性が広がる。動画ストリームも、別の無料ソフトで高画質高音質での録画も可能なので、全く問題ない。なるほどソニーなどがチョッカイを出してくるのも頷ける。

今後はPC購入時にはそうした制限の無い機種を厳選することと、LINUXでAUDACITYを使いこなすようにすると、将来的にもこの方法で当分は事足りるのではないだろうか。それにしても嘗てのエアーチェックの時との違いは甚だしい。当時は当時でFMの中継を磁気テープなどに録音したが、何といってもコピーする度にサーノイズが増えて、回転も不安定になるとHiFiの対象には全くならなかった。それが今はWiFiに接続された安物のノートブックと無料のソフトウェア―で容易にハイレゾリューション録音や高品質録画が出来てしまうようになっている。この機に及んで何とかレコーダーという類の商品を購入する人は限られてきていると思われる。

二十年程前まではDAT録音機でも家庭用にはコピー防止を入れていたが、今はそれどころの質ではないコピーが可能になっていて、今昔を感じる。上のソフトを使用すれば音楽の編集も手間さえ掛ければ可成りの程度まで可能なので、違法な海賊盤を制作しようと思えば容易い事だ。やはりメディア業界は従来のビジネスモデルが崩壊してしまったことを認めるべきだろう。勿論無料のソフトでネットのCMなどは綺麗に抑え込んで見ないでも済むようになっている。要するにネットのビジネスモデルも怪しい。



参照:
二週間の予定を何とかこなして 2017-05-29 | 生活
お目当ての録音をDL 2015-11-17 | テクニック

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