Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一欠片の幻聴の流れ

2006-12-28 | 雑感
モーツァルトの手紙を聞くことが出来る。BLOG「はぐれ音楽家の食卓」のSelbstkochenさんが作曲家のある日の手紙を話題にしていたので、検索すると進行中のラジオ番組のHPが見つかった。そこでは、劇場や映画で著名なクラウス・マリア・ブランダウワーが朗読している。映画では007「ネヴァーセイ・ネヴァーアゲイン」の悪役が印象に残っている。ただの朗読では無い。分かるような分からないようなのを、そのままに読み下すのが意図で、それが大変良い。その考え方は氏がインタヴューで答えているが、謂わば「表意」でなくて「表音」なのである。実はそれに留まらない。

何れにせよ、今しがた聞いた。ミュンヘンでの「イドメネオ」初演の練習に依頼主のカール・テオドール候が覗きに来る。出来上がりに満足して、以前に自らの離宮シュヴェチィンゲンの夏季アカデミーへやって来ていた成長した作曲家を褒め称える。その情景を父親へと書き綴る1780年12月27日付けの手紙である。

ドイツ語学習者が辞書を片手にこれを読もうとすると、綴りかたなどで分かり難いかも知れないが、解析すればするほど判らなくなるかもしれない。聞いていて、なんとなく雰囲気が把握出来れば良いのである。それ以上の必要が一体あるのだろか。テオドール候の故郷のプファルツの発音も意識して朗読されている。残念ながら朗読は当日の分しか聞けない。いづれCD化されるのだろう。

速読については何度も触れたが、アルファベットはやはり表音文字で、漢字の様な表意文字ではない事に改めて気が付く。何が最も違うかというと、マンガを読むときのようにページを捲るたびに動画ではなくて、かなりの音量の言葉が乱れ飛ぶことである。つまりアルファベットを速読するということは、CDを鳴らす事に似ていて、一斉に音が飛び出してくるのである。

面白いのはラジオの朗読を聞いていても、何を聞きとれて何が聞き取れていないかは、読書をしていて響き渡るこの乱れ飛ぶ音の聞き取れ方に対応している。特段、覚せい剤等を使って神経を尖らす状態を作っている訳ではないのだが、寝床においてもこうした現象が起こるのである。それもマンの「ファウスト博士」などを読んでいると、数行があっちこっちへと逃げながら進んで行く対位法になるのである。弁証法の意識の流れとは、この幻聴のような響きを指すのである。



大晦日の朝にかけてWDR3が全てを年代順に再放送するらしい。ネットラジオで聞けるだろう。

Sonntag, 31. Dezember 2006, 0.05 Uhr - 6.05 Uhr

WDR 3 Nachtprogramm
Mozart-Feuerwerk zum Jahresabschluss in WDR 3, Teil 2
Die lange Nacht der Mozartbriefe
Klaus Maria Brandauer liest Mozart-Briefe

In der Nacht vom 30. auf den 31. Dezember, von 0.05 bis 6.00 Uhr morgens strahlt WDR 3 die Lange Nacht der Mozart-Briefe aus. Gelesen von Klaus Maria Brandauer wurden die Hörerinnen und Hörer von WDR 3 täglich im Gedenkjahr mit den Mozartbriefen begleitet. Jetzt gibt das Kulturradio noch einmal die Gelegenheit, in chronologischer Folge und mit Musik illustriert, die Mozartbriefe zu genießen.

Redaktion Werner Wittersheim
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6 コメント

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Unknown (Zauberfloete)
2006-12-29 11:29:28
Wein,Weib und Gesangさま
初めまして。トラックバックしていただいたので見にきました。ドイツワイン、バッハ、モーツァルトなど、興味深いテーマが多いので今後も読ませていただきます。<Wein,Weib und Gesang>は私にとっても人生そのものです。また、シュトラウスの曲も大好きで、あの長大な序奏をカットしていない演奏、および、アルバン・ベルクによる編曲版が大好きです。
ライフスタイル (pfaelzerwein)
2006-12-29 19:12:36
Zauberfloeteさん、早速のコメント有難うございました。

私も改めて拝読させて頂きました。切り口といい、その間隙から見えるライフスタイルが良いですね。

アルバン・ベルクによる編曲も隠れた人気曲のようです。

今後ともまた宜しくお願い致します。
コメントありがとうございました。 (Zauberfloete)
2006-12-29 20:49:40
pfaelzerweinさま
先ほどはお名前を間違えまして失礼いたしました。また、いろいろとコメントありがとうございます。それぞれ返信(?)を、私のブログに書き込みました。ご参照下さい。http://zauberfloete.at.webry.info/
TBありがとうございました (henry)
2006-12-29 21:11:11
はじめまして。TBありがとうございました。モーツァルトの手紙を朗読するラジオ番組があるんですね。アルファベットは表音文字で、漢字のような表意文字ではないというのは、なるほどと思いました。ドイツ語の記憶は余りにも遠くなってしまいました・・・。
こんばんは。 (葉子)
2006-12-29 21:32:29
pfaelzerweinさま
TBありがとうございました。
最近、ちょうどドイツに興味が出てきたところで、ブログを知らせていただき、とても嬉しいです。
内容が濃くて、ちょっと圧倒されました。
食文化、文学は関心がある分野なので、また読ませていだだきます。
ケストナーの、「点子ちゃんとアントン」「ふたりのロッテ」「飛ぶ教室」の映画を見てから、ドイツに好感を持っています。
私のほうは、ゆっくりなペースでやってますので、おひまなときに、のぞいてみてください。
表意出来ない音楽、コンサートの贈り物 (pfaelzerwein)
2006-12-30 07:00:21
henryさん、コメント有難うございます。大分集中的にモーツァルトを聞かれてたり観られたようですね。

幻聴に矛盾するようですが、この作曲家の劇場表現の表出には他と比較できないものがあり、源は幼少の頃からの社会の観察力にあると思われます。それはまさに、固定化された倫理とかを越えた流動的な意識の流れと云えましょう。やはり表意出来ない音楽と同じなのですね。

今後とも宜しくお願い致します。



葉子さん、コメント有難うございます。

素晴らしいコンサートの贈り物があって良かったですね。

ケストナーはやはり記念年に話題となりました。また機会があれば取り上げれるかも知れません。

ご期待に副う話題となるかどうかは判りませんが、皆さんともども宜しくお願い致します。

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