Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

懐しく身近で暖かな気持ち

2009-05-19 | 
久しぶりにある女性に電子メールを認めた。直前になっての招待など、もともとそうした口実をつけて書いたのだ。最後に会ってからかなりの年月が経つ。

プレゼントに貰ったワインのことを書き記した。当時の価格と現在のそれとの違いに生じるドイツワインのあり方に係わる話である。

もちろん、そのワイン自体が今どのように熟成を迎えているかは飲んでみなければ分からないのだが、色々と想像するだけで楽しい。グランクリュの先行投資と時間の投資はそれはそれで素晴らしいのだが、そうではなくて予想以上に新鮮さを保ちながらぴちぴちとして熟成していればもっと嬉しい。

あまりにワインの熟成を彼女に対する期待に重ねていると思われるといけないが、八年も経てばお互いにそれだけ老けている事は間違いない。実はそうした経年変化を鬱陶しく思っていた時期もあったのだが、今はなぜか大切に仕舞っていたそのワインと同じくとても興味深く尚且つ楽しみになって来ている。

良く考えれば自らの事はさておき、彼女に対してのはちきれん若さとは裏腹の物足りなさを示していた此方の真意は明らかだった訳で、逆に今こうして良い経年を信じて疑わない気持ちに彼女に対する信頼のようなものが表れていると自己分析する。

時がその間に流れているのは否定しようもない事実であり、それは好悪の問題ではない。自らを振り返ると、なにも決して否定的な経年ではなく、彼女においても間違いなく肯定的な経年である事を確信する。

あの時のどうも硬さのある感情とは違う、とても懐かしく身近で暖かな気持ちを感じ出して来ている。こうなればなにも慌てる理由はない、しかし遠くない内に再会出来れば良いと思う。さてどうなることだろう。

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2 コメント

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時間とともに (yokun)
2009-05-19 01:26:10

彼女に対する気持ちも、
飲み頃になったと言うことですか?

pfaelzerweinさんらしい、
大人の恋ですね。

私とはぜんぜん違います。
なんか、品がありますよ。

こういうときは、
おいしいワインで、
乾杯したいですね。

ストックのワインでも、
ごそごそして見るとします。

では。

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すみにおけませんね (pfaelzerwein)
2009-05-19 02:05:30
なんて言うのでしょうね。共通の歴史があると言うか、なにか其処に繋がりが出来たような気がしました。

なんら連絡はなかった訳で余計にタイムトリップするような懐かしさが出てきそうです。

ワインも本当は語っときや葡萄がなっていたその気候を髣髴出来るようになると格別に違いありません。

いやいやどうしてすみにおけませんね、遠距離恋愛のお話を聞いてますです。
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