Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

リハビリのパラフレーズ

2012-06-21 | 生活
水木しげるの妖怪辞典を入手した。ドイツ語版がまだ出ていないのでフランス語版である。どうせ子供騙しのマンガ本だと思ったら意外に民俗学的な文章が必要なようだと気がついた。フランス語の勉強にはなるが、寝床でこそこそと読むにはそのフランス語を読み取るだけで目が覚める。ドイツ語に訳されても可也ややこしい文章になりそうである。上下二巻20ユーロもしないのだが読み甲斐が思いのほかありそうで、レヴィ・ストロースのフクシマ本と併読するような読書になりそうだ。ロスト・イン・トランスレーションと反対にどうしてもパラフレーズとなるのは当然であろう。

天気予報は雨を伝えていたので、まさか石切り場に行くとは思っていなかった。相棒の医者から電話が掛かり、転落のことなどを話すうちに気があることを話したものだから、晴れ間に出かけることになった。

出かけてみると地面は濡れていて、壁も十分には乾いていなかったのだが、もの好きの医者は事情が分っていない。お陰で比較的容易な場所を登り一汗を掻いた。矢張り石切り場の手掛かりはしっかり角張っているので御しやすい。

医者が登り始めると濡れていて難しいと言うのである。初めからこちらは分っているのだが、知らないと言うことは恐ろしい。

懸案のまだ登ったことの無い場所をトップロープを掛けて試してみた。下半部の既知の部分は湿っていて、ザイルが無かったら苦労したであろうが、上半部の最後のハーケンまではどうにかなりそうである。そして最後のエッジラインの乗り越しであるが、これは流石に手ごわかった。岩肌が乾いていたら初見で試してみるつもりであったが、先ずはトップロープで試して救われた。

無理してでも出かけたのは転落の精神的後遺症のプレッシャーの反作用に違いないが、なにはともあれ初めての場所のかなりな場所を登れたのでひとまず安心した。とてもよいリハビリテーションになったろうか?



参照:
キタロー、履き違えじゃ 2012-03-08 | 文化一般
見識の無いパラダイムシフト 2011-08-23 | 文学・思想
アドレナミン分泌の日々 2012-06-19 | 雑感
バンジージャムプ並の転落 2012-06-18 | アウトドーア・環境

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 被曝が不健康な医療保険 | トップ | しがらみをとき解く戦い »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿