Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

経費節減お粗末さま

2008-03-29 | ワイン
今回の飛行では、飲食も不満足であった。もし高額のチケットを購入する者がいたとして、現在のレヴェルなら苦情が出るに違いない。

そのメニューには、ファーストビジネスクラスの献立は二ヶ月ごとに著名調理人に作らせているとある。今回は、ヴァイマールのホテルエレファントのチーフ、マルチェロ・ファブリが担当していた。

同ホテルには宿泊したことがあるが、マンの小説でつまり「ヴァイマールのロッテ」で有名な、第三帝国時代は象徴的なホテルであり、なかなか素晴らしいホテルである。

さて、このたびのメニューは、離陸後の歓迎ドリンクに続き、日本食を全く無視すれば二種類の前菜・メイン・デザートが選べる。

前菜には、子牛肉のスライスをツナソースであえたヴィテロ・トナートとスモークド・ザイブリンクのフェンチェルオレンジソースと芥子がついている、肉と川魚の選択で、前者を選んだ。

そしてサラダをつけたメインは、ラムの背肉とジャガイモのグラタンもしくはティラピアから前者を選択。

それに合わせて、ワインを選択する。先ずはアペリティフにシャンパーニュで、、ピノノワール・シャドネー・ピノムニエーのキュヴェーにてスルリーの二度目の発酵の酵母臭さが特徴である。そのためか、ストローの色付やヘテアローマにりんごやウイリアムス梨の味とあるが、シャンペンに求められる爽快さはない。うがった見方をすれば、これならば前回の飛行のように一人で何本も空ける私のような乗客は出ないに違いない。全く嘆かわしい。

それを確かめるように少なくとも四杯ぐらいは飲んだのだが。

そして、前菜には、ケープタウンからシャドネーを試す。燻製香と噛みながら味わうが、なるほど機体はこれをケープタウンで積んできたのだろう。それにしても食前酒と同じ傾向で余り杯が進まない。

そこでやっと楽しみにラインガウの名門シュロース・ラインハルトハウゼンの2006年産辛口QbAリースリングを所望する。これがまた甘くていけない。どうも出す方も分かっているらしく、明らかにコスト削減に奔っている。名前だけ名門だも質が悪いものを安く納入させているのだろう。しかし、こうした商品を出していると、醸造所の名に関わるのではないだろうか?

更にヴァルター・ビーボなどとマイスターまで紹介されているとなると始末に置けない。説明には、長く置ける地所などと書いてあるが、もちろん素晴らしいリースリングを作っていてもこの商品とは殆ど無関係である。もう少し冷やさせるて注がせるべきだったか。

いよいよラム肉で佳境に入ってきて、ボルドーメドックを飲むが、これまた同じ傾向である。仕方ないのでスーパーの安売りで御馴染みのスペインのうティエル・レクアナに変える。

そして、最後にはチーズを食べるが、重い気分の悪くなるワインばかりで、家の冷蔵庫を片付けるために持ってきたベルクケーゼがもう咽喉を通らない。胸が一杯である。

そして胸が悪いのを我慢して一眠りするが、目が覚めると頭痛がする。悪酔いである。ワインを飲んで悪酔いなどは何年振りであろうか。

デル・マネゴのワインのチョイスであるが、きっと購入係は名前があって量が進まないワインを中心にチョイスしたに違いない。

朝食にも不味いチーズが出て、乗務員の知っている通り、何もかも落とし過ぎである。こうなると、飛行機の旅などは私のように出来るだけ避けた方が賢明である。

雑誌などの提供品も下がってきているとしか言いようがない。燃料飛行等分を経費削減して、料金競争に耐えているのだろう。


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