Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

熟成濃厚味醂つけ切手

2008-07-10 | 
九月の試飲会の催し参加の予約を入れた。例年なら九月の四週に渡って開かれるのだが、今年は八月終りに掛かっている。GC解禁の日などの都合があるのかどうかは分からない。毎年繰り返される作業の一つである。

夏の合間で、風通りの良い室内にいると肌寒い日が続いている。強風が吹き荒れるスコールのようなにわか雨があったかと思うと、真っ青な空が動き廻る雲の合間から広がり、また次の雨雲がやって来るまで比較的穏やかな陽を見せる。

もう八年ほど前に大量の日本の合成糊をおいて行ってくれた日本への帰国者がいた。その糊をどこかに片付けたまま行方不明なのである。そのとき所持していたスティックタイプの糊を最後にそのような類は一切購入していないので、上の葉書を出すために貼り直しの切手をくっつけるのに手間取った。糊が手元にないのだ。

ボンド類はあるが、記念切手を貼るのにそれを使うのは気が引ける。台所を探してその辺りにくっ付いていた米粒を試してみるが、ジャポニカ米でないので一向に粘って来ない。さらさらと直ぐに乾く。

そこでべとべとするものを探す事にした。台所での代表格は蜂蜜だろう。しかしこれは生憎切らしている。吉野葛を思い出したが、これは特産品でありおやつになっているので惜しい。そこで、あり余る期限切れの味醂に思い付いた。これを有効利用できるかもしれないと。

こぼれるとべとつくのだが、粘着力としては弱い。そこでフライパンで蒸発させて、粘度を上げた。十分なヴィスコシティーに達したと思われる所で、これを綿棒で切手の裏に塗りつけた。どうも薄く塗布するのが難しいようで粘着物がはみ出しそうになる。熟成みりんのために色濃くなっている上に、蒸発させたので更に黒々としている。

アルコールで腐りはしないだろうが、見た目が悪く、どうしても表面までニチャニチャする。受け取ったお馴染みの事務の女性方が不審に思わないかなと気が引けるが、無臭であり、不潔とはならなかったのでこれを投函した。

明日にでももう一度、使いきれていない糊を探してみよう。

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2 コメント

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みりんのり (tamayam2)
2008-07-13 07:01:55
はっは。人間、窮すれば何かで代用品を見つける
ものですね。いい考えだったと思いますよ。
酒の一種であり、不潔ではない。粘りも上々。
私なら、喜んでなめちゃうかも。
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酵母が固まって凝結すると (pfaelzerwein)
2008-07-13 14:12:20
味醂が液体である時は良いのですが、酵母が固まって凝結するとそこは生物にとって良い温床となります。

一度、こぼしたところから大量のコバエを発生させてしまいました。恐ろしい。
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