WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

瀬戸芸2016 本島1

2016-11-02 | 瀬戸内国際芸術祭


秋深し水敷き詰めて光る瀬戸




10月29日


瀬戸芸、まもなく閉幕。本日は、西の島、本島。
すっごく楽しみにしてました。





フェリーに乗る時点でもぉわくわく。
のんベー2人組は、事前に酒とツマミを調達。(これ毎回)
鰯のさつま揚げ。大変GOODでございました\(^o^)/
しかし、私たち、丸亀港に着くまでの車中。先日の発表会の反省点など語りまくり、現実を引きずりながらの旅の始まり。






でも、フェリーに乗って、目的地本島が見える頃には、「現実」はすっかり潮風が洗い流してくれるんだ。

船旅って、ほんとにいいよ。
船に乗るって、日常生活で殆どないのではないでしょうか?
私たち四国人も、瀬戸大橋が開通してからは、日常で船に乗ることは殆どなく、瀬戸内海の美しさも日ごろは忘れています。



さあ、上陸しました。








「そらあみ」五十嵐靖晃




これは、春会期、沙弥島でも展示されていたもの。
地元の人たちと漁網を編むワークショップとのこと。
こんなふうに波打ち際に展示されていると、自然と人の営みの接点について、毎回感動します。
画像ではなにげないし、頼りなさげなんだけど、近づいてみると、実はすごく力強いんです。








「漆喰・鏝絵かんばんプロジェクト」 村尾かずこ
 


これは、前回も「なんじゃこりゃー」と思った「かんばんプロジェクト」??
よくわかりませんが、なんか溶け込んでいて、えんちゃう??? 楽しんちゃう?!(*^_^*)





でっ、このなにげない路地もアートに見える不思議♪





















「威臨の家」眞壁陸二




大変興味深かったです。


解説文より

この作品は、1860年に日本で始めてアメリへ渡航した船「威臨丸」の乗組員、横井松太郎の生家を舞台としている。
「威臨」とは中国の易経からとられた言葉で、「君臣が互いに親しみ合う」ことの意味。
身分の差のあった時代において「(船の上では)位の上下もなく誰もが平等で目的地に向かって力をあわせる」といったメッセージが込められており、
希望と不安、生きて帰れるかどうかもわからない航海…目にするものすべてか驚きの連続であったことだろう。

現代社会において身分の差という差別はもはや無くなったが、
人権、文化、宗教などの違いを認め合えず未だテロや戦争が続いている。
「威臨」という言葉を今後に「異なる価値観を認め合える多様性のある社会」というように解釈し、
世界は広く多様性に富み、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、ペルシアも海で繋がっている。
様々な価値観と習慣があり、信じる神々も様々だが違いを認め理解しあいたい。

また、「威臨の家」は、江戸の絵画の杉戸絵や室内を埋め尽くすモスクのタイル画や教会のモザイク画、ステンドグラスなどが発想の原点であり、時代も国境も越えて様々な絵画の文化を「威臨」的に捉えている。

「生と死、無と無限、混沌と秩序」多くの宗教家や哲学者、または芸術家が、草木や海や山や星を見つめ、答えのない神秘に挑んだように、
この作品も瞑想し、世界と人生を考え祈れるような場所であってほしいと願っている。



あ~~~~長っっっ!!

読んでくださった方、おつかれさまでした。

私はこの解説でたいへん興味があったのは、「乗組員たちに、身分の上下はない」というところでした。

私は、作品に、このような解説文が付加されているのは、個人的な好みとして、あまり好きではありません。
まずは、作品に出会い、そして、作品そのものを「うっっっわ~~ すごっ!!」と感じて、迫り来るものを受け取ったときに、「この作者はなにを表現しているのか」もっともっと知りたくなるのです。


とかいいながら、この解説文をわざわざここに記しましたのは、この文章に共感したからであります。

でも、できれば、これを読まずに作品を味わい、瞑想したかった。






「シーボルトガーデン」川口豊・内藤香織


前回この建物の中の作品がとっても素晴らしく、今日も再会ををものすごく楽しみにして来たのでしたが
「ガーデン」のみの公開で室内の展示は入れ替えとなっていました。(T_T)
ガーンガーンガーンガーン( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!!

大変なショックです。
でも、これを初めてお読みになっている方にはわからないであろう。…なので、これ以上は書くまい。
まあ気を取り直して、お庭のみ撮りまくりました。
















さて、前回「崩壊と再生の中で」という、築70年の民家を仏教五色と、般若心経で埋め尽くした作品。
これもまた、とても印象的で、大好きな作品でした。
今回は、この作品は瀬戸芸に参加しておらず、作者の方が個人的に前回の作品に手を施されたとのことでした。

入り口で「お賽銭」を払うと、女性が中に案内してくださり、作品について、解説をして下さいました。
今回この作品のテーマは「崩壊の崩壊」ですと…
築70年の家は、3年の間に、崩壊の一途をたどり、前回歩いて見学できた廊下も階段も、2階の部屋も、危険なため、立入禁止になっていました。
鮮やかだった壁の色も、般若心経の文字も色褪せて、前回とは全く違う印象。
「崩壊の崩壊」
まさにそんなイメージ。







このスペースも立入禁止




立入禁止の廊下 この先に階段があり、前回は2Fの作品も鑑賞できました




そして、力をこめて語ってくださるその女性の話を遮って「作者の方ですか?」と聞いてしまいました。

「はい、そうです。」


ああ、ご本人に出会えるとは…


私は、彼女に、前回の印象を語りました。
ものすごいパワーを感じたこと。庭のアプローチの部分がとても音楽的なイメージで、思わず声をあげて笑ってしまったこと。
中に一歩踏み入れたら、泣く子も笑う子も黙る圧倒的なパワーが漲っていたこと。
今回の作品は、それらを3年間放置して、色あせたものを「作品」として展示しているわけではなく、
「崩壊」をテーマに、前回の作品がかたちを変えて再生されています。
作者の森節子さんは、岡山県出身ですが、奄美大島にアトリエをお持ちだそうで、今後瀬戸芸にかかわるつもりはないと仰っていました。
それも、いろんな思いがあってのことでしょう。
「私は一匹狼なんです」
作品から受け取るものだけで圧倒的なので、ご本人とお会いできるなんて、あまりにもラッキー。
彼女に自分の思いを伝えられたことが、本当に嬉しかった。

私は音楽をやっていますと言ったので、彼女は、アーティスト同士として話をして下さいました。


この出会いが、今回の本島の…というより、瀬戸芸のいちばん素敵なできごとでした。



本島…まだお昼ご飯に至ってないよ。


to be continued

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