哀れな私はストレッチャーに乗せられて、あちこちの検査室に行ってはストレッチャーから降りてレントゲン?だの、なんだのとやらされました。
一応、鎮痛剤は飲まされてたけど、殆ど効かず、冷房が効いた部屋でストレッチャーを降りたりよじ昇ったりするのは拷問だ。いやホントに、冷えると激激激痛なんです。
そして、結局、「たぶん盲腸でしょう」ってことで、やっと手術をすることに。手術室に入るまでの個室で、冷房を切ってもらって、もうそろそろお昼なので、日射しも強く、暑くなってくる頃で、やっとホッとして、ようやく鎮痛剤が僅かに効いたのか、うとうと眠気が襲ってきました。
手術は局部麻酔なので、当然、医師の話声とかも全部聞こえます。
「念のため、もうちょっと切っとこうかー」
(万が一盲腸でなく、別の病気だったときに備えてってこと?)
イッパツで目が覚める!
「あっりゃ~、こりゃひどい、臭~~~っっ! 腐り切っとる。こりゃー相当痛かったやろう… 間一髪やな」(→腹膜炎寸前ってこと)
だから、痛いって昨日からずっと言ってんだろっ!
手術は痛くはないけど、腸を引っぱりだしたりいじったりしてる感触はわかるもんで、そんな会話を聞いてると気持ち悪くて、
「あのう、すみません、気持ちわるくて吐きたいんですけど」
「えーっ、吐きたいとな? もう吐くもんないやろ」
いいえ(-_-;)効かなかった鎮痛剤を吐きます。私は手術中にざっくり切れたままのハラで横にならせていただいて吐きました。
入院は傷が大きかったこともあり、10日以上に及び、私よりあとで盲腸で入院した人が次々退院していきました。
まっそれはいいんだけど、退院してから初めての部活の夏期練習で「3分間スピーチ」を早速やらされました。そういうならわしがあったので(盲腸で入院…てのが結構続いてたのよ。伝染るとまで言われたり)、まじめな私は一応、入院のエピソードを3分にまとめて話せるよう、上記の内容を準備をしていましたが、私が1文語るたびに、みんながどどっと笑いころげるので、30分スピーチになってしまいました。ウケを狙ったつもりは全然なかったのですが。
しかしこのことで私は母を恨んではおりません。
スピーチでは大ウケさせていただいたし、彼女の思考と行動には全く悪気はなかったワケだし、それほどツワモノってことです。ひっで~~とは思いますけど。
それより、私はあのときの「お産のときはもっと痛いから練習だと思って我慢しろ」という言葉をずっと忘れられませんでした。
この痛みより、陣痛は痛いんだ…
あの言葉のおかげで、私は陣痛はこの世のものではないほどの痛みなんだと、相当な覚悟をしていました。ほんとに、相当な、相当な覚悟だったと思います。
しかも、母には私を産んだときのことも、あまりにも長時間痛くて痛くて痛くて死にそうだったと物心ついた頃から脅されてましたから。
でも、私はこれまでの人生の中で、あの盲腸がいちばん痛くて辛かった!
あまりにも長時間の激痛でした。
で、、、実際の陣痛は「この世のものとはおもえない」痛みを迎え入れながら、ひとつの命を産み出す、それに打ち勝つミラクルパワーが、宇宙からやってくる…そんな感覚だったなあ。陣痛がピークに達して、もうこれ以上耐えられないというほどになったとき、産む私と、生まれようとするTakのところに、別の奇跡のパワーがやってきて、一体化する…みたいな。この痛みに非力な私がひとりで耐えられるワケがない。ミラクルパワーがやってきて「娩出」の後押しをしてるんだ…というような「宇宙と合体」のミラクル体験。
陣痛はイヤな痛みではありませんでした。病気の痛みや、検査や処置の痛みとは全然違う。
予期せぬ痛みや、終わりが見えない痛みのほうが辛いです。出産のあと、切開部分の縫合がうまくいかず、麻酔が切れたままやりなおしたり。
授乳がうまくいかず、母乳を絞りまくるるハメに… 胸が張りまくって、放っておいても熱をもってきて痛いし、絞るのも痛いし、どうやっても痛い!!などなど…
恐怖が痛みを増幅させるってのもあると思います。
なので、これから出産予定の方、ぜひ、「立ち向かい、迎え入れる」イメージで臨んでくださいね。きっと感動の「お産ミラクル体験」ができると思います。
↑いえ、別にこれを言いたいがために長々と書いたわけじゃないんだけど、くどくど収拾がつかなくなってきたので、ちょっとガッツで締めてみました(^_^;)
一応、鎮痛剤は飲まされてたけど、殆ど効かず、冷房が効いた部屋でストレッチャーを降りたりよじ昇ったりするのは拷問だ。いやホントに、冷えると激激激痛なんです。
そして、結局、「たぶん盲腸でしょう」ってことで、やっと手術をすることに。手術室に入るまでの個室で、冷房を切ってもらって、もうそろそろお昼なので、日射しも強く、暑くなってくる頃で、やっとホッとして、ようやく鎮痛剤が僅かに効いたのか、うとうと眠気が襲ってきました。
手術は局部麻酔なので、当然、医師の話声とかも全部聞こえます。
「念のため、もうちょっと切っとこうかー」
(万が一盲腸でなく、別の病気だったときに備えてってこと?)
イッパツで目が覚める!
「あっりゃ~、こりゃひどい、臭~~~っっ! 腐り切っとる。こりゃー相当痛かったやろう… 間一髪やな」(→腹膜炎寸前ってこと)
だから、痛いって昨日からずっと言ってんだろっ!
手術は痛くはないけど、腸を引っぱりだしたりいじったりしてる感触はわかるもんで、そんな会話を聞いてると気持ち悪くて、
「あのう、すみません、気持ちわるくて吐きたいんですけど」
「えーっ、吐きたいとな? もう吐くもんないやろ」
いいえ(-_-;)効かなかった鎮痛剤を吐きます。私は手術中にざっくり切れたままのハラで横にならせていただいて吐きました。
入院は傷が大きかったこともあり、10日以上に及び、私よりあとで盲腸で入院した人が次々退院していきました。
まっそれはいいんだけど、退院してから初めての部活の夏期練習で「3分間スピーチ」を早速やらされました。そういうならわしがあったので(盲腸で入院…てのが結構続いてたのよ。伝染るとまで言われたり)、まじめな私は一応、入院のエピソードを3分にまとめて話せるよう、上記の内容を準備をしていましたが、私が1文語るたびに、みんながどどっと笑いころげるので、30分スピーチになってしまいました。ウケを狙ったつもりは全然なかったのですが。
しかしこのことで私は母を恨んではおりません。
スピーチでは大ウケさせていただいたし、彼女の思考と行動には全く悪気はなかったワケだし、それほどツワモノってことです。ひっで~~とは思いますけど。
それより、私はあのときの「お産のときはもっと痛いから練習だと思って我慢しろ」という言葉をずっと忘れられませんでした。
この痛みより、陣痛は痛いんだ…
あの言葉のおかげで、私は陣痛はこの世のものではないほどの痛みなんだと、相当な覚悟をしていました。ほんとに、相当な、相当な覚悟だったと思います。
しかも、母には私を産んだときのことも、あまりにも長時間痛くて痛くて痛くて死にそうだったと物心ついた頃から脅されてましたから。
でも、私はこれまでの人生の中で、あの盲腸がいちばん痛くて辛かった!
あまりにも長時間の激痛でした。
で、、、実際の陣痛は「この世のものとはおもえない」痛みを迎え入れながら、ひとつの命を産み出す、それに打ち勝つミラクルパワーが、宇宙からやってくる…そんな感覚だったなあ。陣痛がピークに達して、もうこれ以上耐えられないというほどになったとき、産む私と、生まれようとするTakのところに、別の奇跡のパワーがやってきて、一体化する…みたいな。この痛みに非力な私がひとりで耐えられるワケがない。ミラクルパワーがやってきて「娩出」の後押しをしてるんだ…というような「宇宙と合体」のミラクル体験。
陣痛はイヤな痛みではありませんでした。病気の痛みや、検査や処置の痛みとは全然違う。
予期せぬ痛みや、終わりが見えない痛みのほうが辛いです。出産のあと、切開部分の縫合がうまくいかず、麻酔が切れたままやりなおしたり。
授乳がうまくいかず、母乳を絞りまくるるハメに… 胸が張りまくって、放っておいても熱をもってきて痛いし、絞るのも痛いし、どうやっても痛い!!などなど…
恐怖が痛みを増幅させるってのもあると思います。
なので、これから出産予定の方、ぜひ、「立ち向かい、迎え入れる」イメージで臨んでくださいね。きっと感動の「お産ミラクル体験」ができると思います。
↑いえ、別にこれを言いたいがために長々と書いたわけじゃないんだけど、くどくど収拾がつかなくなってきたので、ちょっとガッツで締めてみました(^_^;)
ほっ。
(てそういう話じゃないよね)
よくわかります。
>陣痛はイヤな痛みではありませんでした。
>病気の痛みや、検査や処置の痛みとは全然違う。
そうだと思います。
人間には、単なる痛みそのものよりも、
その背後の意味を解釈する能力があります。
その背後の意味の価値を知る能力があります。
今日の記事はすごく面白かった
でも、盲腸は「うみ」はうみでも「膿み」違いですね。
本当に痛そう。
こちらも、すごい経験だと思います。
そうよ~。安心して妊娠してね。
そして、立ち向かってくださいませ!
♪hawkさん
ありがとうございます。
ホントは、もう一度体験したいのよね
陣痛…
もう物理的に無理ですが…
でも、盲腸は二度とイヤです!
♪ふと足ももこさん
おおおぉぉ~
おわかりいただけますよね!宇宙と一体!
しかし、盲腸で、私ほど長時間苦しみ続けた人はだぶんそういないような気がします…