ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ベラスケス 「フラガのフェリペ4世」

2017年03月20日 |  ∟アメリカの美術館

 ※ NY/フリック・コレクション編 (5) ‐ DC&NYの美術館にみる泰西名画選 (18)

 17世紀スペインバロック期に最も活躍した画家となればディエゴ・ベラスケス(1599-1660 )。
 前回の<エル・グレコ>(1541-1614/マニエリスム)、そして<ゴヤ>(1746-1828/ロマン主義)とともに<スペイン三大巨匠>と呼ばれている。
 スペイン国王フェリペ4世(1605-1665)付の画家となり、以後、生涯の大半を宮廷画家として首都マドリードで過ごしたベラスケス。

 そのベラスケスの 「フラガのフェリペ4世」(1644年)が今回の作品。

 彼、座付き?画家として<世界三大集団肖像画>のひとつ、傑作 「ラス・メニーナス ‐ 女官たち」(1656-57年/プラド美術館蔵)など、フェリペ4世とその家族の肖像画を描きまくっている。

 ちなみに 「<女官たち>」、後の鏡の中に4世夫妻を描いている。
 話しがそれた序に、その傑作の主役、4世が溺愛した娘<皇女マルガリータ>の成長を追って何作も描いている。

 話しを戻す、性格は穏やかで国民に愛されたというフェリペ4世だが、政治家としては凡庸だったようだ。

 その反面、芸術的造詣は深く、彼やルーベンス(1577-1640)など多くの画家を保護、傑作を数多く描かせ、その優れた美術蒐集は後のプラド美術館の礎となったという。

 本作は、1640年カタルーニャで起きた収穫人戦争で同地のフラガに遠征したフェリペ4世、その4世に同行した画家に描かせたとされている。

 剣を吊るし軍旗のポールらしきものを握っているが、4世の表情は柔らかく、この戦争によって敵国フランスにカタルーニャ領の一部を割譲させられたのも理解(わから)なくもない。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1280

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