ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

フェルメール(3) 「二人の紳士と婦人」

2017年05月13日 |  ∟ドイツの美術館

 ※ ドイツ/ゲマルデ・ギャラリー編 (11) ‐ 中欧美術館絵画名作選 (63)

 前回、ヨハネス・フェルメール(1632-1675)の 「紳士とワインを飲む女」(1658-60年頃)で、女性と男性の関係を解く鍵が 「二人の紳士と婦人」にあると書いた。

 ゲマルデ・ギャラリー篇からはそれるが、その 「二人の紳士と婦人」、別名 「ワイングラスを持つ娘」(1660年頃/78×67cm /アントン・ウルリッヒ美術館蔵)が今回の作品。

 この作品、如何にも下心が透けて見える年嵩の男が、女にグラスのワインを飲み干すように促している。
 金の飾りのある絹の服を着た若い女は、軽薄そうな笑いを浮かべ、入口の方にいるらしき誰かを見ている。

 これらのことから、本作がこれから起こるであろう不埒な行為を示唆していることは容易に想像がつく。

 不可解なのは壁際に座る若い男、ただ単に酔っているだけなのか、女と男の慣れ親し気な様子に不貞腐れているのか、定かでない。

 それはとも角、ここで改めて前回の 「<紳士とワインを飲む女>」に戻れば、「二人の紳士と婦人」ほどあからさまじゃないが、同類の行為を表していると、漸く腑に落ちるのである。

 それを裏付けるモチーフは、女性の服装やワインの壺、床の模様に見ることができる。

 ところで、前々号の小編 「<真珠の首飾りの女>」で、窓にも特徴を見ることができると書いた。

 それは、僅かに開いた窓の意匠、取り分け、中央部のステンドグラスの女性と円形の紋章に、ふたつの作品に関連性、連続性を持たせていることを知ることができる。
 ただ、フェルメールがステンドグラスに、何故この女性と紋章を描いたのかは解明されていないという。

 ちなみにこの意匠の窓、ステンドグラス部分のない窓も含め 「真珠の首飾りの女」や 「<婦人と召使い>」(NY‐フリック・コレクション蔵)などの六作品に描いてい、面白い。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1310

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