ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ティツィアーノ 「楽師とヴィーナス」

2017年06月17日 |  ∟ドイツの美術館

 ※ ドイツ/ゲマルデ・ギャラリー編 (20) ‐ 中欧美術館絵画名作選 (72)

 クピド、キューピッドをモチーフに 「愛」を描いたカラヴァッジョ(1573-1610)とバリオーネ(1566-1643)。

 盛期ルネサンス・ヴェネツィア派の巨匠にして色彩の魔術師とも呼ばれ、<官能的な女性>を描かせれば右に出る者なし、と勝手に思っているティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1488-1576)も、傑作 「<聖愛と俗愛>」(ボルゲーゼ美術館蔵)を描いている。

 その彼の 「楽師とヴィーナス」(1548-49年)、本作もまたクピドが重要な位置を占めている。

 ヴェネツィア派の確立者ベッリーニ(1433-1515)の工房でともに学ぶ兄弟子ジョルジョーネ(1477-1510)の 「<眠れるヴィーナス>」(1510-1511年頃/ドレスデン国立絵画館蔵)から、彼の 「<ウルビーノのヴィーナス>」(1538年/ウフィツィ美術館蔵)を経て本作へと続く “ 横たわる天上のヴィーナス ” が主題であることは知られている。

 余談だが、後年、<真似っ子>のマネ(1832-1883)が 「オランピア」(オルセー美術館蔵)を描いている。

 スペイン国王カール5世のために描いたとされる本作、そのカール5世とも解釈されているオルガン奏者は、振り返り何かを伝えようとするものの、ヴィーナスは彼などいないかの様にクビドと戯れている。
 それは、聖愛と俗愛は、プラトニック、清らかな関係を超えることはない、という精神性を示したのだという。

    

 ちなみに彼、本作とほぼ同時期に 「ヴィーナスとオルガン奏者とキューピッド」(左/1548年/プラド美術館蔵)、「ヴィーナスとオルガン奏者と子犬」(中/1550年頃/プラド美術館蔵)や 「ヴィーナスとキューピッド」(右/1550年/ウフィッツイ美術館蔵)などを残してい、このテーマ、ほんと好きだったことが窺える。

 ところで本作、ヴィーナスの腰に薄絹を纏わすことでさらに官能性が増したと見るのは僕(やつがれ)だけ?
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1329

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