ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で・・
カタリナと歩いた街、優しい人々との折々の出会い・・・ それは、想い出という名の心の糧 

ブリューゲル(14) ‐ 美術史美術館(33)

2016年10月17日 |  ∟オーストリアの美術館

 ※ オーストリア/ウィーン美術史美術館編 ‐ 中欧美術館絵画名作選(51)

 ブリューゲル(1525-1569)全17作品を、と聊か意地になって続けたものの3作品を余して力尽きた?
 ただ、それら3作品はブリューゲル(子)(1564-1638)の作品、公式HPも「?マークを付けて父子の連名」にしている。だと思っている。
 言い訳めくが、年齢差から共作はなく、(子)が専ら(大)の模写をしたことからもそう的外れでもないだろう。

 さて終章は、筆致は粗く色彩も単調なことから未完と思われる 「嵐の海」(1568~69年頃/70.3×97cm)。

 茶褐色の海では、水平線の彼方にのぞく晴れ間を目指して何艘もの船が嵐に弄ばれながら進んでいる。
 その様は、彼の人生そのもののだったのか、はたまた最晩年に見た時代の姿であったのか?

 前景の樽とそれに向かって大きく口を開ける鯨は、 空の樽に気を取られて船を取り逃がしたかに見える。
 それは “ 些末なことに気を取られて本質的なことを見失う ” アレゴリー・寓意だとされている。

 人は終焉を自覚したとき、何を想い、考えるのか?
 彼は、手を伸ばせば届くかもしれない水平線に微かにのぞく晴れ間、そこに教会の尖塔を描くことで、それを示唆したのかも知れない。

 ということで美術史美術館が誇るブリュ―ゲル、その全14作品を終えることができた、大口ならぬ大風呂敷は広げないに如かずの自嘲とともに。
 なお、ブリューゲル編、宮川淳氏著 「BRUEGHEL」(新潮美術文庫)を参考にさせて頂きました。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1200

 ※ 「美術史美術館(32) ‐ ブリューゲル(13)」へは、<コチラ>からも入れます。

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2 コメント

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訂正 (ashita)
2016-10-17 15:58:30
間違えて、「ブリュゲル3」にコメントを入れてしまいました。
悪しからず。
ashita 様 (petro)
2016-10-17 17:33:33
コメント、ありがとうございました
次回で、ウィーン美術史美術館編も終わります
これからも、よろしくお願いします

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