ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

シエスタ ‐ 再びのトレド

2013年02月20日 | スペイン/ポルトガル

 エル・グレコ(1541-1614 /スペイン/マニエリスム)の傑作「<聖衣剥奪>」、その感動覚めやらぬままに大聖堂を離れた。

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 聖堂左手獅子の門から聖堂正面の免罪の門(左)に回りました
  そこは少し勾配のある広場、左手に市庁舎があります

 
トリニダド通り(右)と呼ぶ細い通りからサント・トメ教会に向かいました

 その、<サント・トメ教会>、余りにも有名になったようだ。

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 この小さな教会に、グレコが、トレドでの地位を不動のものにした珠玉の一枚があります
 その傑作が、「オルガス伯の埋葬」(左/部分)
 
ベラスケス(1599-1660/スペイン/バロック)の「ラス・メニーナス」(中/部分)
 レンブラント(1606-1669/オランダ/オランダ絵画黄金期)の「夜警」(右/部分)
 それら傑作と並んで、世界三大集団肖像画ともてはやされ、その恩恵に与かったのでしょうか?
 この小さな教会、驚くほど綺麗になっていました
   

 97年、教会は素朴な佇まいにあった。
 教会自体が打ち捨てられたような印象を持ったが、この変わり様に10年の今昔を思った。
 ここに限らず何年後かに再訪すると、無料だった施設が有料になり、何時でも入場できたものが時間制限されたりと、文化財保存の意味もあるのだろうが、商業主義がもたらすものに驚いたりもする。

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 サント・トメ教会(左)と別れたふたり、照りつける強烈な太陽にグロッキー
  起伏ある石畳の道(右)をソコドベール広場に戻りました

 折しも街は、シエスタ、お昼寝の時間なのだろうか静まり返っていたが、この広場一帯、特に、ソコトレンという奇妙な名前の周回バスの周辺は観光客で溢れている。
 このバスは、グレコが傑作「<トレド景観>」を描いたという、旧市街を一望に見渡せるタホ川対岸に運んでくれるらしいが、「乗ってみる」と問いかけると、旅の連れは「もういい、少し休みましょう」と言う。

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 カフェテラス(左)の椅子に腰かけ、ひと息を入れます
 
冷たいビールとアイスクリーム(中/右)、今、一番好きなもの、欲しいものを頼みました

 太陽はますます元気に照り付けていて、広場の敷石に木々の濃い影を映していた。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.580

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