ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

寒い時期の筒茶碗

2012年02月27日 | 宗幸雑記

 雪や寒風騒ぐ日々が続いているが、この時期だけ形が筒状で普通の抹茶茶碗より口径が小さい筒茶碗を使うお点前がある。
 普通の茶碗より口径が小さいと点てた抹茶が冷めにくく、客に少しでも暖を感じて頂くという心使いである。
両手ですっぽり包み込んで頂く薄茶は、茶碗の温かさが手から身体に伝わり、薄茶の味も増す。

 教室では、二月は例年筒茶碗を使い “ 絞り茶巾点前 ” を稽古する。
 そのお稽古も、幾分か水ぬるむ時期になって、そろそろお仕舞いの頃となった。

 A1_3 A2_3 

 # 床には Yo さん、Ni さんがお持ち下さった梅と椿を生ける。(左)
 
# 絞り茶巾では、茶碗を拭くための茶巾、一般の布巾のこと。を、四つ折にして絞った状態で先を上にして茶碗の左側に入れ茶筅茶杓と組む。(右)

 B1_3 B2_3 

 # 点前は薄茶点前どおりに進める。(左)
 
# 違うところは、筒茶碗の拭き方と絞った形の茶巾を、席中で三つ折に畳んでから四つ折りに畳むこと。(右) 

 拭き方も、筒茶碗は口径が小さいので少し違う。
 いつもは茶碗の周りを拭き、茶碗の中を平仮名の “ ” の字、底を “ ” の字を書くように拭くが、口径の小さな茶碗なので茶巾を人差し指と中指の二本で挟み、まずは “ ” の字、次いで “ ”の字と中から拭いてゆく。

 C1_2 C2_2

 # それから、茶巾を茶碗のふちに掛けて三回半、拭き茶巾で茶碗を挟んだまま膝前に置き、茶巾をはずすのだが、こうすれば自分の手の甲が拭いた茶碗につかず清潔。(左)  
 
# 茶筅通しや茶を点てる時に、左手で茶碗を少し斜めに傾けて扱うと茶筅の扱いが楽だし細やかに点てられる。(右) 

 温かさの心遣いがこの筒茶碗を使った “ 絞り茶巾点前 ”、酷暑の時期には少しでもお客に涼しさを味わい感じて貰う “ 洗い茶巾点前 ” もある。

 茶道では季節の移ろいを五感で感じるいろいろな点前があり、主客それぞれが共に楽しめる。

 D1

 # 主客がともに楽しみ笑顔が広がる場面を、昨年の地域の文化祭で写真クラブの方が鮮やかに写して下さった。(上)

 その写真、「和」の題を貰ってクラブの作品展示会に飾られたが、笑い声の絶えない楽しい稽古場風景はお客様を迎えても同じと、その写真を見て嬉しくなった。
 それにしても「和」とは、素晴らしい題だと思いませんか?(
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.439

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« セーヌ・ギャラリー ‐ オルセ... | トップ | 口惜しき日 ‐ 2月がゆく »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今城での文化祭の風景を拝見し懐かしく思い出され... (古川眞千子)
2012-03-09 11:13:33
今城での文化祭の風景を拝見し懐かしく思い出されました。真理子さんも頑張っておられますね。
先生も益々のご活躍で、私も精進しなければと思う今日この頃です。
心配しておりましたが、ご主人様無事退院されましておめでとうございます。食事等で色々と大変なことがあると思いますが、どうぞご自愛されお過ごしください。
今年は水曜日のお稽古にぜひお邪魔したいと思います。
返信する
お元気にお過ごしの様子、安心致しました。 (カタリナ(宗幸))
2012-03-09 12:06:47
お元気にお過ごしの様子、安心致しました。
お仲間の皆さんも元気に頑張っておられます。
ご上阪されました折には、是非お顔をお見せ下さい。お待ち致しております。[E:libra]
返信する

コメントを投稿

宗幸雑記」カテゴリの最新記事