パリの日記 パティシエ卵の話

フランスでの留学生活・パティシエ生活・画家生活を綴ります。夫(アゼルバイジャン人)と息子も登場します。

パリの恋人日本滞在記録「そうだ、京都へ行こう」

2011-01-14 20:12:59 | うちのアゼルバイジャン人

今回で4回目の「パリの恋人日本滞在記録」。まもなく終わる予感、、、。




彼は、猫アレルギーの薬を毎日飲んでいたにも関わらず、病状は日に日に悪化していきました。毎日、深夜に突然咳が出始めては止まりませんでした。2日の夜も突然の咳が始まりました。うちの妹からもらった気管支拡張のシールももうありません。彼は、呼吸がしにくいと言って、本当に辛そうでした。その夜はなすすべもなく、私は眠たい目をこすりながら、彼の背中をなでていました。


翌朝3日、深夜の咳を聞いていた家族から提案がありました。

「家の近くにホテルをとったほうがいいと思ったけど、どうせ泊まるなら、どこか旅行に行ったらどう?」と。

彼も昨夜の身に迫る危機を感じていたようで(呼吸がちゃんとできないって危機感よね)、もう我が家にはいられないと判断したのです。ということで、
「そうだ、京都行こう!」 ということで決まりました。個人的には飛騨高山あたりに行ってみたかったのですが、初来日外国人に王道?の京都へ行くことにしました。
早速翌日の早朝に出発するために、新幹線のチケットを買いに行ったり、ホテルを予約したり、旅行の下調べをしたりと一日がバタバタと過ぎて行きました。




数日前、彼に聞きました。

「3日の夜は何か食べたいものない?アゼルバイジャン料理でもいいから作るよ」と。

私がパリにいた頃はよくアゼルバジャン料理を作っていたのですが、彼が一人になってからは食べてないだろうなぁ、なんて思ったので、完璧じゃなくても懐かしい国の料理を彼に作ってあげたかったのです。
ということで、身近なスーパーで材料が手に入る料理「ドルマ」(野菜の肉詰め料理)を作りました。
レシピはアゼルバイジャン語のものをネットで探して、彼が料理の指揮をとりました(レシピを訳して、私たちに指示するだけ)。私と妹が調理担当。妹も英語が堪能なので、彼とは英語でやり取りです。
そんなん、こんなんして、ドルマの完成。ナスとトマト、ピーマンの肉詰めです。
写真ないのですが、これ、すーーーーごくうまかった!!味付けは塩、胡椒のみ。彼は、トルコヨーグルトとコリアンダーが欲しかったようですが、近所のスーパーにはなかったので、ホントにドルマだけでしたが。



妹が調理中に日本語で言っていました。
「彼、我が家にやってきて、今が一番、素(す)がでているよね!生き生きしてアレルギーもでてないみたいだし。やっぱり自分の国の料理とか作ったりすると元気ができるのかな?!」と。

それを聞いていた母、
「アレルギーって、集中しているときはでないのよ。」と。   だはははは。



ということで、なんともバタバタしていた1月3日。
この調子で彼の日本滞在が終わることはこの時はまだ想定していませんでした、、、。




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